深夜のゲーム室にて、ひょんなことから自己紹介が始まった。
[大文字][下線]「ぼくは如月だよー。いちおう幹部!」[/下線][/大文字]
そう言って、チャイナ服を着た人物が微笑んだ。
[大文字][下線]「ども〜っす! 僕は鬼神 喜或〜」[/下線][/大文字]
茶髪に、忍者のような容姿をした人物が言った。
[大文字][下線]「私は……白上 セツナです」[/下線][/大文字]
薄水色のニットベストを着た人物が、頭を軽く下げる。
[大文字][下線]「俺の名前は樹林 礼斗。よろしく〜」[/下線][/大文字]
スーツに金髪の人物が、ニカっと笑ってそう言った。
[大文字][下線]「やほ、僕は夕灯 楼依。まぁ、[漢字]eyes[/漢字][ふりがな]アイズ[/ふりがな] って呼んでよ」[/下線][/大文字]
茶色のロングコートを着た人物が、そう言った。
[水平線]
大きなテレビに映ったゲーム画面に、コントローラーを持って、ソファに座る4人。
某、[斜体]赤い甲羅などのアイテムをぶん投げて妨害する、世界的に有名なレーシングゲーム[/斜体]だ。
如月、礼斗、楼依の3人のゲームの腕前はなかなかで、屑人は手も足も出ない。
だが、初めての仲間と初めてのゲームということで、思いっきり楽しんでいる。
一方でセツナと喜或は、机を囲んでヒカルと何か話している。
なんだか、少し楽しそうだ。
「あ、なぁ屑人!」
礼斗がゲーム画面を向いたまま、屑人に声を掛けた。
「オメェ、どうしてマフィアに入ったんだ?」
「え? 言ったじゃねぇか。たまたま財布スッたんがノアで…」
「いやいや! そうじゃなくて、何か強い [太字][大文字]“理由”[/大文字][/太字] があるんだろ?」
「…………」
ほんの一瞬、沈黙が流れる。
会話を聞いた周りは、自然と屑人の方を向き、
屑人が口を開け話すことを待っていた。
「俺は………」
皆、自然と耳を傾ける。
[大文字][太字]「俺は、ある人を探してる。世界で一番大切な人だ。その人を探すために、俺はマフィアになった。
[右寄せ]………あの人が見つかるなら、俺はどんなことだってしてやる」[/右寄せ][/太字][/大文字]
屑人の強い眼と覚悟に、思わずその場にいた全員が息を呑む。
すると、微かに笑って、セツナが口を開けた。
[大文字][大文字]「貴方、……強いですね」[/大文字][/大文字]
「! ……あ、あざす………?」
少しびっくりした屑人。
セツナの一言を皮切りに、数々と、屑人に対する応援の言葉が贈られていく。
応援されることなんて初めてで、恥ずかしくなって顔を赤くする。
[大文字]「もっ! もういいから!!」[/大文字]
顔から湯気が出るほど顔を赤くした屑人は、そう叫んだ。
[水平線]
その後は、
[下線]ヒカル[/下線]「オレの家はな! すごいんだぞっ!」
[下線]礼斗[/下線]「どこがなんだ?」
[下線]ヒカル[/下線]「それはな……!!」
[太字]ヒカルの家についての話をしたり、[/太字]
[下線]如月[/下線]「楼依の料理は、すっごくおいしいんだよ!」
[下線]楼依[/下線]「アハハ、ちょっと照れるな〜!」
[太字]楼依のつくった料理が絶品だという話をしたり、[/太字]
[下線]屑人[/下線]「如月って、性別どっちなんだ……?」
[下線]セツナ[/下線]「男性………ですかね…?」
[下線]如月[/下線]「ん? ぼく? 男だと思う〜?」
[太字]如月の性別……どっちだ?男か?という話をしたり、[/太字]
