「おいお前……」
「は、はいっ!!」
「“逃げろ” つったらすぐに逃げろよ」
「は、はい……?」
「…よし」
少女の返事を聞いて、屑人はにやりと笑った。
[太字][大文字][大文字]「かかれー!!」[/大文字][/大文字][/太字]
突然の男のその一言で、複数人が屑人に銃口を向ける。
「ふッ」
まずはその場にあったダンボールを、男たちに向かってぶん投げる。
そして怯んでいるところに、銃を弾き飛ばすような蹴りを入れる。
[大文字][大文字]「クッ……! いってぇ!!」
「バカ野郎!! 怯んでんじゃねえ!!」[/大文字][/大文字]
今回は後ろに[漢字]護るもの[/漢字][ふりがな]少女[/ふりがな]がいるため、あまりいつものような大立ち回りはできない。
少女を意識しつつも、男たちを確実に倒さなければいけないのだ。
[太字]バンッ! バンッ![/太字]
男たちは一切躊躇せずに銃を撃ってくる。
が、持ち前の身体能力で、全ての銃弾を[漢字]躱[/漢字][ふりがな]かわ[/ふりがな]す。
[大文字][大文字]「何やってんだ、ちゃんと狙えよ!!」
「狙ってる!! 当たらねえんだよ!!」
「もういい、下がってろ!」[/大文字][/大文字]
(最悪、[漢字]アイツ[/漢字][ふりがな]少女[/ふりがな]だけでも逃げりゃあいいんだが……)
そんなことも考えながら、男たちの相手をする。
だが、銃弾を[漢字]躱[/漢字][ふりがな]かわ[/ふりがな]してばかりで、屑人が男たちを倒す気配は一向にない。
すると、
[太字][大文字]バンッ![/大文字][/太字]
「…ッ!」
一番手前にいた男に右の足首を撃たれてしまった。
ガグンと視界が揺れ、屑人の顔が痛みで歪む。
(クソ……!)
足首がひりひりと痛み、足首から血が流れている。
[大文字][大文字]「コイツ怯んでるぞ!!」
「今だ!!!」[/大文字][/大文字]
「ッ!」
後ろに少女がいる以上、隠れるなど以ての外。
かと言って、屑人も少女も怪我を追っている。
この男たちから逃げられる可能性は……極めて少ないだろう。
(俺が、できること……)
「おい、お前! 早く逃げろ!」
少女に背を向けたまま、そう言い放つ。
「えっ、でも…!」
[大文字]「いいから早く逃げろッ!」[/大文字]
「……っ!」
少女が走って逃げている様子を横目で確認して、男たちの方を向きキッと睨みつける。
(俺が時間稼ぎをして、アイツを逃す…!)
そのとき、屑人の横を男が通り越して行った。
その男の表情は、殺意に溢れている。
[下線][太字]拳銃を持った男が少女に追いつく。[/太字][/下線]
[大文字][大文字]「しまったッ!」[/大文字][/大文字]
すぐにでも少女の元に行きたいのだが、
今[漢字]コイツら[/漢字][ふりがな]男たち[/ふりがな]に背を向ければ、確実に撃たれてしまう。
男は怯えた少女の頭に、銃口を突きつける。
「……あ、ぁ…………!」
[大文字]「ハッ! 動くんじゃねぇ!! 動いたらどうなるか……分かるな?!!」[/大文字]
屑人の動きが止まる。
それと同時に、周りの男たちが一斉に屑人に銃口を向ける。
……男たちは口元に笑いを浮かべている。
一方で、少女は絶望と恐怖に満ちている。
この状況……。どう動いても、確実にどちらかが撃たれてしまう。
心の中で小さく舌打ちをする。
(クソが…! んでこんなことになったんだよ!)
[水平線][斜体][大文字]あのときの記憶が、一瞬だけフラッシュバックした。[/大文字][/斜体]
[水平線]
この行き場のない怒りと焦りは、どうすればいいのか。
どうしてコイツらを早く倒せない?
どうして[漢字]アイツ[/漢字][ふりがな]少女[/ふりがな]は銃口を突きつけられてる?
どうして俺はマフィアなんかに…?
どうしてまた護れねぇ…?
