「さて、そんな屑人くんには…………[大文字]初任務をしてもらいます!」[/大文字]
「初任務?」
屑人が首を傾げる。
「うん、初任務〜! ちょうど人手が足りなくて困ってたんだよね〜」
そう言ってノアは机の中からとある資料を出し、屑人に渡した。
[水平線]
人が市場に集まるお昼時。
屑人は前いた裏路地にやってきていた。
なんだかんだで、ここが一番落ち着くのだ。
「……この子どもを、一週間以内に連れ戻すっつったって………………」
渡された資料を片手に、屑人はそう呟いた。
ノアから与えられた最初の任務は、
[太字][大文字]〝敵組織に誘拐されたお偉いさんの子どもを、一週間以内に連れ戻す〟[/大文字][/太字] というものだ。
(誘拐された子どもを連れ戻す………。まずは子どもを探さねぇとな。
いや子どもの情報も知らねぇのに、どうやって探すんだよ!)
一応、この組織専用の情報端末を渡されてはいるのだが……。
屑人は頭を抱える。
「あ、アイツ確か……[太字]【情報収集担当】[/太字]のヤツがいるとか言ってたな。何か情報知ってねぇか聞くか!」
慣れない手つきで情報端末を操作し、【情報収集担当】とやらに電話を掛ける。
[太字]prrrrrr[/太字]
情報端末が小刻みに震える。
電話が繋がった。
[大文字]『はぁい。もしもしぃ〜?』[/大文字]
情報端末の向こうから、聞き覚えのある声が聞こえた。
「お前、どこかで……?」
記憶の奥底を探り、この声の持ち主を思い出していく。
「あっ! お前、[大文字]茜じゃねぇか!?」[/大文字]
『えっ? そうですけど……?』
屑人の閃いた大声と、困惑した電話越しの声が、裏路地に響く。
「覚えてねぇか?! 俺だよ俺! 屑人だよ!」
『屑人……屑人……? 屑人…。あれっ、あの屑人ぉ!?』
どうやら向こう側も思い出してきたようだ。
「何やってたんだよお前! 急にいなくなりやがって! 生きてたのかよ!!」
屑人の声から喜びが溢れ出る。
電話の相手は、茜。
屑人と同じく孤児で、裏路地で何度か顔を合わせたことがあった。
が、ある日突然、裏路地からいなくなってしまったのだ。
今はノアから苗字を与えられ、[大文字][下線]藤原 茜[/下線][/大文字]と名乗っているらしい。
『ある日たまたま[漢字]首領[/漢字][ふりがな]ボス[/ふりがな]と会ってね、面白そうだったからこの組織に入ったのぉ〜! で、今は情報収集担当してる。…みたいな感じ〜!』
「そうなのか……。とりあえず、生きてて良かったぜ!」
『うん、そっちもね! それで、電話の内容は〜?』
「あ、そうだった!」
端末越しの再会に喜んでいて、本来の目的を忘れていた。
「敵組織に誘拐されてる子どものことなんだけどよ、何か情報持ってるか?」
『あ! そういえばあたし、盗み聞いたよ!』
「盗み聞いたァ?! アッハハ、変わってねぇな……」
『えへへ♪』
裏路地で出会ったときから、茜は人の話を盗み聞きするクセがあった。
どうやら、そのクセは今になっても直っていないみたいだ。
『噂程度に、なんだけどぉ〜____』
[水平線]
もうすっかり日が暮れてしまって、街頭が怪しく道を照らす頃。
「茜に言われてここに来てみたけどよ、[大文字]ホントにここに子どもがいるのか……?」[/大文字]
屑人は、とある廃墟に来ていた。
「初任務?」
屑人が首を傾げる。
「うん、初任務〜! ちょうど人手が足りなくて困ってたんだよね〜」
そう言ってノアは机の中からとある資料を出し、屑人に渡した。
[水平線]
人が市場に集まるお昼時。
屑人は前いた裏路地にやってきていた。
なんだかんだで、ここが一番落ち着くのだ。
「……この子どもを、一週間以内に連れ戻すっつったって………………」
渡された資料を片手に、屑人はそう呟いた。
ノアから与えられた最初の任務は、
[太字][大文字]〝敵組織に誘拐されたお偉いさんの子どもを、一週間以内に連れ戻す〟[/大文字][/太字] というものだ。
(誘拐された子どもを連れ戻す………。まずは子どもを探さねぇとな。
いや子どもの情報も知らねぇのに、どうやって探すんだよ!)
