[太字][大文字]「追われてる理由は知らねぇが、[斜体][太字]____困ってるお前を、知らねぇことにする訳にはいかなくてな」[/大文字][/太字][/斜体][/太字]
……なんて、あんなことを言ったのだが、屑人はふと我に返る。
「いや………俺、[大文字]なんでこんなヤツを助けてんだ?」[/大文字]
「!! …と、途中で降ろすとかやめてくださいね……!?」
「気が変わったらするかもな」
[大文字][大文字]「えっ!?」[/大文字][/大文字]
少女を抱きかかえながら、入り組んだ棚の間を走る。
(今日で何回目だよ……)
[大文字]「おい、こっちじゃねーか?!」
「あの女、よくも逃げやがって…!」[/大文字]
[太字]ダッダッ[/太字]
[大文字]「ちょっと待てよ…こっちかも知れん」[/大文字]
[太字]ガチャガチャ…[/太字]
後ろから男たちが追ってきている声と音がする。
棚にしゃがんで隠れては、そこから飛び出して走り、また棚に隠れてを繰り返す。
あの男たちの動きを棚越しで確認しつつ、安全を確認してダッと走り出す。
隠れ、走り、隠れ、走り…。
とにかく、あの男たちから離れよう。というか何故、俺はこんなヤツを抱えて走ってるんだ…?
そんな考えを巡らせながら、屑人は走り続ける。
「ッ」
入り組んだ通路を急カーブする。
まだ少ししか走っていないのに、何だかもう疲れてきた。
いつもより体が重い。
ディーラーの動きにくいスーツのせいか、抱えているこの少女のせいか……。
「お前、重いな」
思わずそんな言葉を口にする。
[大文字][大文字][大文字]「はいぃ!? レディに向かって何言ってんですかぁ!!」[/大文字][/大文字][/大文字]
[大文字][大文字][大文字][大文字]「バッカ野郎!! 声がデケェよ!!!」[/大文字][/大文字][/大文字][/大文字]
[大文字]「いや、あなたの方が声大きいですよっ!」[/大文字]
抱えながら、抱えられながら、お互いにムキになって大声を出し合う。
[大文字][大文字][太字]「今あそこから声が聞こえたぞ!! あっちだ!」[/太字][/大文字][/大文字]
[小文字]「ほら見ろ…! アイツらにバレたじゃねぇかッ!」
「私のせいじゃなくないですか!?」[/小文字]
お互いに罪をなすりつけあいながら、屑人はただひたすらに走る。
………というか、今さら小声…?
段々と疲れて足がもつれてきた。
走るための次の足が出ず、上手く走れない。
この調子では、男たちから走って逃げ切るなど無理だろう……。
(一か八か戦うか…。てか嶐来はまだなのかよ! アイツ、早く戻ってきてくれねぇかな…!!)
心の中で、少し文句を言う。
男たちは音から把握して銃を持っている。対してこちらは[漢字]護るもの[/漢字][ふりがな]少女[/ふりがな]があり、走り続けて既に疲労困憊、そして素手だ。
それでも覚悟を決め、少女を丁寧に地面に降ろした。
少女に背を向け、男たちが追いついてくるであろう方向を向いて佇む。
「え? あのっ…! 追いつかれちゃますよ……?!」
「………」
「もしかして、戦うんですか…!? ダメです! むちゃですよっ!!」
少女は戸惑いながらも、屑人を止めようとする。
「コレ、持っててくれ」
屑人はそう言ってスーツの上着を少女に渡す。
ワイシャツの袖を捲り、肩を慣らす。
少女はスーツの上着を腕に持ち、唖然と屑人の背中を見つめる。
[大文字][大文字][太字]「いたぞ!! ここだ!!」[/太字][/大文字][/大文字]
その男の声を合図に、銃を構えた男たちが続々と群がってきた。
[太字]ポキポキ…[/太字]
関節を鳴らす。
「おいお前……」
「は、はいっ!!」
「“逃げろ” つったらすぐに逃げろよ」
「は、はい……?」
「…よし」
少女の返事を聞いて、屑人はにやりと笑った。
……なんて、あんなことを言ったのだが、屑人はふと我に返る。
「いや………俺、[大文字]なんでこんなヤツを助けてんだ?」[/大文字]
「!! …と、途中で降ろすとかやめてくださいね……!?」
「気が変わったらするかもな」
[大文字][大文字]「えっ!?」[/大文字][/大文字]
少女を抱きかかえながら、入り組んだ棚の間を走る。
(今日で何回目だよ……)
[大文字]「おい、こっちじゃねーか?!」
「あの女、よくも逃げやがって…!」[/大文字]
[太字]ダッダッ[/太字]
[大文字]「ちょっと待てよ…こっちかも知れん」[/大文字]
[太字]ガチャガチャ…[/太字]
後ろから男たちが追ってきている声と音がする。
棚にしゃがんで隠れては、そこから飛び出して走り、また棚に隠れてを繰り返す。
あの男たちの動きを棚越しで確認しつつ、安全を確認してダッと走り出す。
隠れ、走り、隠れ、走り…。
とにかく、あの男たちから離れよう。というか何故、俺はこんなヤツを抱えて走ってるんだ…?
