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奇怪な生物や狂気的な奴が出てきたり、殺人の描写がちょっとだけあります。

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Requiem for His Spirit.

#17

Seventeenth

「御狛っ!」



 御狛を後ろから支えて、震える札と右手を掴む。



 それを、伸ばせるだけ高く、空に掲げた。



「……まっ、魔霊術 [漢字]火槍[/漢字][ふりがな]かそう[/ふりがな]……っ‼」



 悲鳴に近い御狛の声が響く。途端、青い炎が槍のように線を成し、ナイフに音を立てて当たった。

 パキン。

 ひびの入る音が、小高い丘に響き渡った。



「割れ――⁉」



 啞然。

 戸惑い。

 いうなれば、そんな感情か。



 朝陽は、そこに浮いていた。

 浮いていた。

 ついさっき囁かれた言葉、それをただ反芻しながら、命拾いした兄の恐怖の目を見つめていた。



「――攻撃手段、断たれちゃったか」



 俺、魔霊術でまともな攻撃できないしさ。



 諦めのような声が、その口のあるべき場所から漏れた。



 その瞬間、



「ひゃっ」



 御狛の身体に纏わりついていた電気が、ふっと消えた。

 日花はその身体を手で支えてあげながら、「大丈夫⁉」と声をかけた。



「いくら霊でも、魔力のこもった電気なんだから食らわないわけないミコ!」



 言ってることこそ怒りを感じるが、声にはまったく苛立ちが感じられなかった。



 朝日の眼光が、やや優しくなったように感じた。

 戦意喪失。



「……魔霊術 [漢字]勿忘呪[/漢字][ふりがな]ぶつぼうじゅ[/ふりがな]」



 静かに、本当に静かに呪った。

 それは、悪い記憶や気持ち、嫌な思いを1度たりとも忘れない、一生もので最も恐ろしい呪いだった――はずだ。



「“[漢字]朝陽は、生前で既に僕の心を殺してるんだよ[/漢字][ふりがな]・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・[/ふりがな]”……ね」



 反芻したことばを、元々それを発した元である夜空に返した。



「そうだよ……もっとわかりやすく言い直すなら、」



 夜空が、口を開いた。



「[太字][明朝体] 朝陽は、存在自体が人殺しだったんだよ[/明朝体][/太字]」

作者メッセージ

やぁ久しぶりだね(?)
一応全部書ききったのでほぼ2か月ぶりの投稿ヘイッ(今日テンションどうした)

2025/06/29 14:08

◇Alice◇
ID:≫ 6.HwTpWbghe22
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