「まずは落ち着いて……。[大文字][斜体][大文字]それについては、今からお話ししますから」[/大文字][/斜体][/大文字]
優しい穏やかな声色で、セツナは言った。
セツナは、まず少女のことについて話し始めた。
[水平線]
あの少女の名は[下線][大文字]『ルカ』[/大文字][/下線]
屑人と同じ、孤児だ。
黄金の髪………透き通った青の眼………。
偶然、ルカの恵まれた容姿に目をつけた連中が、[大文字][太字]“売るため”[/太字][/大文字] にルカを攫った。
それから数日し、ルカの買い手が現れてしまう。
あの男たちは[下線]ルカを買い手に引き渡すため[/下線]、カジノにいた。
そして恐怖と不安でいても立ってもいられなくなったルカが、あのバックヤードを男たちから逃げ回っていたということだ。
[水平線]
「そうか、それで……」
屑人が、納得したように呟く。
[大文字][大文字]「! 今、ルカは?」[/大文字][/大文字]
身を乗り出す屑人。
するとセツナがほんの僅かに微笑み、淡々と話した。
[太字]「マフィアの雑務[/太字]をしてもらってますよ」
[大文字][大文字][大文字][太字]「雑務?」[/太字][/大文字][/大文字][/大文字]
「ええ、バイトのような感じですね。本人も行くところがないと言ってましたし、
[斜体]“マフィアの”[/斜体] 雑務といえど、[大文字]決して危険は目には合わせない[/大文字]と[漢字]首領[/漢字][ふりがな]ボス[/ふりがな]がおっしゃってました」
そう言って、セツナが椅子から立った。
近くの棚に飾ってある花瓶に触れ、花の手入れをし始める。
銀髪の髪を揺らし、屑人に背を向けている。
花の様子を見ながら、セツナは話し続けた。
[大文字][大文字][大文字]「貴方、体を酷使しましたね……?」[/大文字][/大文字][/大文字]
[大文字]「?」[/大文字]
屑人は何のことか分からず、首を傾げた。
「いくら銃で撃たれたからって、普通は丸2日も寝ていませんよ。それに、ルカサンが[大文字]まるで別人みたいだった[/大文字]と話してましたし……。何か、あったのでは?」
しばらくの沈黙が、2人の間に流れる。
確かに、あのときはいろいろと……頭がごちゃごちゃになっていた。
しかしそれでも、ルカを護るために戦った。…………はずだ。
「まぁ、私は専門外ですけど……」
セツナがそう呟いた。
[明朝体][中央寄せ]今回の任務で、屑人は身体的にも精神的にも、一歩成長したのだ。
それをどう本人が感じているかは、[漢字]皆さま[/漢字][ふりがな]アナタ[/ふりがな]のご想像にお任せしようではないか。
[/中央寄せ][/明朝体]
「それと、カジノの後処理は私たちに任せてください。新人の尻拭いも、私たちの仕事ですから」
セツナが慣れたようにそう言った。
屑人が少し申し訳なさそうに下を向く。
「そんな顔しないでくださいよ……。表の方でも、隊長クラスが暴れ回ったらしいですし」
「あ……とにかく、貴方は当分[漢字]そこ[/漢字][ふりがな]ベッド[/ふりがな]ですからね」
[大文字][大文字]「エ゙」[/大文字][/大文字]
[太字][大文字]【数週間後……】[/大文字][/太字]
[水平線]
「よし…!」
いつもの屑人のスーツに袖を通し、無造作に伸びた髪を結ぶ。
(やっぱスーツはこれだな…!!)