一応、この組織専用の情報端末を渡されてはいるのだが……。
屑人は頭を抱える。
「あ、アイツ確か……[太字]【情報収集担当】[/太字]のヤツがいるとか言ってたな。何か情報知ってねぇか聞くか!」
慣れない手つきで情報端末を操作し、【情報収集担当】とやらに電話を掛ける。
[太字]prrrrrr[/太字]
情報端末が小刻みに震える。
電話が繋がった。
[大文字]『はぁい。もしもしぃ〜?』[/大文字]
情報端末の向こうから、聞き覚えのある声が聞こえた。
「お前、どこかで……?」
記憶の奥底を探り、この声の持ち主を思い出していく。
「あっ! お前、[大文字]茜じゃねぇか!?」[/大文字]
『えっ? そうですけど……?』
屑人の閃いた大声と、困惑した電話越しの声が、裏路地に響く。
「覚えてねぇか?! 俺だよ俺! 屑人だよ!」
『屑人……屑人……? 屑人…。あれっ、あの屑人ぉ!?』
どうやら向こう側も思い出してきたようだ。
「何やってたんだよお前! 急にいなくなりやがって! 生きてたのかよ!!」
屑人の声から喜びが溢れ出る。
電話の相手は、茜。
屑人と同じく孤児で、裏路地で何度か顔を合わせたことがあった。
が、ある日突然、裏路地からいなくなってしまったのだ。
今はノアから苗字を与えられ、[大文字][下線]藤原 茜[/下線][/大文字]と名乗っているらしい。
『ある日たまたま[漢字]首領[/漢字][ふりがな]ボス[/ふりがな]と会ってね、面白そうだったからこの組織に入ったのぉ〜! で、今は情報収集担当してる。…みたいな感じ〜!』
「そうなのか……。とりあえず、生きてて良かったぜ!」
『うん、そっちもね! それで、電話の内容は〜?』
「あ、そうだった!」
端末越しの再会に喜んでいて、本来の目的を忘れていた。
「敵組織に誘拐されてる子どものことなんだけどよ、何か情報持ってるか?」
『あ! そういえばあたし、盗み聞いたよ!』
「盗み聞いたァ?! アッハハ、変わってねぇな……」
『えへへ♪』
裏路地で出会ったときから、茜は人の話を盗み聞きするクセがあった。
どうやら、そのクセは今になっても直っていないみたいだ。
『噂程度に、なんだけどぉ〜____』
[水平線]
もうすっかり日が暮れてしまって、街頭が怪しく道を照らす頃。
「茜に言われてここに来てみたけどよ、[大文字]ホントにここに子どもがいるのか……?」[/大文字]
屑人は、とある廃墟に来ていた。
- 1.恨んで、恨んで。
- 2.柏樹屑人の生き方篇 〚エンカウント〛
- 3.柏樹屑人の生き方篇 〚マフィア〛
- 4.アジトへ!
- 5.初任務篇 〚情報の手がかりを〛
- 6.初任務篇 〚廃墟にて〛
- 7.初任務篇 〚ぶっ飛ばす!〛
- 8.初任務篇 〚陰と呟き〛
- 9.ゲーム室にて
- 10.自己紹介と、雑談と、「またね!」
- 11.潜入調査篇 〚任務、引き受けりゃいいんだろ?!〛
- 12.潜入調査篇 〚謎の影〛
- 13. 潜入調査篇 〚少女〛
- 14.潜入調査篇 〚戦闘準備〛
- 15.潜入調査篇 〚どうして〛
- 16.潜入調査篇 〚フラッシュバック〛
- 17.潜入調査篇 〚予兆〛
- 18.潜入調査篇〈嶐来side〉 〚時間稼ぎ!〛
- 19.潜入調査篇〈嶐来side〉 〚ただいま交戦中 -上-〛
- 20.潜入調査篇〈嶐来side〉 〚ただいま交戦中 -下-〛
- 21.潜入調査篇 〚目を覚ます〛
- 22.潜入調査篇 〚終わりと……始まり!〛
- 23.休暇をプレゼント!