[太字][大文字]♡朝から喧嘩[/大文字][/太字]
[小文字]るいと[/小文字]
「瑠依翔く〜ん、起きてください!」
私は朝早くにるいとくんの自室に来ていた。
布団を剥がそうとしても、瑠依翔くんの力にかてない。
案の定、中々起きてくれない。
「瑠依翔くーん!」
耳元で叫ぶと、腕をつかまれた。
「きゃうっ…!」
思いっきり腕を引っ張られ、瑠依翔くんのいるベッドになだれ込む。
そんな私をいつも通り知らんぷりで瑠依翔くんが言った。
[小文字]らのん[/小文字]
「羅音…遅い。」
ええっ、早く来たつもりだったんだけど…。
今は朝6時前。十分早い時間帯。
「起きてください。」
「はいはい。」
クールに流して洗面台に向かっていった瑠依翔くん。
子供扱いされている気分。
幼いときはよく一緒に野原を駆け回るくらいヤンチャだったのに…。
いつの間にかクールになってしまった瑠依翔くん。
瑠依翔くんの勉強机の上にある写真立てを見ると、私と瑠依翔くんが顔を泥んこまみれにして笑っていた。
この日は、夜遅くまで遊んで二人して怒られたんだっけ…。
幼い頃を思い出して寂しくなる。
いつ、瑠依翔くんは、あんなクールになってしまったんだろう。
時間が過ぎていくにつれ、クールな瑠依翔くんは当たり前になっていて、気づけば一人置いていかれていた。
友達も沢山できる瑠依翔くんに比べて教室の隅で大人しく過ごす私。
学校外でこうやって起こしにくる朝だけ、瑠依翔くんと話す。
もう、学校では2人で話さなくなってしまった。
懐かしいな…。
どことなく寂しく思う。
「あの頃に戻りたい…。」
二人でヤンチャをしていたあの頃に…。
でも、時間は許してはくれない。
クールでイケメンな幼馴染を持った地味で真反対な私。そんなレッテルを貼られていた。
「羅音、何してんの。」
わ、いけない!
写真に気を取られすぎて瑠依翔くんが近づいてきたのも気が付かなかった。
「あ、瑠衣翔くん、朝ごはんあるよ!」
急いでパタパタとリビングに走った。
後からゆっくりおしとやかに歩いてくる瑠衣翔くんを見るとまた、大人と子どもの差のようなものを感じた。
「美味しいね!」
そういう私に、
「あぁ。」
その一言だけ。
子供扱いされているようで嫌だ。
こんな、瑠衣翔くんは好きじゃない。
昔みたいに一緒に笑ってほしい。
「どうした?」
ふいに、箸を握る手を止めた私に瑠衣翔くんが首を傾げる。
「もう嫌だ。」
違う…。
言いたいのは、こんな事じゃないのに、口から出てくるものは全て瑠衣翔くんを否定した。
「こんな瑠衣翔くんは嫌い。だいっきらい。」
「は?っおい!羅音!」
昔のように笑って、一緒に過ごしたい。
そんなのは私のわがままだってことは分かってるのに。
呼び止める瑠衣翔くんを無視して家から出た。
私…理不尽過ぎて嫌われたかも…。
パリパリと音を立てて幼馴染の絆にちょっとヒビが入った気がした。
朝のことがあってから、瑠衣翔くんとは気まずい。
瑠衣翔くんはやっぱり呆れたのか目さえ合わしてくれない。
こんなことになるなら、クールな瑠衣翔くんと話している方が良かった。
なんでいつも私は、こんなふうに幼稚な考えをグルグルと…。
「羅音ちゃん?」
顔を机に伏せて落ち込んでいると前から声がした。
[小文字]みかみ よう[/小文字]
美神 陽くん。
この学級の、ムードメーカー。
「大丈夫?顔色悪くない?」
影薄い私に唯一話しかけてくれる男の子。
「ううん。ちょっとおなか痛いだけ。大丈夫だよ。ありがとう陽くん。」
「そっか。無理しないでね。」
優しくて、元気で昔の瑠衣翔くんとどこか似ていてたまに苦しくなる。
でも、私の具合の悪さに気づいてくれるくらい周りを見れるいい人。
「苦しくなったら言ってね。俺が保健室まで連れてくし!」
そう言って、私の頭をポンポンと撫でて去っていった。
瑠衣翔くんとはまた違ったお兄ちゃん的存在。
私はもう一度顔を伏せて、ぐるぐると色々なことを考えていた。