久々にこのスーツが着れて、内心喜んでいる屑人。
数週間お世話になったベッドを少し整え、部屋中を見渡す。
「あ…」
あの花瓶が目についた。
花瓶に入っている花は、今日も鮮やかに咲き誇っている。
………毎日セツナが、花の手入れと屑人の体調をチェックしてくれていた。
部屋の扉を開けて、廊下にひょこっと顔を出す。
顔だけ出してあたりを見渡してみるが、セツナの姿は見当たらない。
(礼言うのは、また後で良いか)
そんなことを考えつつ、廊下を曲がり【首領室】に向かう。
[太字]コンコン[/太字]
[大文字][太字]がやがや……
わいわい……[/太字][/大文字]
「ん? 何だ? なんか騒がしいな……」
屑人は何やら異変を感じて、そう呟いた。
セツナから “怪我が完治したら僕の部屋に来て欲しい” と、ノアからの伝言をもらっていたのだが……。
[大文字]「はぁーい、?」[/大文字]
部屋の中から、疑問符混じりの返事が聞こえた。
違和感を感じつつ、扉を開ける。
部屋に足を踏み入れる……。
そこには不思議そうに、静かに見つめてくる6人が………。
[大文字][大文字]「え。君、だれ…?」
「新しく、はいった人じゃないっ?」
「お嬢、この方は一体どちら様でしょう」
「わかんない、けど……」
「ワタクシ、この方知りませんわよ!」
「ふぇ………何事ですか…?」[/大文字][/大文字]
[太字]「???」[/太字]
[大文字][大文字][大文字]静かな[漢字]混沌[/漢字][ふりがな]カオス[/ふりがな]。[/大文字][/大文字][/大文字]
優しい穏やかな声色で、セツナは言った。
セツナは、まず少女のことについて話し始めた。
[水平線]
あの少女の名は[下線][大文字]『ルカ』[/大文字][/下線]
屑人と同じ、孤児だ。
黄金の髪………透き通った青の眼………。
偶然、ルカの恵まれた容姿に目をつけた連中が、[大文字][太字]“売るため”[/太字][/大文字] にルカを攫った。
それから数日し、ルカの買い手が現れてしまう。
あの男たちは[下線]ルカを買い手に引き渡すため[/下線]、カジノにいた。
そして恐怖と不安でいても立ってもいられなくなったルカが、あのバックヤードを男たちから逃げ回っていたということだ。
[水平線]
「そうか、それで……」
屑人が、納得したように呟く。
[大文字][大文字]「! 今、ルカは?」[/大文字][/大文字]
身を乗り出す屑人。
するとセツナがほんの僅かに微笑み、淡々と話した。
[太字]「マフィアの雑務[/太字]をしてもらってますよ」
[大文字][大文字][大文字][太字]「雑務?」[/太字][/大文字][/大文字][/大文字]
「ええ、バイトのような感じですね。本人も行くところがないと言ってましたし、
[斜体]“マフィアの”[/斜体] 雑務といえど、[大文字]決して危険は目には合わせない[/大文字]と[漢字]首領[/漢字][ふりがな]ボス[/ふりがな]がおっしゃってました」
そう言って、セツナが椅子から立った。
近くの棚に飾ってある花瓶に触れ、花の手入れをし始める。
銀髪の髪を揺らし、屑人に背を向けている。
花の様子を見ながら、セツナは話し続けた。
[大文字][大文字][大文字]「貴方、体を酷使しましたね……?」[/大文字][/大文字][/大文字]
[大文字]「?」[/大文字]
屑人は何のことか分からず、首を傾げた。
「いくら銃で撃たれたからって、普通は丸2日も寝ていませんよ。それに、ルカサンが[大文字]まるで別人みたいだった[/大文字]と話してましたし……。何か、あったのでは?」
しばらくの沈黙が、2人の間に流れる。
確かに、あのときはいろいろと……頭がごちゃごちゃになっていた。
しかしそれでも、ルカを護るために戦った。…………はずだ。
「まぁ、私は専門外ですけど……」
セツナがそう呟いた。
[明朝体][中央寄せ]今回の任務で、屑人は身体的にも精神的にも、一歩成長したのだ。
それをどう本人が感じているかは、[漢字]皆さま[/漢字][ふりがな]アナタ[/ふりがな]のご想像にお任せしようではないか。
[/中央寄せ][/明朝体]
「それと、カジノの後処理は私たちに任せてください。新人の尻拭いも、私たちの仕事ですから」
セツナが慣れたようにそう言った。
屑人が少し申し訳なさそうに下を向く。
「そんな顔しないでくださいよ……。表の方でも、隊長クラスが暴れ回ったらしいですし」
「あ……とにかく、貴方は当分[漢字]そこ[/漢字][ふりがな]ベッド[/ふりがな]ですからね」
[大文字][大文字]「エ゙」[/大文字][/大文字]
[太字][大文字]【数週間後……】[/大文字][/太字]
[水平線]
「よし…!」
いつもの屑人のスーツに袖を通し、無造作に伸びた髪を結ぶ。
(やっぱスーツはこれだな…!!)
