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チョコのように、甘く溶かして。

#8

〜会いたくなかった〜

[太字][大文字]♡邪魔者[/大文字][/太字]


「ね、ちょっといい?」
 後ろから声をかけられ、振り返る。
 え…?
 そこには朝のあの人が。
「玲の同居人なんでしょ?あんた。」
 なんで知って…。
 玲先輩この人に教えたんだ…。
 それくらい信用されてるのかな…この人。
「こたえなさいよ。まともにこたえることもできないわけ?」
 嫌だな…、会話が頭のなかに入ってこない。
「ねえ!無視する気?いいよ?玲に全部言っとくね?」
 あぁ、会いたくない人に会ってしまった。
「てかさ、同居人だかなんだか、調子乗ってるの?あんた、私と玲の邪魔してるだけ。邪魔者なの。意味わかるよね?」
 何でこの人にこんなふうに言われなきゃいけないの?
 私この人に何かしたかな?
「そもそも、なんで同居することになったのよ?どうせ、金でも貢いだんでしょ。ふふっ、ウケる。」
「そんな事するはずがありません。」
「あ、やっと喋ったー!やっぱ貢いじゃった?」
 なんでこの人は悪いほうに捉えるの?
「貢いでません。」
「そ。で、君さ、邪魔だから消えてくんない?同居とかマジウケる。邪魔。本当に邪魔。消えろって感じ。ブスがね?玲のようなかっこいい人といても、ブスなわけ。」
 そんな事言われたって…。
「で、ブスがなに言ってもブスなわけ。」
 え…?
 違う方から聞こえた声に驚く。
「よ!さっきぶり〜!」
 なんで、成瀬くんが?
「こーんなところでいじめちゃってさ。君、何してんの?」
 成瀬くんの声のトーンが下がる。
「いじめてないの!忠告っていうか、注意っていうか!」
 成瀬くんと裏腹に声のトーンが高くなった。
「じゃ、俺からも一つ。ブスが、かわいい子をいじめたら、もっとブスになるからやめたほうがいいぜ。」
「は?こいつのどこがかわいいのよ?頭おかしいでしょ。」
「眼科いきな?とりあえず、もう琴音と会わないでくんない?迷惑。琴音ちゃん、行こう。」
 私の腕を引いて成瀬くんが歩き出した。
 なんか、二人の口喧嘩みたいになってしまって申し訳ないな…。
「なんで、分かったの?ここにいるの。」
「いや、あの女が変な動きして琴音ちゃんの後ろつけてくからさ。」
 そっか…。
 見ててくれたんだ。
「助けてくれてありがとう!成瀬くん。」
「[小文字]うっす…。[/小文字]」
 あれ、照れてるのかな?
 髪で隠れて顔は見えないけど、耳と首が赤い。
 意外な一面を見れてちょっと嬉しくなった。
「てか、危ねえし、俺がずっとそばにいてやるから。」
 自分の首を手のひらで撫でながら恥ずかしそうに言った。 
「ありがとう!成瀬くんは優しいね!」
 嬉しくなって、成瀬くんの手を握る。
「うおっ、おめ、急につかむな。」
 そう言いながら握り返してくれた。


 そして、そんな私は知らなかった。
 図書室から、玲先輩に見られていることを。

作者メッセージ

今度から2000文字書いてもいいな〜と思いつつあります…。

2026/06/29 05:39

ふる003
ID:≫ 10.YZDmJ7U7Dk
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先輩&後輩嫉妬喧嘩甘々

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