桜の散り時。
少し遅いが、光たちは花見に来ていた。
「桜は満開もそうだけど、やっぱり散り際がいいわ」
「そう、私は蕾が一番素敵だと思うわ」
姉の夜津が桜を眺めながら笑います。
光は瞳を桜へ移す。
すると一枚の花びらが散った。
それを目で追いかける。
すると視界に、高一郎が映った。
(こ、高一郎殿…?まさかね…)
高一郎は今、旅で遠くへ行っているはずだった。
でもそれは確かに高一郎だ。
「光殿ですか!それは…」
光は恥ずかしくて顔を隠した。
でもそれ以外に、光はこの間、高一郎に買ってもらった服を着ていたのだ。
「高一郎殿、これは…その…」
「やっぱり似合いますね。特に鈴蘭の羽織物が綺麗です」
「まあ、褒め上手だこと。私も高一郎殿のような恋人が欲しいわ」
夜津が恥ずかしそうな光をさらに冷やかす。
二人とも『恋人』という言葉に顔を赤く染める。
「と、ところで高一郎殿はなぜここに?旅ではなかったのですか?」
「これまた、父上がうかつなもので、宿を借りれなかったんですよ」
「それは大変ですね…」
「そうですよ!せっかく清盛公が建てたという厳島神社が…」
高一郎はなぜか清盛に憧れていた。
(高一郎殿らしいわ…)
光は桜に目を移す。
それは光の心のように、ほんのり赤く色付いていた。
「
少し遅いが、光たちは花見に来ていた。
「桜は満開もそうだけど、やっぱり散り際がいいわ」
「そう、私は蕾が一番素敵だと思うわ」
姉の夜津が桜を眺めながら笑います。
光は瞳を桜へ移す。
すると一枚の花びらが散った。
それを目で追いかける。
すると視界に、高一郎が映った。
(こ、高一郎殿…?まさかね…)
高一郎は今、旅で遠くへ行っているはずだった。
でもそれは確かに高一郎だ。
「光殿ですか!それは…」
光は恥ずかしくて顔を隠した。
でもそれ以外に、光はこの間、高一郎に買ってもらった服を着ていたのだ。
「高一郎殿、これは…その…」
「やっぱり似合いますね。特に鈴蘭の羽織物が綺麗です」
「まあ、褒め上手だこと。私も高一郎殿のような恋人が欲しいわ」
夜津が恥ずかしそうな光をさらに冷やかす。
二人とも『恋人』という言葉に顔を赤く染める。
「と、ところで高一郎殿はなぜここに?旅ではなかったのですか?」
「これまた、父上がうかつなもので、宿を借りれなかったんですよ」
「それは大変ですね…」
「そうですよ!せっかく清盛公が建てたという厳島神社が…」
高一郎はなぜか清盛に憧れていた。
(高一郎殿らしいわ…)
光は桜に目を移す。
それは光の心のように、ほんのり赤く色付いていた。
「