それから、卯ノ花の君と月夜の君は嫁に行きました。
と言っても平安時代は通い婚なので、二人はいつ来るかドキドキしていました。
卯ノ花の君は晴章(古都麻呂)と、月夜の君は晴義(晴章の従兄弟)とです。
二人とも容顔美麗で、身分も問題ないしなのですが…
一つ問題があるとすれば、晴路が三日目は通うなと祈ることでした。
「殿、そのようなこと、はしたないですわよ」
「そうですよ。晴義様が三日目来なければ私は父上を恨みますからね!」
相手の通って三日目は、二人が夫婦と認められる時でした。
三日目に来なければ夫婦じゃないのです。
「一生結婚できないなんて嫌ですし、三日目にお餅を食べるのが楽しみ!」
すると、晴義と晴章がやってきました。
「よかったですね殿。三日きましたし。」
「ううっ!悔しい…!」
実は今日が三日目なのです。
三日目は宴をすることになっています。
「悔しいが、娘たちをお前にやろう」
「お義父上、ありがとうございます」
「まあ、そんなに改まらず、ね?」
この宴は質素なものでしたが、実に愉快でした。
「晴章様、姉上が断った時、どう思いまいしたか?」
「うーん…悲しかったような呆気なかったような…」
晴章が頭の中でさかのぼります。すると月夜の君が笑いました。
「実は私、あなたのこと、心に留めていたのですよ」
「ええっ、そうなのですか!?ではどうして…」
「卯ノ花の方がお似合いだと思ったし、卯ノ花もあなたが好きだったから」
「なるほど…」
しばらく話を聞いていた晴義が、
「それは妬けるな〜」
と冗談めかして笑いました。
光風家に、新たな灯火が揺らめいたのでした。
と言っても平安時代は通い婚なので、二人はいつ来るかドキドキしていました。
卯ノ花の君は晴章(古都麻呂)と、月夜の君は晴義(晴章の従兄弟)とです。
二人とも容顔美麗で、身分も問題ないしなのですが…
一つ問題があるとすれば、晴路が三日目は通うなと祈ることでした。
「殿、そのようなこと、はしたないですわよ」
「そうですよ。晴義様が三日目来なければ私は父上を恨みますからね!」
相手の通って三日目は、二人が夫婦と認められる時でした。
三日目に来なければ夫婦じゃないのです。
「一生結婚できないなんて嫌ですし、三日目にお餅を食べるのが楽しみ!」
すると、晴義と晴章がやってきました。
「よかったですね殿。三日きましたし。」
「ううっ!悔しい…!」
実は今日が三日目なのです。
三日目は宴をすることになっています。
「悔しいが、娘たちをお前にやろう」
「お義父上、ありがとうございます」
「まあ、そんなに改まらず、ね?」
この宴は質素なものでしたが、実に愉快でした。
「晴章様、姉上が断った時、どう思いまいしたか?」
「うーん…悲しかったような呆気なかったような…」
晴章が頭の中でさかのぼります。すると月夜の君が笑いました。
「実は私、あなたのこと、心に留めていたのですよ」
「ええっ、そうなのですか!?ではどうして…」
「卯ノ花の方がお似合いだと思ったし、卯ノ花もあなたが好きだったから」
「なるほど…」
しばらく話を聞いていた晴義が、
「それは妬けるな〜」
と冗談めかして笑いました。
光風家に、新たな灯火が揺らめいたのでした。