そうか、
[大文字][大文字][大文字][下線][斜体][太字]全部、俺が弱いからだ。[/太字][/斜体][/下線][/大文字][/大文字][/大文字]
「は、はいっ!!」
「“逃げろ” つったらすぐに逃げろよ」
「は、はい……?」
「…よし」
少女の返事を聞いて、屑人はにやりと笑った。
[太字][大文字][大文字]「かかれー!!」[/大文字][/大文字][/太字]
突然の男のその一言で、複数人が屑人に銃口を向ける。
「ふッ」
まずはその場にあったダンボールを、男たちに向かってぶん投げる。
そして怯んでいるところに、銃を弾き飛ばすような蹴りを入れる。
[大文字][大文字]「クッ……! いってぇ!!」
「バカ野郎!! 怯んでんじゃねえ!!」[/大文字][/大文字]
今回は後ろに[漢字]護るもの[/漢字][ふりがな]少女[/ふりがな]がいるため、あまりいつものような大立ち回りはできない。
少女を意識しつつも、男たちを確実に倒さなければいけないのだ。
[太字]バンッ! バンッ![/太字]
男たちは一切躊躇せずに銃を撃ってくる。
が、持ち前の身体能力で、全ての銃弾を[漢字]躱[/漢字][ふりがな]かわ[/ふりがな]す。
[大文字][大文字]「何やってんだ、ちゃんと狙えよ!!」
「狙ってる!! 当たらねえんだよ!!」
「もういい、下がってろ!」[/大文字][/大文字]
(最悪、[漢字]アイツ[/漢字][ふりがな]少女[/ふりがな]だけでも逃げりゃあいいんだが……)
そんなことも考えながら、男たちの相手をする。
だが、銃弾を[漢字]躱[/漢字][ふりがな]かわ[/ふりがな]してばかりで、屑人が男たちを倒す気配は一向にない。
すると、
[太字][大文字]バンッ![/大文字][/太字]
「…ッ!」
一番手前にいた男に右の足首を撃たれてしまった。
ガグンと視界が揺れ、屑人の顔が痛みで歪む。
(クソ……!)
足首がひりひりと痛み、足首から血が流れている。
[大文字][大文字]「コイツ怯んでるぞ!!」
「今だ!!!」[/大文字][/大文字]
「ッ!」
後ろに少女がいる以上、隠れるなど以ての外。
かと言って、屑人も少女も怪我を追っている。
この男たちから逃げられる可能性は……極めて少ないだろう。
(俺が、できること……)
「おい、お前! 早く逃げろ!」
少女に背を向けたまま、そう言い放つ。
「えっ、でも…!」
[大文字]「いいから早く逃げろッ!」[/大文字]
「……っ!」
少女が走って逃げている様子を横目で確認して、男たちの方を向きキッと睨みつける。
(俺が時間稼ぎをして、アイツを逃す…!)
そのとき、屑人の横を男が通り越して行った。
その男の表情は、殺意に溢れている。
[下線][太字]拳銃を持った男が少女に追いつく。[/太字][/下線]
[大文字][大文字]「しまったッ!」[/大文字][/大文字]
すぐにでも少女の元に行きたいのだが、
今[漢字]コイツら[/漢字][ふりがな]男たち[/ふりがな]に背を向ければ、確実に撃たれてしまう。
男は怯えた少女の頭に、銃口を突きつける。
「……あ、ぁ…………!」
[大文字]「ハッ! 動くんじゃねぇ!! 動いたらどうなるか……分かるな?!!」[/大文字]
屑人の動きが止まる。
それと同時に、周りの男たちが一斉に屑人に銃口を向ける。
……男たちは口元に笑いを浮かべている。
一方で、少女は絶望と恐怖に満ちている。
この状況……。どう動いても、確実にどちらかが撃たれてしまう。
心の中で小さく舌打ちをする。
(クソが…! んでこんなことになったんだよ!)
[水平線][斜体][大文字]あのときの記憶が、一瞬だけフラッシュバックした。[/大文字][/斜体]
[水平線]
この行き場のない怒りと焦りは、どうすればいいのか。
どうしてコイツらを早く倒せない?
どうして[漢字]アイツ[/漢字][ふりがな]少女[/ふりがな]は銃口を突きつけられてる?
どうして俺はマフィアなんかに…?
どうしてまた護れねぇ…?
そうか、
[大文字][大文字][大文字][下線][斜体][太字]全部、俺が弱いからだ。[/太字][/斜体][/下線][/大文字][/大文字][/大文字]
- 1.恨んで、恨んで。
- 2.柏樹屑人の生き方篇 〚エンカウント〛
- 3.柏樹屑人の生き方篇 〚マフィア〛
- 4.アジトへ!
- 5.初任務篇 〚情報の手がかりを〛
- 6.初任務篇 〚廃墟にて〛
- 7.初任務篇 〚ぶっ飛ばす!〛
- 8.初任務篇 〚陰と呟き〛
- 9.ゲーム室にて
- 10.自己紹介と、雑談と、「またね!」
- 11.潜入調査篇 〚任務、引き受けりゃいいんだろ?!〛
- 12.潜入調査篇 〚謎の影〛
- 13. 潜入調査篇 〚少女〛
- 14.潜入調査篇 〚戦闘準備〛
- 15.潜入調査篇 〚どうして〛
- 16.潜入調査篇 〚フラッシュバック〛
- 17.潜入調査篇 〚予兆〛
- 18.潜入調査篇〈嶐来side〉 〚時間稼ぎ!〛
- 19.潜入調査篇〈嶐来side〉 〚ただいま交戦中 -上-〛
- 20.潜入調査篇〈嶐来side〉 〚ただいま交戦中 -下-〛
- 21.潜入調査篇 〚目を覚ます〛
- 22.潜入調査篇 〚終わりと……始まり!〛
- 23.休暇をプレゼント!