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最強男子達は溺愛したい♡

#32

〜転校生〜

[太字][大文字]♡鳳凰先輩[/大文字][/太字]


 愛苦くんと鈴さんと別れた後、教室に入ると何やらガヤガヤ騒がしい。
 日向くんに、騒がしい理由を聞けばどうやら上の学年で転校生が来たという内容で納得する。
「イケメンって噂。」
 日向くんが付け加えるようにそういった。
 だから、女子のほうがより騒がしいのか、と、また納得する。
 それから、日向くんと色々なお話をしたあと、席につき、朝のホームルームが終わった。
 1時間目の準備をしている途中だった。
「ごめん。夢宮って子居る?」
 教室のドアの近くからそう聞こえた。
 え…?
 私は慌てて顔を上げた。
 誰…?
 そう思ったのと同時だった。
―――[大文字]きゃぁぁぁああ!![/大文字]
 女子の声が教室中に響いた。
 な、何!?
 慌てて耳をふさぐ。
「転校生じゃん…!なんでここにいるんですかー!!」
「イケメン!!結婚しませんかーー!!!」
 転校生!?
 もう一度じっくりその転校生をみると、確かに顔が整いすぎている。
 少し教室が静まった頃、
「夢宮 菜乃愛って子探してるんだけど…知らない?」 
 と、転校生が言った。
 え…!?
 私っ…!?
 驚きすぎてガタガタッと音を立てて席を立ってしまった。
 恥ずかしい…。
「な、んでしょうか…。」
 私が返事をすると転校生とバチッと目が合う。
 それよりも、女子の視線が私と転校生にヒシヒシと向けられて怖い。
「来てくんない?」
 う…。
 歩いている間にも注がれる視線。
 嫌だな…こういうの苦手なのに…。
 でも、行かないと変に思われるし…。
 みんなの視線に縮こまりながら私は転校生のもとに行った。
「あー…ここじゃ、話しにくいし外行こ?」
 あ、ありがたい…!
「はい!」


 転校生の提案通り、裏庭に来た。
 ふぅ…やっと視線から逃れられた…。
 肩を手でほぐしていると、
「あー、まず俺…鳳凰 楽(ほうおう らく)。君に会わせたい人がいるんだ。」
「えっと…合わせたい人…?」
 誰…?
 そもそも、この人自体もよく分からない。
 学園が、襲撃された件があるから無闇に人についていくのもどうかと思う。
「あぁ、俺らにとって、名前を呼ぶことさえ許されないすごくえらい人だ。」
 俺ら?
 やっぱりこの人何か企んでる…?
「その人はどこにいるんですか?」
「あー…いやいや、今すぐにってわけじゃないんだ。都合とかいろいろあるだろう?」
「は…い…。」
 よく分からない。
 変に誤魔化されたし…。
 しかも、名前を呼ぶことさえ許されないって、何!?
 全てがよく分からなくて頭がパンクしてくる。
「連絡先だけ…来れる日があったら連絡してくれ。」
 何も言わない私に、そう言った鳳凰さん。
「は、はい!」
 慌ててスマホを取り出して連絡先を交換した。
 頭に浮かぶのは、この人は何者なのか。名前を呼ぶことさえ許されないと言われている人はどんな人なのか。なぜ、名前を呼ぶことを許されないのか。
 何か、引っかかるものもあって、考えるだけでどんどん複雑になる。
「じゃ、用は済んだ。もうすぐで時間なるから気ぃーつけな。」
 そう言って、去っていった鳳凰さん。
「何だったんだろう…。」
 未だに分からないでいた。

作者メッセージ

いつも読んでくださってるみんなありがとうございます!!

2026/07/01 21:09

ふる003
ID:≫ 10.YZDmJ7U7Dk
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