私は、天界の天使の中では最も魔力の強い部類である。
一般的にこの位を“聖天使”と呼ぶのだが、そこに昇格した天使は即座に不老の儀式を受ける。
天使は平均すると150歳になるまで性別が分からないのだが、私は100歳にしてこの位を手にしてしまったので、ふと、普通のまま生きていたら私は男と女のどちらになっていたのだろうと思うことがある。
100歳という、寿命1000年の天使にしてはまだまだ子供の身体で、私は最高の魔力を手にしてしまった。
私は、1億年続いた天界で42人目にして最年少の聖天使になった。
……というのが、今から500年も昔の話である。
私は、100歳の見た目のまま、先月、600歳の誕生日を迎えた。
今現在、聖天使は31人である。1億年の歴史の中で、暗殺、処刑、事故死などで亡くなった聖天使が11人いるのだ。
その聖天使の総会は、2月に1度、神殿で行われる。
今日がその総会の日なのだが、椅子とテーブルがやはり大人用で大きすぎる。
「アデナく~ん!」
私を呼ぶ声がした。
「レルマ様……」
私を呼んだのは、36人目の聖天使であるレルマ様だった。
「も~うっ!アデナくんたら、同じ聖天使なんだから呼び捨てでもいいのに!」
「いや……聖天使様は聖天使様なので」
「融通が利かないな~、アデナくんは!」
「……ちょっと気になってたんですけど、なんで性別の分からない私のことを『くん』付けで呼ぶのですか」
「私が『アデナちゃん』て感じじゃないかな~って思っただけだよ!」
レルマ様は、こんな感じでとにかく明るすぎる方で、私は完全に彼女のテンションについていけない。そして、異常に私に懐いている。目上の方に“懐く”というのはよくないかもしれないが、これ以上に的確な表現方法といったら“溺愛”くらいしかない。そしてそれも何か違う気がする。
「アデナくん、もう500年もこの総会出てるのに、なんで特注椅子作ってくれないんだろー?」
「知りませんよ」
「しょうがないから、今回も簡易クッション“創造”しなきゃだね!」
レルマ様がうっきうきで魔力を溜め始めた。鼻歌まじりに。
(……もしかしたら、この方のために、クッションとか私用の椅子がないのかもしれない)
「はいっ!できたよ~!」
「ありがとうございます」
クッションを椅子に乗せてもらい、座った。
一般的にこの位を“聖天使”と呼ぶのだが、そこに昇格した天使は即座に不老の儀式を受ける。
天使は平均すると150歳になるまで性別が分からないのだが、私は100歳にしてこの位を手にしてしまったので、ふと、普通のまま生きていたら私は男と女のどちらになっていたのだろうと思うことがある。
100歳という、寿命1000年の天使にしてはまだまだ子供の身体で、私は最高の魔力を手にしてしまった。
私は、1億年続いた天界で42人目にして最年少の聖天使になった。
……というのが、今から500年も昔の話である。
私は、100歳の見た目のまま、先月、600歳の誕生日を迎えた。
今現在、聖天使は31人である。1億年の歴史の中で、暗殺、処刑、事故死などで亡くなった聖天使が11人いるのだ。
その聖天使の総会は、2月に1度、神殿で行われる。
今日がその総会の日なのだが、椅子とテーブルがやはり大人用で大きすぎる。
「アデナく~ん!」
私を呼ぶ声がした。
「レルマ様……」
私を呼んだのは、36人目の聖天使であるレルマ様だった。
「も~うっ!アデナくんたら、同じ聖天使なんだから呼び捨てでもいいのに!」
「いや……聖天使様は聖天使様なので」
「融通が利かないな~、アデナくんは!」
「……ちょっと気になってたんですけど、なんで性別の分からない私のことを『くん』付けで呼ぶのですか」
「私が『アデナちゃん』て感じじゃないかな~って思っただけだよ!」
レルマ様は、こんな感じでとにかく明るすぎる方で、私は完全に彼女のテンションについていけない。そして、異常に私に懐いている。目上の方に“懐く”というのはよくないかもしれないが、これ以上に的確な表現方法といったら“溺愛”くらいしかない。そしてそれも何か違う気がする。
「アデナくん、もう500年もこの総会出てるのに、なんで特注椅子作ってくれないんだろー?」
「知りませんよ」
「しょうがないから、今回も簡易クッション“創造”しなきゃだね!」
レルマ様がうっきうきで魔力を溜め始めた。鼻歌まじりに。
(……もしかしたら、この方のために、クッションとか私用の椅子がないのかもしれない)
「はいっ!できたよ~!」
「ありがとうございます」
クッションを椅子に乗せてもらい、座った。