[太字][大文字]♡いちごパフェ[/大文字][/太字]
お昼休みになって、朝のことでモヤモヤしつつ教室を出る。
人気のない裏庭に来て、1人でお弁当を食べる。
おかずを一口食べてみたが味気がない。
朝のことがまだモヤモヤしてる…。
お弁当を結局食べる気にならなくて夜ご飯にしようと近くに置いた布袋に手を伸ばす。
と、突然横から手が伸びてきて私の膝にあるお弁当を誰かがとった。
「えっ。」
布袋を片手にフリーズする。
「え、食わねえの?じゃ、もらっていい?なあ!なあなあ。」
目の前の彼がキラキラした目で見てくる。
「い、いですよ。」
笑顔の圧がすごい…。
「やった〜!じゃ、いただきま〜す!」
箸を持った瞬間食べ始めた。
「ん!うんまぁ!!美味しいぞこれ!」
お弁当を指さしてニコニコ笑ってくる彼。
自分で作ったお弁当だから嬉しいな…。
本当に美味しそうに食べてくれる彼に朝のモヤモヤが少しはれた気がした。
「特に、このタコさんウインナーうまい!お前も食え食え。」
グイッと箸を突き出された。
こ、この人グイグイくる…。
自分で作ったお弁当を自分で食べて美味しいと言うのは恥ずかしい。
「うまかった〜」
お弁当の中をあっという間に空にした彼が突然、
「な、食後って言ったらデザートだよな!食堂行くぞ〜!」
と言って私の手を握った後繋いでいない方の拳を空につきあげた。
ま、まって?まだ食べるの!?
育ち盛りの男の子すごいと感心しながら、私は腕を引っ張られるがまま食堂に連れて行かれた。
「うお〜!広いな〜食堂!」
ドスドスと足音が鳴りそうな勢いで歩く彼。
「あ、そこ空いてるから待ってて。」
近くのテーブルを指さした彼の言う通り座る。
「デザートなんがいい?」
「いちごオレで…。」
あんまり食べるものは食欲がないせいで食べれないのでそう言った。
が、
「おっけ〜!いちごパフェね!行ってくるわ!」
ええっ!
「ま、まっ…って、はやっ!?」
止めようとしたが既に居なくなっていた。
あはは…。
数分後…
「持ってきたぞ〜、うまそうだろ?」
わっ、本当に美味しそう…。
「はい。いちごパフェ〜、俺のは…ジャンッ!チョコパフェ〜!」
パフェを片手に高々と持ち上げた。
た、食べ物なんだけど…。
「うおっ、ちょ、まっ…ティッシュ!!」
溶けたアイスが机に滴り落ちる。
ええっ…。
私は急いでティッシュを2、3枚とってわたす。
「焦った〜、ありがとな!」
感謝してくれているのはわかるが、目線はパフェに。
早速スプーンをとった彼がアイスをすくって口に含む。
「うんまぁ!!おい、うまいぞ。それもちょーだい。」
サラッとそう言って、サラッとアイスをとられた。
「うまっ、いちごもうまいな!」
「よ、かったです?」
「ははっ、お前も食えよ。ん。」
自分のスプーンでアイスをすくった彼にさっきのようにグイグイ来られる。
「あ〜ん。いらねえの?」
私が食べないのを悟ったのかムッとする彼。
恥ずかしいんだけど…。
「あ〜ん!」
半ば強引に口に突っ込まれた。
「んっ、おいし…」
「何してんの?」
隣から聞き慣れた声が聞こえてきて途端にぎゅっと心が苦しくなる。
「玲…先輩…。」
「誰?それ。」
[斜体][小文字]なるせ らうと[/小文字][/斜体]
「俺っすか?俺は、成瀬 羅羽兎っていいま〜す!」
「どう言う関係?」
先輩…。
先輩だって、朝の女の子とどう言う関係なんですか…。
私には教えてくれないくせに。
突き放したくせに。
「玲先輩には、関係…ありませんっ。」
私は俯きながらそう言った。
「ん?ん?どうしたん?」
「琴音。本当は俺に触れてほしいでしょ?」
成瀬くんをおいて玲先輩がそう言う。
「大丈夫です。成瀬くん、別の席いこ。」
パフェを持って別席に移動しようとしたら腕を掴まれた。
「本心?」
「本心…です。」
「嘘。俺にはわかるよ。本心ならそんな悲しい顔しないでしょ。」
何で先輩は自信たっぷりにそんなこと言えるの?