久々にこのスーツが着れて、内心喜んでいる屑人。
数週間お世話になったベッドを少し整え、部屋中を見渡す。
「あ…」
あの花瓶が目についた。
花瓶に入っている花は、今日も鮮やかに咲き誇っている。
………毎日セツナが、花の手入れと屑人の体調をチェックしてくれていた。
部屋の扉を開けて、廊下にひょこっと顔を出す。
顔だけ出してあたりを見渡してみるが、セツナの姿は見当たらない。
(礼言うのは、また後で良いか)
そんなことを考えつつ、廊下を曲がり【首領室】に向かう。
[太字]コンコン[/太字]
[大文字][太字]がやがや……
わいわい……[/太字][/大文字]
「ん? 何だ? なんか騒がしいな……」
屑人は何やら異変を感じて、そう呟いた。
セツナから “怪我が完治したら僕の部屋に来て欲しい” と、ノアからの伝言をもらっていたのだが……。
[大文字]「はぁーい、?」[/大文字]
部屋の中から、疑問符混じりの返事が聞こえた。
違和感を感じつつ、扉を開ける。
部屋に足を踏み入れる……。
そこには不思議そうに、静かに見つめてくる6人が………。
[大文字][大文字]「え。君、だれ…?」
「新しく、はいった人じゃないっ?」
「お嬢、この方は一体どちら様でしょう」
「わかんない、けど……」
「ワタクシ、この方知りませんわよ!」
「ふぇ………何事ですか…?」[/大文字][/大文字]
[太字]「???」[/太字]
[大文字][大文字][大文字]静かな[漢字]混沌[/漢字][ふりがな]カオス[/ふりがな]。[/大文字][/大文字][/大文字]
- 1.恨んで、恨んで。
- 2.柏樹屑人の生き方篇 〚エンカウント〛
- 3.柏樹屑人の生き方篇 〚マフィア〛
- 4.アジトへ!
- 5.初任務篇 〚情報の手がかりを〛
- 6.初任務篇 〚廃墟にて〛
- 7.初任務篇 〚ぶっ飛ばす!〛
- 8.初任務篇 〚陰と呟き〛
- 9.ゲーム室にて
- 10.自己紹介と、雑談と、「またね!」
- 11.潜入調査篇 〚任務、引き受けりゃいいんだろ?!〛
- 12.潜入調査篇 〚謎の影〛
- 13. 潜入調査篇 〚少女〛
- 14.潜入調査篇 〚戦闘準備〛
- 15.潜入調査篇 〚どうして〛
- 16.潜入調査篇 〚フラッシュバック〛
- 17.潜入調査篇 〚予兆〛
- 18.潜入調査篇〈嶐来side〉 〚時間稼ぎ!〛
- 19.潜入調査篇〈嶐来side〉 〚ただいま交戦中 -上-〛
- 20.潜入調査篇〈嶐来side〉 〚ただいま交戦中 -下-〛
- 21.潜入調査篇 〚目を覚ます〛
- 22.潜入調査篇 〚終わりと……始まり!〛
- 23.休暇をプレゼント!