[太字][大文字]♡モデルの鋭い嗅覚[/大文字][/太字]
「ふぅ……。なんとか、終わった……」
放課後の生徒会室。
こむぎは誰もいない部屋で、ようやく一息ついていた。
頭に浮かぶのは、つい先ほどの出来事。
机の下で、あの天才・幽(ゆう)の真っ赤になった耳。
そして、二人だけの『秘密の共有』。
(どうしよう、思い出すだけで心臓がバクバクする……!)
真っ赤になった両頬を両手で押さえていると、静かだった生徒会室のドアが、ガラリと音を立てて開いた。
「あれ〜? 花咲さん、まだ残ってたんだ」
入ってきたのは、[太字]桃瀬(ももせ)みる[/太字]。
現役のプロモデルであり、その子犬のような愛くるしいルックスで女子生徒から絶大な人気を誇る男の子だ。
「あ、桃瀬くん。お疲れ様。うん、ちょっと書類の整理をしていて……」
こむぎは慌ててトレードマークの分厚い眼鏡を押し上げ、いつもの「地味な生徒会役員」の表情に戻る。
しかし、みるはそんなこむぎの様子を面白がるように、足音もなく距離を詰めてきた。
「へえ、えらいね。……ん?」
みるがピタリと足を止める。
気づけば、こむぎのすぐ目の前。
モデル特有のすらりとした長身が、こむぎの視界を覆う。
「な、桃瀬くん……? 距離、近くない……?」
「……くんくん」
みるはこむぎの言葉を無視して、小さく鼻を鳴らした。
こむぎの首筋のあたりに顔を近づけ、あざとく首を傾げる。
「ねえ、花咲さん。……なんか、幽の匂いがする〜」
「えっ!? そんなわけないよ! 気のせい、気のせいだから!」
「うーん、気のせいかなぁ? 僕、モデルだからさ、香水とか匂いにはすっごく敏感なんだよね」
みるはニヤリと、意地の悪そうな、でも最高に可愛い笑顔を浮かべた。
そして、逃げようとするこむぎの肩を、ぽん、と壁へと追い詰める。
完全に退路を断たれたこむぎの耳元に、みるが顔を寄せた。
吐息が触れそうなほどの至近距離。
[太字]「ねえ、花咲さん。――幽と、ぎゅーした……?」[/太字]
「なっ……!!!!」
すべてを見抜いたような、きらきらとした瞳。
こむぎの頭は、一瞬で真っ白になった。
「ふぅ……。なんとか、終わった……」
放課後の生徒会室。
こむぎは誰もいない部屋で、ようやく一息ついていた。
頭に浮かぶのは、つい先ほどの出来事。
机の下で、あの天才・幽(ゆう)の真っ赤になった耳。
そして、二人だけの『秘密の共有』。
(どうしよう、思い出すだけで心臓がバクバクする……!)
真っ赤になった両頬を両手で押さえていると、静かだった生徒会室のドアが、ガラリと音を立てて開いた。
「あれ〜? 花咲さん、まだ残ってたんだ」
入ってきたのは、[太字]桃瀬(ももせ)みる[/太字]。
現役のプロモデルであり、その子犬のような愛くるしいルックスで女子生徒から絶大な人気を誇る男の子だ。
「あ、桃瀬くん。お疲れ様。うん、ちょっと書類の整理をしていて……」
こむぎは慌ててトレードマークの分厚い眼鏡を押し上げ、いつもの「地味な生徒会役員」の表情に戻る。
しかし、みるはそんなこむぎの様子を面白がるように、足音もなく距離を詰めてきた。
「へえ、えらいね。……ん?」
みるがピタリと足を止める。
気づけば、こむぎのすぐ目の前。
モデル特有のすらりとした長身が、こむぎの視界を覆う。
「な、桃瀬くん……? 距離、近くない……?」
「……くんくん」
みるはこむぎの言葉を無視して、小さく鼻を鳴らした。
こむぎの首筋のあたりに顔を近づけ、あざとく首を傾げる。
「ねえ、花咲さん。……なんか、幽の匂いがする〜」
「えっ!? そんなわけないよ! 気のせい、気のせいだから!」
「うーん、気のせいかなぁ? 僕、モデルだからさ、香水とか匂いにはすっごく敏感なんだよね」
みるはニヤリと、意地の悪そうな、でも最高に可愛い笑顔を浮かべた。
そして、逃げようとするこむぎの肩を、ぽん、と壁へと追い詰める。
完全に退路を断たれたこむぎの耳元に、みるが顔を寄せた。
吐息が触れそうなほどの至近距離。
[太字]「ねえ、花咲さん。――幽と、ぎゅーした……?」[/太字]
「なっ……!!!!」
すべてを見抜いたような、きらきらとした瞳。
こむぎの頭は、一瞬で真っ白になった。