[太字][大文字]♡隠し通路[/大文字][/太字]
「つ、着いた!」
やっと地図の場所について、ボロアパートの階段を二人でのぼる。
「ぼろいな...。」
と、途中九蘭くんがつぶやいたのに「うっ」と、うなりながらも、315号室についた。
「おじゃましま~す。」
「お前の家なんじゃないの?」
うっ...。
「私も今日初めて来たの」
「は?」
ううっ...。
「親は?」
「幼い頃に亡くしてるの。」
「…悪い。思い出させたな…。」
気を使ってくれたのか、首をさすりながらそう言った九蘭くん。
「大丈夫だよ!もう乗り越えたし!」
「そ。」
にっこり笑えば、また目をそらされた。
毎回、私が笑うときに顔をそらしてるから、私の笑顔不気味なのかもっ...。
「とりあえず、あがろう?」
「ん。」
そういう、妄想を膨らましつつ、中に入るように促した。
九蘭くんは、短い返事だけど、あがる気満々なのか、すぐに靴を脱いで部屋に入った。
名前の通りボロいのかなと思ったが、中はきれいだった。
部屋を隅々まで見て興奮している私をおいて、どこかに向かった九蘭くん。
それに気づいて、慌ててついていくと、押し入れを開けた九蘭くんが押し入れの二段目に上り、消えていった。
ええっ!
押し入れの二段目の奥を見れば、何かポケットから出した九蘭くんが押し入れの奥の壁で作業していた。
押し入れだから何も見えないっ。
————ガコンッ。
大きな音がして、壁が壊れた…音がした。
「ここ、住むのやめたほうがいーよ。」
こっちを振り返った九蘭くんがそんなことをいう。
「どうして?なんかあったの?」
そう聞けば、九蘭くんが、押し入れの奥からこっちに来て、私を抱き上げた。
「きゃっ」
思わず声を上げた私を見て九蘭くんがくすっと笑った。
恥ずかしい…。
どうやら、今の行動は私が押し入れの二段目に乗れなさそうと察して手助けしてくれたらしい。
「ここ、ほら。隠し通路。っていうか、造られた道。」
九蘭くんが指をさした方を見れば、這いつくばれば通れるくらいの大きさの穴が開いていた。
「なにここ…。」
「さあ?奥行ってみる?」
ニコッと笑った九蘭くんがその通路を通っていく。
「ま、まってっ」
おいて行かれたくなくて慌てて九蘭くんのシャツの裾を掴む。
すると、這いつくばった体制でこっちを向いた九蘭くんが、あぁー…。と、うなって顔を抑えた。
「どうしたの?」
と首を傾げれば、わしゃわしゃと、頭をなでられた。
「わわっ、九蘭くんっ」
髪の毛がぐちゃぐちゃになるという、意味を込めて九蘭君の手を掴むと、今度は頬をぷにっとつねられた。
「いひゃいよ~くひゃんくん。」
「あ、悪い。」
今気づいたようにパッと手を離した九蘭くんが顔を赤くしてあやまってきた。
照れ隠しなのか、さっきより速い速度で這っていく九蘭くんに置いて行かれないように頑張ってついていくのに必死だった。
「つ、着いた!」
やっと地図の場所について、ボロアパートの階段を二人でのぼる。
「ぼろいな...。」
と、途中九蘭くんがつぶやいたのに「うっ」と、うなりながらも、315号室についた。
「おじゃましま~す。」
「お前の家なんじゃないの?」
うっ...。
「私も今日初めて来たの」
「は?」
ううっ...。
「親は?」
「幼い頃に亡くしてるの。」
「…悪い。思い出させたな…。」
気を使ってくれたのか、首をさすりながらそう言った九蘭くん。
「大丈夫だよ!もう乗り越えたし!」
「そ。」
にっこり笑えば、また目をそらされた。
毎回、私が笑うときに顔をそらしてるから、私の笑顔不気味なのかもっ...。
「とりあえず、あがろう?」
「ん。」
そういう、妄想を膨らましつつ、中に入るように促した。
九蘭くんは、短い返事だけど、あがる気満々なのか、すぐに靴を脱いで部屋に入った。
名前の通りボロいのかなと思ったが、中はきれいだった。
部屋を隅々まで見て興奮している私をおいて、どこかに向かった九蘭くん。
それに気づいて、慌ててついていくと、押し入れを開けた九蘭くんが押し入れの二段目に上り、消えていった。
ええっ!
押し入れの二段目の奥を見れば、何かポケットから出した九蘭くんが押し入れの奥の壁で作業していた。
押し入れだから何も見えないっ。
————ガコンッ。
大きな音がして、壁が壊れた…音がした。
「ここ、住むのやめたほうがいーよ。」
こっちを振り返った九蘭くんがそんなことをいう。
「どうして?なんかあったの?」
そう聞けば、九蘭くんが、押し入れの奥からこっちに来て、私を抱き上げた。
「きゃっ」
思わず声を上げた私を見て九蘭くんがくすっと笑った。
恥ずかしい…。
どうやら、今の行動は私が押し入れの二段目に乗れなさそうと察して手助けしてくれたらしい。
「ここ、ほら。隠し通路。っていうか、造られた道。」
九蘭くんが指をさした方を見れば、這いつくばれば通れるくらいの大きさの穴が開いていた。
「なにここ…。」
「さあ?奥行ってみる?」
ニコッと笑った九蘭くんがその通路を通っていく。
「ま、まってっ」
おいて行かれたくなくて慌てて九蘭くんのシャツの裾を掴む。
すると、這いつくばった体制でこっちを向いた九蘭くんが、あぁー…。と、うなって顔を抑えた。
「どうしたの?」
と首を傾げれば、わしゃわしゃと、頭をなでられた。
「わわっ、九蘭くんっ」
髪の毛がぐちゃぐちゃになるという、意味を込めて九蘭君の手を掴むと、今度は頬をぷにっとつねられた。
「いひゃいよ~くひゃんくん。」
「あ、悪い。」
今気づいたようにパッと手を離した九蘭くんが顔を赤くしてあやまってきた。
照れ隠しなのか、さっきより速い速度で這っていく九蘭くんに置いて行かれないように頑張ってついていくのに必死だった。