とうとう、月夜の君のお産が近づいてきました。
「もうすぐですね、姉君!」
「ええ、だけど…」
月夜の君が案じたこと、それはー
まだまだお産の準備が整っていないことでした。
「おあや、部屋は整った?」
「それがまだで…」
「姉君の産婆は?」
「さ、産婆はまだ呼んでおりませぬ」
着物も部屋も、産婆でさえ準備できていない状態でした。
するといきなり、晴路が戸をバッと開きました。
「殿、産婆は?」
「そ、それがおらなんだ…」
晴路はひょろひょろっとその場に倒れ伏しました。
「お義父上!月夜の産婆を見つけました!」
隣から現れた晴義が産婆を案内しました。
「ふむ…こりゃ、今日には産まれてもおかしくないねぇ」
「きょ、今日…か?」
「生まれるやもしれん」
「えーっ!急いで準備しないと!」
「もう着物も、奥様のでいいのでは?」
「月夜の子が今日…」
晴路がまたも、ひょろひょろっとしたその時です。
「い、痛いっ」
と月夜の君が短く声を上げました。
「まさか…」
「痛いっ。産婆さんどうなってるの?」
「多分、産まれるじゃろな」
産婆が月夜を見ている間、皆は部屋を大急ぎで整えー
数時間後、月夜は立派な男の子を授かりました。
「後継ぎだーっ!」
「姉君すごい!男の子だなんて」
「だって、男の子か女の子、二人に一人だもの」
この日生まれた赤子は、晴麻呂と名付けられました。
光風家は再び賑やかな声に包まれました。
「もうすぐですね、姉君!」
「ええ、だけど…」
月夜の君が案じたこと、それはー
まだまだお産の準備が整っていないことでした。
「おあや、部屋は整った?」
「それがまだで…」
「姉君の産婆は?」
「さ、産婆はまだ呼んでおりませぬ」
着物も部屋も、産婆でさえ準備できていない状態でした。
するといきなり、晴路が戸をバッと開きました。
「殿、産婆は?」
「そ、それがおらなんだ…」
晴路はひょろひょろっとその場に倒れ伏しました。
「お義父上!月夜の産婆を見つけました!」
隣から現れた晴義が産婆を案内しました。
「ふむ…こりゃ、今日には産まれてもおかしくないねぇ」
「きょ、今日…か?」
「生まれるやもしれん」
「えーっ!急いで準備しないと!」
「もう着物も、奥様のでいいのでは?」
「月夜の子が今日…」
晴路がまたも、ひょろひょろっとしたその時です。
「い、痛いっ」
と月夜の君が短く声を上げました。
「まさか…」
「痛いっ。産婆さんどうなってるの?」
「多分、産まれるじゃろな」
産婆が月夜を見ている間、皆は部屋を大急ぎで整えー
数時間後、月夜は立派な男の子を授かりました。
「後継ぎだーっ!」
「姉君すごい!男の子だなんて」
「だって、男の子か女の子、二人に一人だもの」
この日生まれた赤子は、晴麻呂と名付けられました。
光風家は再び賑やかな声に包まれました。