[大文字][大文字][大文字][太字]「おい!! どうした……? 怖くなって、手も足も出なくなったか!!」[/太字][/大文字][/大文字][/大文字]
わざとらく、少女に銃口を突きつける様子を見せつけてくる。
男のそんな品のない大声が、屑人の脳内で煩く響き渡る。
“ざまあみろ” と声色が笑っていることを感じる。
周りの男たちも微動だにしない屑人に、顔を見合わせクスクスと笑っている。
少女は恐怖と不安と戸惑いの表情で、唯一の頼みの綱である屑人を見つめる。
屑人は、ただ下を向いたまま動かない。
あの出来事のこと、
あの人のこと、
今までの自分のこと、
今のこと、
弱い自分、
これからのこと。
思考を巡らせる。
他人の力を借りて解決してはいけない。
今ここで踏ん張れば、それはきっと[下線]自分の成長に繋がるチャンス[/下線]になる。
そう薄っすらと感じる。
[太字]カチャッ[/太字]
[大文字][大文字][太字][大文字][斜体]「チッ。もういいか」[/斜体][/大文字][/太字][/大文字][/大文字]
銃の音が静かなこの空間を切り裂く。
沈黙を破るように、もう飽きたように、男が銃のトリガーを引こうとする。
「ひっ…!」
命の危険を感じてもがいて必死に抵抗するも、大の男には敵わない。
少女の目には涙が溜まり、視界が滲んでいた。
“まだ死にたくない” そんな声にならない声を叫ぶ。
屑人の周りを、銃を持ち囲んでいる男たち。
その男たちもまた、屑人に改めて銃口を向ける。
銃のトリガーにはしっかりと指が掛かっている。
[大文字][大文字][大文字]「じゃ……。サヨーナラ!!」[/大文字][/大文字][/大文字]
[大文字]「助け__」[/大文字]
少女が最後まで言い終わる前に。
[斜体][太字]屑人が、銃を持った男の腕を掴んでいた。[/太字][/斜体]
「……は?」
ほんの一瞬の出来事で、その場にいた全員が何が起きたのか分からなかった。
「…今、今さっきまで………向こうに居た、よな………?」
屑人がいた場所と、銃口を突きつけていた男の場所の距離は、およそ15メートル。
……その15メートルを、屑人は瞬く間に移動したということになる。
本当に意味が解らない。
現実的に考えて不可能だ。
屑人が少女を背にし、男を睨む。
掌に力が入り、男の腕をさらに強く握る。
思わず男は怯んで、銃を持った手の力が抜ける。
とうとう銃を持ちきれなくなって、コトン、と銃が地面に落ちた。
その最大のチャンスを、屑人は見逃さない。
銃を足で遠くに滑らせ、腕を掴んだまま思いっきりぶっ飛ばす。
[大文字]「カハッ……!」[/大文字]
男は地面に強く背中を打ちつける。
その男が衝撃で動けなくなったところを確認して、次はあの男たちに鋭い視線を向ける。
「ヒッ!?」
「や、やめろ……!!」
屑人が、男たちの方向に踏み込んだ。
わざとらく、少女に銃口を突きつける様子を見せつけてくる。
男のそんな品のない大声が、屑人の脳内で煩く響き渡る。
“ざまあみろ” と声色が笑っていることを感じる。
周りの男たちも微動だにしない屑人に、顔を見合わせクスクスと笑っている。
少女は恐怖と不安と戸惑いの表情で、唯一の頼みの綱である屑人を見つめる。
屑人は、ただ下を向いたまま動かない。
あの出来事のこと、
あの人のこと、
今までの自分のこと、
今のこと、
弱い自分、
これからのこと。
思考を巡らせる。
他人の力を借りて解決してはいけない。
今ここで踏ん張れば、それはきっと[下線]自分の成長に繋がるチャンス[/下線]になる。
そう薄っすらと感じる。
[太字]カチャッ[/太字]
[大文字][大文字][太字][大文字][斜体]「チッ。もういいか」[/斜体][/大文字][/太字][/大文字][/大文字]
銃の音が静かなこの空間を切り裂く。
沈黙を破るように、もう飽きたように、男が銃のトリガーを引こうとする。
「ひっ…!」
命の危険を感じてもがいて必死に抵抗するも、大の男には敵わない。
少女の目には涙が溜まり、視界が滲んでいた。
“まだ死にたくない” そんな声にならない声を叫ぶ。
屑人の周りを、銃を持ち囲んでいる男たち。
その男たちもまた、屑人に改めて銃口を向ける。
銃のトリガーにはしっかりと指が掛かっている。
[大文字][大文字][大文字]「じゃ……。サヨーナラ!!」[/大文字][/大文字][/大文字]
[大文字]「助け__」[/大文字]
少女が最後まで言い終わる前に。
[斜体][太字]屑人が、銃を持った男の腕を掴んでいた。[/太字][/斜体]
「……は?」
ほんの一瞬の出来事で、その場にいた全員が何が起きたのか分からなかった。
「…今、今さっきまで………向こうに居た、よな………?」
屑人がいた場所と、銃口を突きつけていた男の場所の距離は、およそ15メートル。
……その15メートルを、屑人は瞬く間に移動したということになる。
本当に意味が解らない。
現実的に考えて不可能だ。
屑人が少女を背にし、男を睨む。
掌に力が入り、男の腕をさらに強く握る。
思わず男は怯んで、銃を持った手の力が抜ける。
とうとう銃を持ちきれなくなって、コトン、と銃が地面に落ちた。
その最大のチャンスを、屑人は見逃さない。
銃を足で遠くに滑らせ、腕を掴んだまま思いっきりぶっ飛ばす。
[大文字]「カハッ……!」[/大文字]
男は地面に強く背中を打ちつける。
その男が衝撃で動けなくなったところを確認して、次はあの男たちに鋭い視線を向ける。
「ヒッ!?」
「や、やめろ……!!」
屑人が、男たちの方向に踏み込んだ。
- 1.恨んで、恨んで。
- 2.柏樹屑人の生き方篇 〚エンカウント〛
- 3.柏樹屑人の生き方篇 〚マフィア〛
- 4.アジトへ!
- 5.初任務篇 〚情報の手がかりを〛
- 6.初任務篇 〚廃墟にて〛
- 7.初任務篇 〚ぶっ飛ばす!〛
- 8.初任務篇 〚陰と呟き〛
- 9.ゲーム室にて
- 10.自己紹介と、雑談と、「またね!」
- 11.潜入調査篇 〚任務、引き受けりゃいいんだろ?!〛
- 12.潜入調査篇 〚謎の影〛
- 13. 潜入調査篇 〚少女〛
- 14.潜入調査篇 〚戦闘準備〛
- 15.潜入調査篇 〚どうして〛
- 16.潜入調査篇 〚フラッシュバック〛
- 17.潜入調査篇 〚予兆〛
- 18.潜入調査篇〈嶐来side〉 〚時間稼ぎ!〛
- 19.潜入調査篇〈嶐来side〉 〚ただいま交戦中 -上-〛
- 20.潜入調査篇〈嶐来side〉 〚ただいま交戦中 -下-〛
- 21.潜入調査篇 〚目を覚ます〛
- 22.潜入調査篇 〚終わりと……始まり!〛
- 23.休暇をプレゼント!