[小文字]るいと[/小文字]
「瑠依翔く〜ん、起きてください!」
私は朝早くにるいとくんの自室に来ていた。
布団を剥がそうとしても、瑠依翔くんの力にかてない。
案の定、中々起きてくれない。
「瑠依翔くーん!」
耳元で叫ぶと、腕をつかまれた。
「きゃうっ…!」
思いっきり腕を引っ張られ、瑠依翔くんのいるベッドになだれ込む。
そんな私をいつも通り知らんぷりで瑠依翔くんが言った。
[小文字]らのん[/小文字]
「羅音…遅い。」
ええっ、早く来たつもりだったんだけど…。
今は朝6時前。十分早い時間帯。
「起きてください。」
「はいはい。」
クールに流して洗面台に向かっていった瑠依翔くん。
子供扱いされている気分。
幼いときはよく一緒に野原を駆け回るくらいヤンチャだったのに…。
いつの間にかクールになってしまった瑠依翔くん。
瑠依翔くんの勉強机の上にある写真立てを見ると、私と瑠依翔くんが顔を泥んこまみれにして笑っていた。
この日は、夜遅くまで遊んで二人して怒られたんだっけ…。
幼い頃を思い出して寂しくなる。
いつ、瑠依翔くんは、あんなクールになってしまったんだろう。
時間が過ぎていくにつれ、クールな瑠依翔くんは当たり前になっていて、気づけば一人置いていかれていた。
友達も沢山できる瑠依翔くんに比べて教室の隅で大人しく過ごす私。
学校外でこうやって起こしにくる朝だけ、瑠依翔くんと話す。
もう、学校では2人で話さなくなってしまった。
懐かしいな…。
どことなく寂しく思う。
「あの頃に戻りたい…。」
二人でヤンチャをしていたあの頃に…。
でも、時間は許してはくれない。
クールでイケメンな幼馴染を持った地味で真反対な私。そんなレッテルを貼られていた。
「羅音、何してんの。」
わ、いけない!
写真に気を取られすぎて瑠依翔くんが近づいてきたのも気が付かなかった。
「あ、瑠衣翔くん、朝ごはんあるよ!」
急いでパタパタとリビングに走った。
後からゆっくりおしとやかに歩いてくる瑠衣翔くんを見るとまた、大人と子どもの差のようなものを感じた。
「美味しいね!」
そういう私に、
「あぁ。」
その一言だけ。
子供扱いされているようで嫌だ。
こんな、瑠衣翔くんは好きじゃない。
昔みたいに一緒に笑ってほしい。
「どうした?」
ふいに、箸を握る手を止めた私に瑠衣翔くんが首を傾げる。
「もう嫌だ。」
違う…。
言いたいのは、こんな事じゃないのに、口から出てくるものは全て瑠衣翔くんを否定した。
「こんな瑠衣翔くんは嫌い。だいっきらい。」
「は?っおい!羅音!」
昔のように笑って、一緒に過ごしたい。
そんなのは私のわがままだってことは分かってるのに。
呼び止める瑠衣翔くんを無視して家から出た。
私…理不尽過ぎて嫌われたかも…。
パリパリと音を立てて幼馴染の絆にちょっとヒビが入った気がした。
朝のことがあってから、瑠衣翔くんとは気まずい。
瑠衣翔くんはやっぱり呆れたのか目さえ合わしてくれない。
こんなことになるなら、クールな瑠衣翔くんと話している方が良かった。
なんでいつも私は、こんなふうに幼稚な考えをグルグルと…。
「羅音ちゃん?」
顔を机に伏せて落ち込んでいると前から声がした。
[小文字]みかみ よう[/小文字]
美神 陽くん。
この学級の、ムードメーカー。
「大丈夫?顔色悪くない?」
影薄い私に唯一話しかけてくれる男の子。
「ううん。ちょっとおなか痛いだけ。大丈夫だよ。ありがとう陽くん。」
「そっか。無理しないでね。」
優しくて、元気で昔の瑠衣翔くんとどこか似ていてたまに苦しくなる。
でも、私の具合の悪さに気づいてくれるくらい周りを見れるいい人。
「苦しくなったら言ってね。俺が保健室まで連れてくし!」
そう言って、私の頭をポンポンと撫でて去っていった。
瑠衣翔くんとはまた違ったお兄ちゃん的存在。
私はもう一度顔を伏せて、ぐるぐると色々なことを考えていた。