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『イチノセヒカル』の物語

#3

出会った2人

 わたしは、わたしと同じ名前を名乗った男の子を見つめた。
 いちのせひかる。
 一ノ瀬っていう苗字もよほどレアなものじゃないし、光っていうのもそう。だから、名前が一緒なのはまだ分かる。
 けど……。
「ここに住んでるの?」
「そうだよ。ずっと、生まれたときから」
 男の子――光くんは不思議そうに言った。
「ほんとに、この部屋で?」
「そうだけど……。まさか、君もそうだなんて言い出すの?」
「だって、そうなんだもん……」
 わたしと光くんは目を見合わせた。
「……どういうこと?」
「わかんない……」
「何か、ヒントになりそうなことってないの?」
 わたしは光くんに訊いてみた。
「え~?何にもないよ?」
 光くんも、わたしも、頭の上にハテナマークを浮かべている。
「ママたち、何か知らないかな……」
 わたしがふと呟いたそのひとことで、「あっ!」と光くんが声を上げた。
「研究者だから、なにか関係してるのかも!」
「わたし、行って聞いてこようと思う!」
「わかった!僕も部屋で何か手がかりがないか探してみる!」
 わたしは部屋を出て、今みんながいるであろう4階へと駆け上がった。

「ママ!みんな!」
 ドアを開けてわたしが言うと、研究中のみんながこっちを向いた。
 機械みたいな家族で、わたしはあんまり好きじゃないんだった。
 ママ、パパ、おじいちゃん、おばあちゃん、おじさん、その他大勢の研究員。
「どうしたの?光」
 ママが返事をしてくれた。
 なんだか怖い。
「あのね……どこから話したらいいのかわかんないんだけど」
 すこし考えて、言った。
「わたしと、一ノ瀬 光くんの関係性について教えて」
 そういうと、ママは黙ってわたしの方に手を

作者メッセージ

やる気に応じた文字数。
誤字脱字はありません。

2026/02/16 22:04

◇Alice◇
ID:≫ 6.HwTpWbghe22
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同姓同名秘密探しお屋敷

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