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【参加型】デット・ライン

#11

海月姫の微笑み


如月
「ボク? 如月。よろしくおねがいしま〜す」


配送センターの廊下で、黒いワンピースをなびかせて歩く女性がいた。


[漢字]如月[/漢字][ふりがな]きさらぎ[/ふりがな]。


22歳。


彼女が通るたびに、ワンピースに描かれたクラゲの模様が、
まるで生きているかのように怪しく光る。


弥生
「如月さん、今日のお届け先はここやで。……あんた、
また嘘ついてサボったりせんといてや?」


空中から弥生が釘を刺すが、如月は赤い目を細めてクスクスと笑った。


如月
「サボる? まさかぁ。ボク、やる気満々ですよ。……嘘ですけど笑」


今回のターゲットは、厳重なセキュリティを誇る地下カジノのオーナー。


如月は真っ直ぐに正面から入り込み、ボディーガードたちの前に立った。


如月
「ボク、オーナーの隠し子なんです。……嘘ですけど笑」


彼女がそう呟いた瞬間、能力『嘘吐き』が発動した。


ありえない嘘が「真実」としてガードマンたちの脳に刷り込まれ、
誰も彼女を止めようとしない。


オーナーの部屋に辿り着いた如月は、優雅に刀を抜いた。


毎日研ぎ澄まされたその刃は、鏡のように彼女の赤い目を映している。


如月
「あなた、今『助けてくれ』って思いましたよね? ……
嘘を吐いちゃいけません。死ぬのが怖いんでしょ? ぼくと同じ、嘘吐きですねぇ」


お客様
「な、何なんだお前は!」


男が銃を向けた瞬間、如月の背後から青白く発光する無数の触手が伸びた。


[漢字]能力:海月姫[/漢字][ふりがな]くらげひめ[/ふりがな]


触手は鞭のようにしなり、男の腕を絡めとる。


毒性の痺れが男の身体を支配し、銃が床に落ちた。


如月
「きれいですね〜……あ、今の嘘です笑。死に顔、もっと汚くしてあげますね」


触手が男を吊り上げ、如月の刀が閃いた。一閃。


クラゲの触手に捕らえられた獲物は、逃げることも、嘘を吐くことも許されずに絶命した。


如月
「……任務完了。如月、怖〜い」


自分でそう言いながら、彼女は平然と受領票を回収した。


現場に浮遊して現れた弥生が、散らばった触手の破片を見て顔をしかめる。


弥生
「うっわぁ……後処理、ネバネバして大変そうやなぁ。
如月、あんたこれ片付けてから帰りや?」


如月
「はーい、わかりましたぁ」


如月は笑顔で答えたが、次の瞬間に舌を出した。


如月
「……嘘です笑。お先に失礼しま〜す!」


弥生
「あ、こら待て! 如月!」


嘘を撒き散らしながら、海月の如きしなやかさで去っていく22歳の配達員。


デッド・ラインにまた一人、一筋縄ではいかない「猛毒」が加わった。

作者メッセージ

如月ちゃん……くん?どっちだ…まあいいや。
嘘つき要素初めてで腕が麻痺した……(尽くんかな?)

2026/02/07 21:07

人間になりたいサメ🦈
ID:≫ 17/UklnAAecq6
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下手参加型殺し屋配達員

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