「3,2,1でスタートね?」
「おう」
「よしっ、……3,2,1,…スタート!!」
二人が、一斉に相手に向かって踏み込む。
「えいっ!」
男は屑人の顔面に向かって、鞘に入れたままの日本刀を横に振り回した。
「うおぁっ!?」
体をのけ反り、咄嗟に躱す。
「オイ! 危ねぇじゃねぇか!!」
「えぇ〜? そんなことないよ〜! 鞘に入れてあるし!」
「いやそういう問題じゃ、___ねぇんだよっ!」
[大文字]ダンッ![/大文字]
屑人が、男に向かって勢いよく踏み込んだ。
(これで男の間合いに入った…!! 行ける……!)
「おらァっ!!」
体をねじり、男の胴体に、今できる最大威力での蹴りを入れる。
[大文字]パァアン![/大文字]
が、
「っ!?」
鞘で防がれてしまった。
「ふふ〜ん! どう? 僕強いでしょ!」
笑顔で男はそう言った。
(んだよコイツ……明らかに手加減してやがる。手加減してこの強さかよ………)
「ん、どしたの〜? もう終わり〜?」
男は鞘をぐるぐる回して遊んでいる。
余裕そうだ。
「まだまだ!!」
屑人は強く踏み込む。
今度は男の顔面に拳を入れようとする。
「はぁっ!?」
踏み込んだ拳が、間合いに入った拳が、
ゆっくりと、柔らかく曲がっていく。
(合気道…!?)
「ふんっ!」
[大文字]ドンッ![/大文字]
そのまま腕を掴まれて、背負い投げされた。
地面に強く背中を打ちつける。
「ゔっ、あ゙……。いってぇ…!!」
これはもうしばらく立てそうにない。
「………!」
「あ?」
「君………」
裏路地の陰で、男の表情がよく見えない。
「んだよ…?」
[大文字]「君強いね! 気に入ったよ、僕の組織においで!」[/大文字]
「はぁあ!?!?」
(組織? 何言ってやがるコイツ……!?)
「いや、でも、近くの姉弟はどうするんだ?」
「〝僕ら〟が保護をし、里親を探すよ。僕の名にかけて、あの子達の幸せを守ることを誓う」
「世話するってことか……?」
「うん! そゆこと!」
(…………嘘吐いてるようには見えねぇな)
突然のことで、屑人は困惑している。
が、言っていること、この男の強さはホンモノらしい。
「俺は、ある人を探してる。その人も………見つかるか?」
「うーん………。そうだね、僕らの組織はいろんな人と関わりを持つからね、情報は溢れているよ。この世界よりも」
すぐに返答するのではなく、少し考えてから返答した男に、どことなく信頼と誠実さを感じた。
[太字]「あの人が見つかるなら、俺はなんだってする。入ってやるよ、その組織」
[/太字]強い、覚悟と泥で滲んだ目。
「ふふっ、そう言ってくれると思ってた!」
男は笑った。変わらない笑顔で。
[下線][大文字]柏樹屑人の生き方は、ここで変わった。[/大文字][/下線]
「おう」
「よしっ、……3,2,1,…スタート!!」
二人が、一斉に相手に向かって踏み込む。
「えいっ!」
男は屑人の顔面に向かって、鞘に入れたままの日本刀を横に振り回した。
「うおぁっ!?」
体をのけ反り、咄嗟に躱す。
「オイ! 危ねぇじゃねぇか!!」
「えぇ〜? そんなことないよ〜! 鞘に入れてあるし!」
「いやそういう問題じゃ、___ねぇんだよっ!」
[大文字]ダンッ![/大文字]
屑人が、男に向かって勢いよく踏み込んだ。
(これで男の間合いに入った…!! 行ける……!)
「おらァっ!!」
体をねじり、男の胴体に、今できる最大威力での蹴りを入れる。
[大文字]パァアン![/大文字]
が、
「っ!?」
鞘で防がれてしまった。
「ふふ〜ん! どう? 僕強いでしょ!」
笑顔で男はそう言った。
(んだよコイツ……明らかに手加減してやがる。手加減してこの強さかよ………)
「ん、どしたの〜? もう終わり〜?」
男は鞘をぐるぐる回して遊んでいる。
余裕そうだ。
「まだまだ!!」
屑人は強く踏み込む。
今度は男の顔面に拳を入れようとする。
「はぁっ!?」
踏み込んだ拳が、間合いに入った拳が、
ゆっくりと、柔らかく曲がっていく。
(合気道…!?)
「ふんっ!」
[大文字]ドンッ![/大文字]
そのまま腕を掴まれて、背負い投げされた。
地面に強く背中を打ちつける。
「ゔっ、あ゙……。いってぇ…!!」
これはもうしばらく立てそうにない。
「………!」
「あ?」
「君………」
裏路地の陰で、男の表情がよく見えない。
「んだよ…?」
[大文字]「君強いね! 気に入ったよ、僕の組織においで!」[/大文字]
「はぁあ!?!?」
(組織? 何言ってやがるコイツ……!?)
「いや、でも、近くの姉弟はどうするんだ?」
「〝僕ら〟が保護をし、里親を探すよ。僕の名にかけて、あの子達の幸せを守ることを誓う」
「世話するってことか……?」
「うん! そゆこと!」
(…………嘘吐いてるようには見えねぇな)
突然のことで、屑人は困惑している。
が、言っていること、この男の強さはホンモノらしい。
「俺は、ある人を探してる。その人も………見つかるか?」
「うーん………。そうだね、僕らの組織はいろんな人と関わりを持つからね、情報は溢れているよ。この世界よりも」
すぐに返答するのではなく、少し考えてから返答した男に、どことなく信頼と誠実さを感じた。
[太字]「あの人が見つかるなら、俺はなんだってする。入ってやるよ、その組織」
[/太字]強い、覚悟と泥で滲んだ目。
「ふふっ、そう言ってくれると思ってた!」
男は笑った。変わらない笑顔で。
[下線][大文字]柏樹屑人の生き方は、ここで変わった。[/大文字][/下線]
- 1.恨んで、恨んで。
- 2.柏樹屑人の生き方篇 〚エンカウント〛
- 3.柏樹屑人の生き方篇 〚マフィア〛
- 4.アジトへ!
- 5.初任務篇 〚情報の手がかりを〛
- 6.初任務篇 〚廃墟にて〛
- 7.初任務篇 〚ぶっ飛ばす!〛
- 8.初任務篇 〚陰と呟き〛
- 9.ゲーム室にて
- 10.自己紹介と、雑談と、「またね!」
- 11.潜入調査篇 〚任務、引き受けりゃいいんだろ?!〛
- 12.潜入調査篇 〚謎の影〛
- 13. 潜入調査篇 〚少女〛
- 14.潜入調査篇 〚戦闘準備〛
- 15.潜入調査篇 〚どうして〛
- 16.潜入調査篇 〚フラッシュバック〛
- 17.潜入調査篇 〚予兆〛
- 18.潜入調査篇〈嶐来side〉 〚時間稼ぎ!〛
- 19.潜入調査篇〈嶐来side〉 〚ただいま交戦中 -上-〛
- 20.潜入調査篇〈嶐来side〉 〚ただいま交戦中 -下-〛
- 21.潜入調査篇 〚目を覚ます〛
- 22.潜入調査篇 〚終わりと……始まり!〛
- 23.休暇をプレゼント!