[太字]チャランチャラ〜ン[/太字]
喫茶店のベルが鳴り、扉が開く。
まだ街は寝静まっており、ひと一人出歩いていない。
朝日はしばらく出てくる気配がなさそうだ。
柏樹屑人はとある喫茶店に足を踏み入れた。
どうやら、ここが例のマフィアのアジトらしい。
(どうなってんだ? ここはただの喫茶店だぞ?)
しばらく考えていると、
[大文字]「ばぁっ!!」[/大文字]
「うおぁっ!?」
背後から大声がして驚いた。
振り返ると、
「お前! びっくりさせんじゃねぇよ!!」
そこにはあの男がいた。
「えへへ〜! だって、緊張してるかな〜って! リラックス出来たでしょ?」
「いや出来ねぇよ!!」
「えー、そんなはずないんだけどな〜」男はそう言いながら、喫茶店の奥へ入って行く。
「?」
屑人が頭の上にハテナを浮かべていると、
男はとある本棚の前に立ち止まった。
「よし………!」
(なんだコイツ……? 何するつもりだ?)
男が大きく息を吸い始める。
[大文字]「開けー! ゴマっ!!」[/大文字]
[太字]ゴゴゴゴゴ……[/太字]
男の声に反応して、本棚が横へ動き始める。
「は、はぁ……? いやどういう…? えぇ………?」
屑人のハテナはさらに増えた。
本棚が完全に動き終わると、地下へと続く階段が出てきた。
「ほらっ! ついてきて〜!」
男はいつもの笑顔でそう言った。
「お、おうっ」
置いて行かれるのが少し心細いので、小走りで男に追いつく。
しばらくすると階段はなくなり廊下のようなものが出てきた。
そこには扉か何十かあって迷宮のようになっていて、迷子になりそうだ。
それでも男は迷った素振りも見せず、スタスタと歩いて行く。
「ほら、ここだよ〜」
男が扉の前で立ち止まる。
(【首領室】……。そういやコイツ、この組織のボスなんだっけか?)
[太字]ガチャ[/太字]
男が扉を開けて中へ入る。
それに釣られて、屑人も中へ入った。
部屋の中は豪華で、今まで生きてきて見たことのない物が数多く飾られていた。
男は中央に置いてある椅子に座ると、机の中の物をガサゴソし始めた。
「お前……、一体何者なんだよ。俺、お前の名前も知らないんだぞ!?」
「あれっ、自己紹介してなかったっけ?」
男が机からひょこっと顔を出す。
「してねぇ!!」
男が「こっほん」と、一つ咳払いをする。
[下線][大文字]「僕はノア・グレイス。この組織の首領だよ。よろしくね~」[/大文字]
[/下線]
「今日はアジトに来てくれてありがとう〜! 正式に組員として歓迎するのと、君に苗字を与えるよ〜!」
「俺に、苗字?」
「うん! 苗字!」
どうやら、孤児で苗字がない(苗字がわからない)組員には苗字を与えているらしい。
「恒例行事だね〜」
(恒例行事……。てことは、そんだけ孤児も多いのか…………)
「それでは、発表します! 君の苗字は………!」
「俺の苗字は……?」
[大文字]「柏樹だ!」[/大文字]
「………カシワギ?」
「うん! 柏樹!」
屑人は孤児なので義務教育を受けていない。
それすなわち、字の読み書きができないということである!(現在屑人は、“カシワギ”という音を脳内に巡らせている)
「柏樹……屑人。…………[大文字]いいな!!」[/大文字]
「良かったぁ〜!」
男がパチパチと拍手する。
「それじゃ、柏樹屑人くん! 改めて、これからよろしくね!」
[大文字]「おうっ!!」[/大文字]
喫茶店のベルが鳴り、扉が開く。
まだ街は寝静まっており、ひと一人出歩いていない。
朝日はしばらく出てくる気配がなさそうだ。
柏樹屑人はとある喫茶店に足を踏み入れた。
どうやら、ここが例のマフィアのアジトらしい。
(どうなってんだ? ここはただの喫茶店だぞ?)