[下線]喜或[/下線]「セツナ! タバコの吸いすぎは良くないよ!!」
[下線]礼斗[/下線]「そうですよ! 体に悪いんですから!」
[下線]セツナ[/下線]「はァ…… “タバコ吸うな” って言われても……私24ですよ!?」
[太字]セツナがよく吸っているタバコの話をしたり、[/太字]
[下線]楼依[/下線]「鬼神さん、この音ゲーできます?」
[下線]喜或[/下線]「ん〜? あーね! 余裕!」
[下線]屑人[/下線]「音ゲー? 喜或、上手いな……」
[太字]喜或は音ゲーが上手だという話をしたり、[/太字]
[下線]屑人[/下線]「やっぱ〇〇は××だろ」
[下線]礼斗[/下線]「そうだよな! で、△△は□□なんだよ」
[下線]屑人[/下線]「やっぱそうだよなぁ! 気が合うな、俺とお前で!」
[太字]礼斗と屑人で何かと気が合ったり………。[/太字]
様々な話をして仲を深めた7人。
随分と久しぶりに思い切り笑って、一時的なものだが、屑人は幸せな気分になった。
[水平線]
月が沈み、朝日が出ようとしている頃。
笑い声と話し声が響くゲーム室に、[斜体][太字]《ヒカルの父親が迎えに来た》[/太字][/斜体]という連絡が入った。
屑人とヒカルとで、アジトの地下階段を上り、勢いよく喫茶店の扉を開ける。
喫茶店の前には、黒い高級そうな車が停めてあった。
ヒカルの父親と思わしき人物が[太字]バッ![/太字]と車の扉を開け、ヒカルが父親の胸に飛び込む。
ヒカルは寂しさからか、安心からか、わんわんと泣き始めた。
「ヒカル……! 無事で良かった」
「ごめんな、父さんが…」
「君には、感謝してもしきれない」
「本当にありがとう」
「必ず恩は返すよ、約束する。西園寺の名にかけて」
そのとき屑人は、たくさんの感謝と、ヒカルに対する安堵の言葉を聞いた。
(家族って、こんななのか……)
不思議な気持ちで、ヒカルとヒカルの父親を見守る。
そして、お別れのときがやってきた。
とても短い時間だったが、2人にキズナができたことは真実だ。
護衛役に守られて車に乗り込むとき、ヒカルは叫んだ。
[大文字][大文字]「屑人!! なにかあったら、さびしくなったら、あそびに来てもいいんだからな!!!」[/大文字][/大文字]
相変わらず、上から目線で、生意気で……。
微笑んでから、屑人は答えた。
[大文字][大文字][大文字]「おうっ!! あったりめぇだ!!!」[/大文字][/大文字][/大文字]
車が見えなくなるまで手を振った。
完全に見えなくなったとき、屑人は喫茶店に入った。
[太字]チャランチャラ〜ン[/太字]
喫茶店のベルが鳴る。
席に座り、小さくため息を吐く。
「………お疲れのところ、ごめんな〜? [漢字]首領[/漢字][ふりがな]ボス[/ふりがな]が呼んどるんやわ!」
顔を上げると、そこには奏真がいた。
[大文字]「え? ノアが?」[/大文字]
頭にハテナを浮かべながら、屑人はアジトへと地下階段を下りる。
[大文字][下線]「ぼくは如月だよー。いちおう幹部!」[/下線][/大文字]
そう言って、チャイナ服を着た人物が微笑んだ。
[大文字][下線]「ども〜っす! 僕は鬼神 喜或〜」[/下線][/大文字]
茶髪に、忍者のような容姿をした人物が言った。
[大文字][下線]「私は……白上 セツナです」[/下線][/大文字]
薄水色のニットベストを着た人物が、頭を軽く下げる。
[大文字][下線]「俺の名前は樹林 礼斗。よろしく〜」[/下線][/大文字]