「あ〜…もう、分かった。琴音ちゃん、行こ。」
頭をガシガシかいた成瀬くんが私の手を引いて別の席まで連れてきてくれた。
後ろを振り返ると、玲先輩に寄っていく朝のあの女の子がいた。
ああ。やっぱりそう言う仲じゃん…。
朝のようにまたモヤモヤが広がった。
「なんかあったん?」
前から優しい声で聞いてくる成瀬くん。
優しい声のせいでずっと我慢していたものが全部溢れた。
「ふえっ…私っ…ううっ…私が…わるっ、くてっ…ぐすっ…。」
「うお!?落ち着け!俺が泣かせたみてえじゃねえか。」
身を乗り出して成瀬くんが頭を撫でてくれる。
「私っ、が…せ、っぱ…っぐすっ。」
「わーった。落ち着け。ああー…俺こう言うの弱いねん。」
席を立った成瀬くんが私の隣に座って私を抱きしめた。
「落ち着け。な?」
優しい声と優しい温もりに包まれて心を落ち着かせた。」
「な、泣き止みましたっ。」
数分後復活した私がそういうと、おかしそうに成瀬くんが笑った。
「喧嘩中?彼氏なん?」
彼氏…か…。
「いえ…違います…。」
「ふ〜ん。じゃあ喧嘩?」
「みたいなものです。」
「それを喧嘩って言うんだ。世間では。」
「はい…。」
変な会話を合間に挟みながら朝のこと、同居のこと、好きなこと、全部話した。
う〜ん…と、うなった後、
「ドSじゃん。あいつ。まじか〜…[小文字]大好きダダ漏れやん。[/小文字]」
と言った。
ん?
最後の方がよく聞こえなかった。
首を傾げていると突然、
「とりあえず、諦めんな。俺が言えることはそれだけだ。」
ビシッと成瀬くんに指を刺されて驚く。
「はい…。」
また、成瀬くんに元気をもらった。
その後、2人で溶けかけのパフェを頬張り、連絡先を交換して別れた。
成瀬 羅羽兎(なるせ らうと)くん…。
元気で、爽やかな人だったな…。
さっきまで泣いていたことを思い出し、顔に熱が籠る。
あ、あんな子供みたいにっ。
やってしまった。
初対面で慰めてもらったし…。
あ、そうだ。
連絡先交換したから今度お詫びでもしよう、
成瀬くんに色々迷惑かけちゃった…。
階段を上がりながら成瀬くんにメッセージを送っている時だった。
「ね、ちょっといい?」
「えっ…。」
一番会いたくない人に…会ってしまった…。
お昼休みになって、朝のことでモヤモヤしつつ教室を出る。
人気のない裏庭に来て、1人でお弁当を食べる。
おかずを一口食べてみたが味気がない。
朝のことがまだモヤモヤしてる…。
お弁当を結局食べる気にならなくて夜ご飯にしようと近くに置いた布袋に手を伸ばす。
と、突然横から手が伸びてきて私の膝にあるお弁当を誰かがとった。
「えっ。」
布袋を片手にフリーズする。
「え、食わねえの?じゃ、もらっていい?なあ!なあなあ。」
目の前の彼がキラキラした目で見てくる。
「い、いですよ。」
笑顔の圧がすごい…。
「やった〜!じゃ、いただきま〜す!」
箸を持った瞬間食べ始めた。
「ん!うんまぁ!!美味しいぞこれ!」
お弁当を指さしてニコニコ笑ってくる彼。
自分で作ったお弁当だから嬉しいな…。
本当に美味しそうに食べてくれる彼に朝のモヤモヤが少しはれた気がした。
「特に、このタコさんウインナーうまい!お前も食え食え。」
グイッと箸を突き出された。
こ、この人グイグイくる…。
自分で作ったお弁当を自分で食べて美味しいと言うのは恥ずかしい。
「うまかった〜」
お弁当の中をあっという間に空にした彼が突然、
「な、食後って言ったらデザートだよな!食堂行くぞ〜!」
と言って私の手を握った後繋いでいない方の拳を空につきあげた。
ま、まって?まだ食べるの!?
育ち盛りの男の子すごいと感心しながら、私は腕を引っ張られるがまま食堂に連れて行かれた。
「うお〜!広いな〜食堂!」
ドスドスと足音が鳴りそうな勢いで歩く彼。
「あ、そこ空いてるから待ってて。」
近くのテーブルを指さした彼の言う通り座る。
「デザートなんがいい?」
「いちごオレで…。」
あんまり食べるものは食欲がないせいで食べれないのでそう言った。
が、
「おっけ〜!いちごパフェね!行ってくるわ!」
ええっ!
