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【参加型】デット・ライン

#8

青竜胆(げんしあん)の雷鳴

配送センターの屋上。


冷たい夜風が吹く中、[漢字]速水[/漢字][ふりがな]はやみ[/ふりがな] ルカは一人、
巨大な電磁ライフル『レールガン』を組み上げていた。


黒髪のポニテが風に揺れ、眼帯のない右目だけが、無機質にスコープを覗き込んでいる。


ルカ
「……距離、約200m。風は西側から微風。問題ないだろう」


ルカは淡々と呟く。その肌は驚くほど白く、
不健康に浮き出た血管が、時折青白く発光していた。


体内に溜まり続ける電荷が、限界に近いことを示している。


ルカ
「……静かにしてくれないか。頭に響いて仕方がない」


無線機から聞こえるブラックや尽の騒がしい声を切り捨て、
ルカは引き金に指をかけた。


彼は武闘派ではない。


筋肉もなく、食事すら抜く「骨と皮」の狙撃手だ。


だが、その指先には都市一つを麻痺させるほどのエネルギーが凝縮されている。


ルカ
「そちらは任せた。……能力解放。[漢字]青竜胆の檻[/漢字][ふりがな] ジェンシャンアクルス[/ふりがな]、装填。発射」


放たれたのは実弾ではない。純粋な電撃の奔流だ。


青白い閃光が夜の闇を切り裂き、200m先のターゲット__逃走を図っていた偽業者の車両を、
ピンポイントで撃ち抜いた。


電子制御は一瞬で焼き切れ、車体は沈黙する。


ゆめ
「……あちゃ、やりすぎた?」


現場にいた最強のゆめが、停止した時間の中で首を傾げる。


ルカ
「生憎、不健康なものでな……。
手加減などという高度な芸当は、私にはできない」


ルカはライフルを解体しながら、小さく咳き込んだ。


徹夜続きの身体は悲鳴を上げているが、
彼はそれを無視して自分のスマートフォンをレールガンの端子に繋いだ。


暴発寸前の余剰電力が、端末のバッテリーを一瞬で100%にする。


ルカ
「……業務終了だ。これ以上私に関わっても、つまらないだけだぞ」


屋上へ駆け上がってきた弥生やブラックを冷めた目で見つめ、ルカは気だるげに立ち上がった。



「お疲れ様。……ルカくん、また顔色悪いよ? チョコ食べる?」


尽がニヤニヤしながら近寄るが、ルカはそれを手で制した。


「甘味は嫌いだ。……それより、静かな場所を。電撃が暴発する前に、
少し……[漢字]気絶[/漢字][ふりがな]ね[/ふりがな]させてもらう」


不健康な天才狙撃手は、フラつく足取りでセンターの仮眠室へと消えていった。

作者メッセージ

ルカさん可愛すぎんか……
もう、うちの組織たち可愛すぎる😇

2026/02/07 18:42

人間になりたいサメ🦈
ID:≫ 17/UklnAAecq6
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