しばらく考えていると、
[大文字]「ばぁっ!!」[/大文字]
「うおぁっ!?」
背後から大声がして驚いた。
振り返ると、
「お前! びっくりさせんじゃねぇよ!!」
そこにはあの男がいた。
「えへへ〜! だって、緊張してるかな〜って! リラックス出来たでしょ?」
「いや出来ねぇよ!!」
「えー、そんなはずないんだけどな〜」男はそう言いながら、喫茶店の奥へ入って行く。
「?」
屑人が頭の上にハテナを浮かべていると、
男はとある本棚の前に立ち止まった。
「よし………!」
(なんだコイツ……? 何するつもりだ?)
男が大きく息を吸い始める。
[大文字]「開けー! ゴマっ!!」[/大文字]
[太字]ゴゴゴゴゴ……[/太字]
男の声に反応して、本棚が横へ動き始める。
「は、はぁ……? いやどういう…? えぇ………?」
屑人のハテナはさらに増えた。
本棚が完全に動き終わると、地下へと続く階段が出てきた。
「ほらっ! ついてきて〜!」
男はいつもの笑顔でそう言った。
「お、おうっ」
置いて行かれるのが少し心細いので、小走りで男に追いつく。
しばらくすると階段はなくなり廊下のようなものが出てきた。
そこには扉か何十かあって迷宮のようになっていて、迷子になりそうだ。
それでも男は迷った素振りも見せず、スタスタと歩いて行く。
「ほら、ここだよ〜」
男が扉の前で立ち止まる。
(【首領室】……。そういやコイツ、この組織のボスなんだっけか?)
[太字]ガチャ[/太字]
男が扉を開けて中へ入る。
それに釣られて、屑人も中へ入った。
部屋の中は豪華で、今まで生きてきて見たことのない物が数多く飾られていた。
男は中央に置いてある椅子に座ると、机の中の物をガサゴソし始めた。
「お前……、一体何者なんだよ。俺、お前の名前も知らないんだぞ!?」
「あれっ、自己紹介してなかったっけ?」
男が机からひょこっと顔を出す。
「してねぇ!!」
男が「こっほん」と、一つ咳払いをする。
[下線][大文字]「僕はノア・グレイス。この組織の首領だよ。よろしくね~」[/大文字]
[/下線]
「今日はアジトに来てくれてありがとう〜! 正式に組員として歓迎するのと、君に苗字を与えるよ〜!」
「俺に、苗字?」
「うん! 苗字!」
どうやら、孤児で苗字がない(苗字がわからない)組員には苗字を与えているらしい。
「恒例行事だね〜」
(恒例行事……。てことは、そんだけ孤児も多いのか…………)
「それでは、発表します! 君の苗字は………!」
「俺の苗字は……?」
[大文字]「柏樹だ!」[/大文字]
「………カシワギ?」
「うん! 柏樹!」
屑人は孤児なので義務教育を受けていない。
それすなわち、字の読み書きができないということである!(現在屑人は、“カシワギ”という音を脳内に巡らせている)
「柏樹……屑人。…………[大文字]いいな!!」[/大文字]
「良かったぁ〜!」
男がパチパチと拍手する。
「それじゃ、柏樹屑人くん! 改めて、これからよろしくね!」
[大文字]「おうっ!!」[/大文字]
- 1.恨んで、恨んで。
- 2.柏樹屑人の生き方篇 〚エンカウント〛
- 3.柏樹屑人の生き方篇 〚マフィア〛
- 4.アジトへ!
- 5.初任務篇 〚情報の手がかりを〛
- 6.初任務篇 〚廃墟にて〛
- 7.初任務篇 〚ぶっ飛ばす!〛
- 8.初任務篇 〚陰と呟き〛
- 9.ゲーム室にて
- 10.自己紹介と、雑談と、「またね!」
- 11.潜入調査篇 〚任務、引き受けりゃいいんだろ?!〛
- 12.潜入調査篇 〚謎の影〛
- 13. 潜入調査篇 〚少女〛
- 14.潜入調査篇 〚戦闘準備〛
- 15.潜入調査篇 〚どうして〛
- 16.潜入調査篇 〚フラッシュバック〛
- 17.潜入調査篇 〚予兆〛
- 18.潜入調査篇〈嶐来side〉 〚時間稼ぎ!〛
- 19.潜入調査篇〈嶐来side〉 〚ただいま交戦中 -上-〛
- 20.潜入調査篇〈嶐来side〉 〚ただいま交戦中 -下-〛
- 21.潜入調査篇 〚目を覚ます〛
- 22.潜入調査篇 〚終わりと……始まり!〛
- 23.休暇をプレゼント!