「ま、まっ…って、はやっ!?」
止めようとしたが既に居なくなっていた。
あはは…。
数分後…
「持ってきたぞ〜、うまそうだろ?」
わっ、本当に美味しそう…。
「はい。いちごパフェ〜、俺のは…ジャンッ!チョコパフェ〜!」
パフェを片手に高々と持ち上げた。
た、食べ物なんだけど…。
「うおっ、ちょ、まっ…ティッシュ!!」
溶けたアイスが机に滴り落ちる。
ええっ…。
私は急いでティッシュを2、3枚とってわたす。
「焦った〜、ありがとな!」
感謝してくれているのはわかるが、目線はパフェに。
早速スプーンをとった彼がアイスをすくって口に含む。
「うんまぁ!!おい、うまいぞ。それもちょーだい。」
サラッとそう言って、サラッとアイスをとられた。
「うまっ、いちごもうまいな!」
「よ、かったです?」
「ははっ、お前も食えよ。ん。」
自分のスプーンでアイスをすくった彼にさっきのようにグイグイ来られる。
「あ〜ん。いらねえの?」
私が食べないのを悟ったのかムッとする彼。
恥ずかしいんだけど…。
「あ〜ん!」
半ば強引に口に突っ込まれた。
「んっ、おいし…」
「何してんの?」
隣から聞き慣れた声が聞こえてきて途端にぎゅっと心が苦しくなる。
「玲…先輩…。」
「誰?それ。」
[斜体][小文字]なるせ らうと[/小文字][/斜体]
「俺っすか?俺は、成瀬 羅羽兎っていいま〜す!」
「どう言う関係?」
先輩…。
先輩だって、朝の女の子とどう言う関係なんですか…。
私には教えてくれないくせに。
突き放したくせに。
「玲先輩には、関係…ありませんっ。」
私は俯きながらそう言った。
「ん?ん?どうしたん?」
「琴音。本当は俺に触れてほしいでしょ?」
成瀬くんをおいて玲先輩がそう言う。
「大丈夫です。成瀬くん、別の席いこ。」
パフェを持って別席に移動しようとしたら腕を掴まれた。
「本心?」
「本心…です。」
「嘘。俺にはわかるよ。本心ならそんな悲しい顔しないでしょ。」
何で先輩は自信たっぷりにそんなこと言えるの?
「あ〜…もう、分かった。琴音ちゃん、行こ。」
頭をガシガシかいた成瀬くんが私の手を引いて別の席まで連れてきてくれた。
後ろを振り返ると、玲先輩に寄っていく朝のあの女の子がいた。
ああ。やっぱりそう言う仲じゃん…。
朝のようにまたモヤモヤが広がった。
「なんかあったん?」
前から優しい声で聞いてくる成瀬くん。
優しい声のせいでずっと我慢していたものが全部溢れた。
「ふえっ…私っ…ううっ…私が…わるっ、くてっ…ぐすっ…。」
「うお!?落ち着け!俺が泣かせたみてえじゃねえか。」
身を乗り出して成瀬くんが頭を撫でてくれる。
「私っ、が…せ、っぱ…っぐすっ。」
「わーった。落ち着け。ああー…俺こう言うの弱いねん。」
席を立った成瀬くんが私の隣に座って私を抱きしめた。
「落ち着け。な?」
優しい声と優しい温もりに包まれて心を落ち着かせた。」
「な、泣き止みましたっ。」
数分後復活した私がそういうと、おかしそうに成瀬くんが笑った。
「喧嘩中?彼氏なん?」
彼氏…か…。
「いえ…違います…。」
「ふ〜ん。じゃあ喧嘩?」
「みたいなものです。」
「それを喧嘩って言うんだ。世間では。」
「はい…。」
変な会話を合間に挟みながら朝のこと、同居のこと、好きなこと、全部話した。
う〜ん…と、うなった後、
「ドSじゃん。あいつ。まじか〜…[小文字]大好きダダ漏れやん。[/小文字]」
と言った。
ん?
最後の方がよく聞こえなかった。
首を傾げていると突然、
「とりあえず、諦めんな。俺が言えることはそれだけだ。」
ビシッと成瀬くんに指を刺されて驚く。
「はい…。」
また、成瀬くんに元気をもらった。
その後、2人で溶けかけのパフェを頬張り、連絡先を交換して別れた。
成瀬 羅羽兎(なるせ らうと)くん…。
元気で、爽やかな人だったな…。
さっきまで泣いていたことを思い出し、顔に熱が籠る。
あ、あんな子供みたいにっ。
やってしまった。
初対面で慰めてもらったし…。
あ、そうだ。
連絡先交換したから今度お詫びでもしよう、
成瀬くんに色々迷惑かけちゃった…。
階段を上がりながら成瀬くんにメッセージを送っている時だった。
「ね、ちょっといい?」
「えっ…。」
一番会いたくない人に…会ってしまった…。