スーツに金髪の人物が、ニカっと笑ってそう言った。
[大文字][下線]「やほ、僕は夕灯 楼依。まぁ、[漢字]eyes[/漢字][ふりがな]アイズ[/ふりがな] って呼んでよ」[/下線][/大文字]
茶色のロングコートを着た人物が、そう言った。
[水平線]
大きなテレビに映ったゲーム画面に、コントローラーを持って、ソファに座る4人。
某、[斜体]赤い甲羅などのアイテムをぶん投げて妨害する、世界的に有名なレーシングゲーム[/斜体]だ。
如月、礼斗、楼依の3人のゲームの腕前はなかなかで、屑人は手も足も出ない。
だが、初めての仲間と初めてのゲームということで、思いっきり楽しんでいる。
一方でセツナと喜或は、机を囲んでヒカルと何か話している。
なんだか、少し楽しそうだ。
「あ、なぁ屑人!」
礼斗がゲーム画面を向いたまま、屑人に声を掛けた。
「オメェ、どうしてマフィアに入ったんだ?」
「え? 言ったじゃねぇか。たまたま財布スッたんがノアで…」
「いやいや! そうじゃなくて、何か強い [太字][大文字]“理由”[/大文字][/太字] があるんだろ?」
「…………」
ほんの一瞬、沈黙が流れる。
会話を聞いた周りは、自然と屑人の方を向き、
屑人が口を開け話すことを待っていた。
「俺は………」
皆、自然と耳を傾ける。
[大文字][太字]「俺は、ある人を探してる。世界で一番大切な人だ。その人を探すために、俺はマフィアになった。
[右寄せ]………あの人が見つかるなら、俺はどんなことだってしてやる」[/右寄せ][/太字][/大文字]
屑人の強い眼と覚悟に、思わずその場にいた全員が息を呑む。
すると、微かに笑って、セツナが口を開けた。
[大文字][大文字]「貴方、……強いですね」[/大文字][/大文字]
「! ……あ、あざす………?」
少しびっくりした屑人。
セツナの一言を皮切りに、数々と、屑人に対する応援の言葉が贈られていく。
応援されることなんて初めてで、恥ずかしくなって顔を赤くする。
[大文字]「もっ! もういいから!!」[/大文字]
顔から湯気が出るほど顔を赤くした屑人は、そう叫んだ。
[水平線]
その後は、
[下線]ヒカル[/下線]「オレの家はな! すごいんだぞっ!」
[下線]礼斗[/下線]「どこがなんだ?」
[下線]ヒカル[/下線]「それはな……!!」
[太字]ヒカルの家についての話をしたり、[/太字]
[下線]如月[/下線]「楼依の料理は、すっごくおいしいんだよ!」
[下線]楼依[/下線]「アハハ、ちょっと照れるな〜!」
[太字]楼依のつくった料理が絶品だという話をしたり、[/太字]
[下線]屑人[/下線]「如月って、性別どっちなんだ……?」
[下線]セツナ[/下線]「男性………ですかね…?」
[下線]如月[/下線]「ん? ぼく? 男だと思う〜?」
[太字]如月の性別……どっちだ?男か?という話をしたり、[/太字]
[下線]喜或[/下線]「セツナ! タバコの吸いすぎは良くないよ!!」
[下線]礼斗[/下線]「そうですよ! 体に悪いんですから!」
[下線]セツナ[/下線]「はァ…… “タバコ吸うな” って言われても……私24ですよ!?」
[太字]セツナがよく吸っているタバコの話をしたり、[/太字]
[下線]楼依[/下線]「鬼神さん、この音ゲーできます?」
[下線]喜或[/下線]「ん〜? あーね! 余裕!」
[下線]屑人[/下線]「音ゲー? 喜或、上手いな……」
[太字]喜或は音ゲーが上手だという話をしたり、[/太字]
