文字サイズ変更

星の狭間で

#3

花見

桜の散り時。

少し遅いが、光たちは花見に来ていた。

「桜は満開もそうだけど、やっぱり散り際がいいわ」

「そう、私は蕾が一番素敵だと思うわ」

姉の夜津が桜を眺めながら笑います。

光は瞳を桜へ移す。

すると一枚の花びらが散った。

それを目で追いかける。

すると視界に、高一郎が映った。

(こ、高一郎殿…?まさかね…)

高一郎は今、旅で遠くへ行っているはずだった。

でもそれは確かに高一郎だ。

「光殿ですか!それは…」

光は恥ずかしくて顔を隠した。

でもそれ以外に、光はこの間、高一郎に買ってもらった服を着ていたのだ。

「高一郎殿、これは…その…」

「やっぱり似合いますね。特に鈴蘭の羽織物が綺麗です」

「まあ、褒め上手だこと。私も高一郎殿のような恋人が欲しいわ」

夜津が恥ずかしそうな光をさらに冷やかす。

二人とも『恋人』という言葉に顔を赤く染める。

「と、ところで高一郎殿はなぜここに?旅ではなかったのですか?」

「これまた、父上がうかつなもので、宿を借りれなかったんですよ」

「それは大変ですね…」

「そうですよ!せっかく清盛公が建てたという厳島神社が…」

高一郎はなぜか清盛に憧れていた。

(高一郎殿らしいわ…)

光は桜に目を移す。

それは光の心のように、ほんのり赤く色付いていた。

2024/11/26 21:35

天璋院玉姫
ID:≫ 1sZZkN0SjAhEM
コメント

この小説につけられたタグ

恋愛 時代系 

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権は天璋院玉姫さんに帰属します

TOP