そんな考えを巡らせながら、屑人は走り続ける。
「ッ」
入り組んだ通路を急カーブする。
まだ少ししか走っていないのに、何だかもう疲れてきた。
いつもより体が重い。
ディーラーの動きにくいスーツのせいか、抱えているこの少女のせいか……。
「お前、重いな」
思わずそんな言葉を口にする。
[大文字][大文字][大文字]「はいぃ!? レディに向かって何言ってんですかぁ!!」[/大文字][/大文字][/大文字]
[大文字][大文字][大文字][大文字]「バッカ野郎!! 声がデケェよ!!!」[/大文字][/大文字][/大文字][/大文字]
[大文字]「いや、あなたの方が声大きいですよっ!」[/大文字]
抱えながら、抱えられながら、お互いにムキになって大声を出し合う。
[大文字][大文字][太字]「今あそこから声が聞こえたぞ!! あっちだ!」[/太字][/大文字][/大文字]
[小文字]「ほら見ろ…! アイツらにバレたじゃねぇかッ!」
「私のせいじゃなくないですか!?」[/小文字]
お互いに罪をなすりつけあいながら、屑人はただひたすらに走る。
………というか、今さら小声…?
段々と疲れて足がもつれてきた。
走るための次の足が出ず、上手く走れない。
この調子では、男たちから走って逃げ切るなど無理だろう……。
(一か八か戦うか…。てか嶐来はまだなのかよ! アイツ、早く戻ってきてくれねぇかな…!!)
心の中で、少し文句を言う。
男たちは音から把握して銃を持っている。対してこちらは[漢字]護るもの[/漢字][ふりがな]少女[/ふりがな]があり、走り続けて既に疲労困憊、そして素手だ。
それでも覚悟を決め、少女を丁寧に地面に降ろした。
少女に背を向け、男たちが追いついてくるであろう方向を向いて佇む。
「え? あのっ…! 追いつかれちゃますよ……?!」
「………」
「もしかして、戦うんですか…!? ダメです! むちゃですよっ!!」
少女は戸惑いながらも、屑人を止めようとする。
「コレ、持っててくれ」
屑人はそう言ってスーツの上着を少女に渡す。
ワイシャツの袖を捲り、肩を慣らす。
少女はスーツの上着を腕に持ち、唖然と屑人の背中を見つめる。
[大文字][大文字][太字]「いたぞ!! ここだ!!」[/太字][/大文字][/大文字]
その男の声を合図に、銃を構えた男たちが続々と群がってきた。
[太字]ポキポキ…[/太字]
関節を鳴らす。
「おいお前……」
「は、はいっ!!」
「“逃げろ” つったらすぐに逃げろよ」
「は、はい……?」
「…よし」
少女の返事を聞いて、屑人はにやりと笑った。
- 1.恨んで、恨んで。
- 2.柏樹屑人の生き方篇 〚エンカウント〛
- 3.柏樹屑人の生き方篇 〚マフィア〛
- 4.アジトへ!
- 5.初任務篇 〚情報の手がかりを〛
- 6.初任務篇 〚廃墟にて〛
- 7.初任務篇 〚ぶっ飛ばす!〛
- 8.初任務篇 〚陰と呟き〛
- 9.ゲーム室にて
- 10.自己紹介と、雑談と、「またね!」
- 11.潜入調査篇 〚任務、引き受けりゃいいんだろ?!〛
- 12.潜入調査篇 〚謎の影〛
- 13. 潜入調査篇 〚少女〛
- 14.潜入調査篇 〚戦闘準備〛
- 15.潜入調査篇 〚どうして〛
- 16.潜入調査篇 〚フラッシュバック〛
- 17.潜入調査篇 〚予兆〛
- 18.潜入調査篇〈嶐来side〉 〚時間稼ぎ!〛
- 19.潜入調査篇〈嶐来side〉 〚ただいま交戦中 -上-〛
- 20.潜入調査篇〈嶐来side〉 〚ただいま交戦中 -下-〛
- 21.潜入調査篇 〚目を覚ます〛
- 22.潜入調査篇 〚終わりと……始まり!〛
- 23.休暇をプレゼント!