[下線]屑人[/下線]「やっぱ〇〇は××だろ」
[下線]礼斗[/下線]「そうだよな! で、△△は□□なんだよ」
[下線]屑人[/下線]「やっぱそうだよなぁ! 気が合うな、俺とお前で!」
[太字]礼斗と屑人で何かと気が合ったり………。[/太字]
様々な話をして仲を深めた7人。
随分と久しぶりに思い切り笑って、一時的なものだが、屑人は幸せな気分になった。
[水平線]
月が沈み、朝日が出ようとしている頃。
笑い声と話し声が響くゲーム室に、[斜体][太字]《ヒカルの父親が迎えに来た》[/太字][/斜体]という連絡が入った。
屑人とヒカルとで、アジトの地下階段を上り、勢いよく喫茶店の扉を開ける。
喫茶店の前には、黒い高級そうな車が停めてあった。
ヒカルの父親と思わしき人物が[太字]バッ![/太字]と車の扉を開け、ヒカルが父親の胸に飛び込む。
ヒカルは寂しさからか、安心からか、わんわんと泣き始めた。
「ヒカル……! 無事で良かった」
「ごめんな、父さんが…」
「君には、感謝してもしきれない」
「本当にありがとう」
「必ず恩は返すよ、約束する。西園寺の名にかけて」
そのとき屑人は、たくさんの感謝と、ヒカルに対する安堵の言葉を聞いた。
(家族って、こんななのか……)
不思議な気持ちで、ヒカルとヒカルの父親を見守る。
そして、お別れのときがやってきた。
とても短い時間だったが、2人にキズナができたことは真実だ。
護衛役に守られて車に乗り込むとき、ヒカルは叫んだ。
[大文字][大文字]「屑人!! なにかあったら、さびしくなったら、あそびに来てもいいんだからな!!!」[/大文字][/大文字]
相変わらず、上から目線で、生意気で……。
微笑んでから、屑人は答えた。
[大文字][大文字][大文字]「おうっ!! あったりめぇだ!!!」[/大文字][/大文字][/大文字]
車が見えなくなるまで手を振った。
完全に見えなくなったとき、屑人は喫茶店に入った。
[太字]チャランチャラ〜ン[/太字]
喫茶店のベルが鳴る。
席に座り、小さくため息を吐く。
「………お疲れのところ、ごめんな〜? [漢字]首領[/漢字][ふりがな]ボス[/ふりがな]が呼んどるんやわ!」
顔を上げると、そこには奏真がいた。
[大文字]「え? ノアが?」[/大文字]
頭にハテナを浮かべながら、屑人はアジトへと地下階段を下りる。
- 1.恨んで、恨んで。
- 2.柏樹屑人の生き方篇 〚エンカウント〛
- 3.柏樹屑人の生き方篇 〚マフィア〛
- 4.アジトへ!
- 5.初任務篇 〚情報の手がかりを〛
- 6.初任務篇 〚廃墟にて〛
- 7.初任務篇 〚ぶっ飛ばす!〛
- 8.初任務篇 〚陰と呟き〛
- 9.ゲーム室にて
- 10.自己紹介と、雑談と、「またね!」
- 11.潜入調査篇 〚任務、引き受けりゃいいんだろ?!〛
- 12.潜入調査篇 〚謎の影〛
- 13. 潜入調査篇 〚少女〛
- 14.潜入調査篇 〚戦闘準備〛
- 15.潜入調査篇 〚どうして〛
- 16.潜入調査篇 〚フラッシュバック〛
- 17.潜入調査篇 〚予兆〛
- 18.潜入調査篇〈嶐来side〉 〚時間稼ぎ!〛
- 19.潜入調査篇〈嶐来side〉 〚ただいま交戦中 -上-〛
- 20.潜入調査篇〈嶐来side〉 〚ただいま交戦中 -下-〛
- 21.潜入調査篇 〚目を覚ます〛
- 22.潜入調査篇 〚終わりと……始まり!〛
- 23.休暇をプレゼント!