「姉君はいいですね、もう懐妊なさって」
「卯ノ花も、きっともうすぐよ」
暖かい陽だまりの下で、姉妹は笑い合っていました。
結婚してしばらく、月夜の君は懐妊しました。
「できれば男の子がいいのだけど…」
月夜の君はお腹にそっと触れました。
「そうですね、後継ぎなら早い方が」
卯ノ花の君は月夜の君の肩に手を置きます。
でも卯ノ花の君の顔が不安げに歪んでいました。
「姉君、私、晴章様が側女を置かないか心配で…」
「そんなことないわよ。だって、あの晴章様だもの」
月夜の君が優しく微笑んだ時です。
「姫君方、それは甘くてよ?」
と声がしました。
見るとおあやが迫ってきます。
「卯ノ花様、ご安心なさっている場合ではありませんわ。貴族にとって最優先は後継ぎ。ましてやその他の息子や、姫君も必要になってきます故、そのような身の上では、側女が来ること間違いなし!」
「では…私はもうダメだわ!晴章様は側女を置いてしまう…そんなの嫌っ…!」
「そうかしら…?」
次に現れたのは古塚です。
古塚は孫の誕生を楽しみにしており、様子を見にきたところでした。
「私だって、あなたたち姫君しか産めませんでしたが、殿は側女を置くとも言ったことございませんわ」
「なっ…でも奥様…」
おあやが苦戦します。
あんなことまで言ったのに、古塚は女の子しか産んでません。
「だ、大体は側女を置くものでしてよ…奥様は例外なのです」
「あらそう?私の妹も側女がいないのよ?」
「ま、まあ」
月夜の君が止めると、二人は大人気ないと思ったのか笑ってしまいました。
すると、そこに当の晴章がやってきました。
「賑やかだな。何事だ」
晴章に訳を説明すると晴章は笑いを堪えきれませんでした。
「はっはっはっ、側女など迎えるものか。まだそちは若いだろう。思い悩まんでもいい」
卯ノ花の君はその言葉にホッとし、おあやを見ました。
「おあや、心配することはないようですね」
「そ、そのようですわね」
おあやは恥ずかしさのあまり、部屋を出て行きました。
「卯ノ花も、きっともうすぐよ」
暖かい陽だまりの下で、姉妹は笑い合っていました。
結婚してしばらく、月夜の君は懐妊しました。
「できれば男の子がいいのだけど…」
月夜の君はお腹にそっと触れました。
「そうですね、後継ぎなら早い方が」
卯ノ花の君は月夜の君の肩に手を置きます。
でも卯ノ花の君の顔が不安げに歪んでいました。
「姉君、私、晴章様が側女を置かないか心配で…」
「そんなことないわよ。だって、あの晴章様だもの」
月夜の君が優しく微笑んだ時です。
「姫君方、それは甘くてよ?」
と声がしました。
見るとおあやが迫ってきます。
「卯ノ花様、ご安心なさっている場合ではありませんわ。貴族にとって最優先は後継ぎ。ましてやその他の息子や、姫君も必要になってきます故、そのような身の上では、側女が来ること間違いなし!」
「では…私はもうダメだわ!晴章様は側女を置いてしまう…そんなの嫌っ…!」
「そうかしら…?」
次に現れたのは古塚です。
古塚は孫の誕生を楽しみにしており、様子を見にきたところでした。
「私だって、あなたたち姫君しか産めませんでしたが、殿は側女を置くとも言ったことございませんわ」
「なっ…でも奥様…」
おあやが苦戦します。
あんなことまで言ったのに、古塚は女の子しか産んでません。
「だ、大体は側女を置くものでしてよ…奥様は例外なのです」
「あらそう?私の妹も側女がいないのよ?」
「ま、まあ」
月夜の君が止めると、二人は大人気ないと思ったのか笑ってしまいました。
すると、そこに当の晴章がやってきました。
「賑やかだな。何事だ」
晴章に訳を説明すると晴章は笑いを堪えきれませんでした。
「はっはっはっ、側女など迎えるものか。まだそちは若いだろう。思い悩まんでもいい」
卯ノ花の君はその言葉にホッとし、おあやを見ました。
「おあや、心配することはないようですね」
「そ、そのようですわね」
おあやは恥ずかしさのあまり、部屋を出て行きました。