[太字][大文字]♡捨てられました[/大文字][/太字]
私には双子の妹がいて、両親がいた。
妹は、私をなぜか嫌っていて、手をあげる日も多々あった。
でもきっと、おふざけか、いたずらだと思う...。
そして、そんな普通の生活が続く中、両親が亡くなった。
原因は不明。
そこで、近所のおばさんが私たち双子を引き取ってくれた。
が、
「あなた、妹いじめていたんだって?」
突然そんなことを言われた。
おばさんとはずっと喋っておらず、これが初めての会話といっても過言ではなかった。
「え?」
「そんな子はいらない。出ていきな。近くにボロアパートあるから、そこで一人で過ごしなさい。」
そういっておばさんは私を睨みつけた。
途中、妹がそばを通った。
妹は、こっちを見て、ふっと鼻で笑い、自分の部屋に入っていった。
「はい。」
そう答えて、私はこの家を出た。
もう、夜ね...。
夜風が素肌にあたって寒い。
『かわいい服は置いていきな。彩奈に着せるわ。』
そうおばさんに言われて、ほとんどの服をとられてしまった。
新しい、私が好きなワンピースも。
これからの生活が不安で、うつむきがちに歩いていると、人気のない公園についた。
ブランコのきしむ音がして、そっちを見れば、私と同じようにうつむく男の子がいた。
「あの...。」
悲しいことがあったのかな...と思い、話しかければ、顔を上げた男の子と目が合う。
わ、イケメン...。
思わず整った顔に驚く。
「だれ...?」
薄い唇が動いてはっとする。
いけないいけない...。
「私、凛乃 彩羽(りんの いろは)。君は?」
「九蘭 舞宇(くらん まう)。」
すごく珍しい名前!
「ここで、何してたの?」
私がそう聞くと、九蘭くんは、
「家にいるのしんどいから、家出してきた。」
と、清々しい顔で言った。
か、悲しくないのかなっ。
「お前は?何で寒い恰好してんの?」
ジーッとみられて恥ずかしくなった。
「えっと、これから家で温まるから大丈夫だよ!」
おばさんに捨てられて、ボロアパートに行くの。って言ったら余計に心配かけちゃう...。
それに、ボロアパートでも家をくれたおばさんは優しい。
「そ。じゃあ、早く帰った方がいいぞ。その恰好、どっかのおじさんに捕まるぞ。」
どっかのおじさん?
よくわからないけど、寒そうだから心配してくれてるってことだよね!
「えっと、九蘭くんは、おうちに帰らないの?」
「いい。あそこは地獄だし。」
じ、地獄!
そこまで嫌なのかなっ...あはは。
「じ、じゃあ、家来る?」
「は?」
「だって、このままじゃ、九蘭くんも寒いでしょ」
私が、そう言って笑えば、目を見開いて顔をそらした九蘭くん。
「じゃ、行く。」
ブランコから降りた九蘭くんは、意外と背が高くてびっくり。
さっきまで私が見下ろしていたのに、今度は見下ろされている。
「どこ?連れてって」
「こっちだよ!」
真逆のほうに歩いて行った九蘭くんを慌てて止めれば、恥ずかしそうに口元を抑えた。
「ふふっ」
「っ...。」
微笑みかければ、また目をそらした九蘭くん。
不思議に思ったけど、見たくないものがあったのかな。と、気にしないようにして、私はボロアパートまでの道をさっきおばさんにもらった地図で確かめながら歩いた。
私には双子の妹がいて、両親がいた。
妹は、私をなぜか嫌っていて、手をあげる日も多々あった。
でもきっと、おふざけか、いたずらだと思う...。
そして、そんな普通の生活が続く中、両親が亡くなった。
原因は不明。
そこで、近所のおばさんが私たち双子を引き取ってくれた。
が、
「あなた、妹いじめていたんだって?」
突然そんなことを言われた。
おばさんとはずっと喋っておらず、これが初めての会話といっても過言ではなかった。
「え?」
「そんな子はいらない。出ていきな。近くにボロアパートあるから、そこで一人で過ごしなさい。」
そういっておばさんは私を睨みつけた。
途中、妹がそばを通った。
妹は、こっちを見て、ふっと鼻で笑い、自分の部屋に入っていった。
「はい。」
そう答えて、私はこの家を出た。
もう、夜ね...。
夜風が素肌にあたって寒い。
『かわいい服は置いていきな。彩奈に着せるわ。』
そうおばさんに言われて、ほとんどの服をとられてしまった。
新しい、私が好きなワンピースも。
これからの生活が不安で、うつむきがちに歩いていると、人気のない公園についた。
ブランコのきしむ音がして、そっちを見れば、私と同じようにうつむく男の子がいた。
「あの...。」
悲しいことがあったのかな...と思い、話しかければ、顔を上げた男の子と目が合う。
わ、イケメン...。
思わず整った顔に驚く。
「だれ...?」
薄い唇が動いてはっとする。
いけないいけない...。
「私、凛乃 彩羽(りんの いろは)。君は?」
「九蘭 舞宇(くらん まう)。」
すごく珍しい名前!
「ここで、何してたの?」
私がそう聞くと、九蘭くんは、
「家にいるのしんどいから、家出してきた。」
と、清々しい顔で言った。
か、悲しくないのかなっ。
「お前は?何で寒い恰好してんの?」
ジーッとみられて恥ずかしくなった。
「えっと、これから家で温まるから大丈夫だよ!」
おばさんに捨てられて、ボロアパートに行くの。って言ったら余計に心配かけちゃう...。
それに、ボロアパートでも家をくれたおばさんは優しい。
「そ。じゃあ、早く帰った方がいいぞ。その恰好、どっかのおじさんに捕まるぞ。」
どっかのおじさん?
よくわからないけど、寒そうだから心配してくれてるってことだよね!
「えっと、九蘭くんは、おうちに帰らないの?」
「いい。あそこは地獄だし。」
じ、地獄!
そこまで嫌なのかなっ...あはは。
「じ、じゃあ、家来る?」
「は?」
「だって、このままじゃ、九蘭くんも寒いでしょ」
私が、そう言って笑えば、目を見開いて顔をそらした九蘭くん。
「じゃ、行く。」
ブランコから降りた九蘭くんは、意外と背が高くてびっくり。
さっきまで私が見下ろしていたのに、今度は見下ろされている。
「どこ?連れてって」
「こっちだよ!」
真逆のほうに歩いて行った九蘭くんを慌てて止めれば、恥ずかしそうに口元を抑えた。
「ふふっ」
「っ...。」
微笑みかければ、また目をそらした九蘭くん。
不思議に思ったけど、見たくないものがあったのかな。と、気にしないようにして、私はボロアパートまでの道をさっきおばさんにもらった地図で確かめながら歩いた。