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最強男子達は溺愛したい♡

#7

〜最悪の時間〜

[太字][大文字]♡嫌いな人[/大文字][/太字]


 新野くんのおかげで、忘れ物をすることなく、最後の時間も終わった。
 帰りの会も無事終わり、これから帰るところだ。
 ああ、帰りたくないな…。
 そう思う元凶は、平野さん。
 なぜかわからないけれど、いつも私が学校が帰る時間を把握して玄関で待っている。
 幼い頃、何を思ったのか、私は小さな窓から家の中を覗くと時計を見た平野さんが玄関に歩いて行き待っているのを見た。
 それを見た私は、ああ、優しいな。と思っていたけれど、平野さんは、そう言うことをしてあげる人じゃないことがわかった。
 いつもいつも玄関にいて、ハグしてくる。
 流石に中学生になるとやめるよね、とか思っていたが、その後も続けていた。
 家に帰ると毎回ハグは、流石に気持ち悪い。
 はぁ〜…。
 私は深いため息をついた。
「すっげーため息つくのな。」
 へっ!?
 突然横から聞こえた声に身構える。
「ははっ!いいね、面白い。」
 もう脅かさないでよ〜…。
「で、夢宮さんのため息の理由は?」
 スッと、新野君の顔が目の前に来てビクッとする。
「言いたくありません。」
 私がそういうと、新野くんはムッとした。
「ヤダヤダヤダ〜きーかーせーてー!って言ったら?」
「言いません。」
 ふざける新野くんにピシャリと言い放った。
 すると、新野くんは大袈裟に肩をすくめると、はぁ〜…とため息を漏らした。
 それから、
「僕の今のため息の理由教えよっか?」
 と、言ってきた。
「わかるから大丈夫。」
 そう言うと、新野くんは盛大に笑って言う。
「酷いよ〜冷たい〜!」
 口を尖らせてふざけて言う新野くん。
 そんな新野くんと話していると、時間も忘れてしまう。
 いつのまにか、一緒に帰る形になっていて、ふと気づくと、遠くに自分の家が見えた。
「あ、新野くん、私こっちだから…。」
 そう言って、指を刺すと、新野くんは首を振る。
「送ってく。」
 そう言った新野くんに、さらに好感度が上がった。
 や、優しい。
 なんだかんだで面倒見もいいし、会話も弾むし、そんな新野くんのことが嫌いになれる人が居るんだろうか。
 新野くんの周りには優しい人で溢れていて私とは大違いだった。
 だけど、この前の春、新野くんが話しかけてくれたおかげで私の周りにも友達という存在がチラチラ現れてきた。
「ね、新野くんって好きな人とかいるの?」
 私はつい、疑問に思ったことを声に出していた。
「いるよ。」
 予想外の返答にバッと新野くんを見る。
 耳、赤い…。
 本当に好きな子がいるんだ!
「叶うといいね、その恋!」
 ニコッと笑ってそういえば、新野くんは一瞬目を見開いて、それから、ふわっっと笑った。
「うん。」
 わわっ、美形の笑顔恐るべし…。


 あっという間に家に着いてしまった。
「じゃあね、新野くん!」
 私がそう言って手を振れば、
「うん!じゃ!」
 新野くんも手を振りかえしてくれた。

 さてと…。
ーーーーーーガチャッ…。

作者メッセージ

手痛くなってきた…。

2026/05/24 23:33

ふる003
ID:≫ 10.YZDmJ7U7Dk
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