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奇怪な生物や狂気的な奴が出てきたり、殺人の描写がちょっとだけあります。
「弟――!」
日花は、御狛とは違って、“それ”を知っていた。聞いてしまっていた。
だから日花には、朝陽を名乗る少年の“悪意”がやすやすと理解できてしまった。
それでも、朝陽の笑みは純粋に見えてしまったのだ。残酷な程に。
「悪いけど、君たちに俺の計画は邪魔させられないんだ」
朝陽はそう言って、不敵な笑みを浮かべた。
「魔霊術 [漢字]茨檻[/漢字][ふりがな]しかん[/ふりがな]」
「御狛!避けて!」
「ふぁぁっ⁉」
ドドドド、と地鳴りが響き渡ったと思うと、地面から茨が生えてきた。
茨は、中が見えても入れないようになのか、わざとらしく絶妙な空き加減の間隔をとりながら檻に成った。
「――ん、」
丁度、夜空が目を覚ました。
「おはよ、兄ちゃん」
「……朝陽?今度こそ、本物の朝陽?」
「本物も何もないでしょ?」
夜空は、驚いたように朝陽を見上げた。
驚くほど自然な兄弟の会話。自然すぎて、いつの間にか日花と御狛の戦闘態勢は崩れていた。
「――そっか、僕、霊が見えるんだ」
「ねぇ兄ちゃん、俺、いいもの持ってんだ」
そう言うと、どこから出したのか、手に持っていたナイフを、座り込んでいる夜空の前に置いた。
「ナ、ナイフ⁉御狛、止めなきゃ!朝陽くんをなんとかして‼」
「どうにもできないミコ。見るミコ」
茨の隙間をよく見ると、薄いバリアのようなものが貼ってある。
「攻撃が効かないミコ。兄弟は、一番血が近いから、どんな弱い霊でもこんなことができてしまうんだミコ……」
「じゃあ、私たちはこれを黙って見てろって言うの⁉」
御狛は答えなかった。ただ、静かに彼らを見ていた。
「……なんでこんな危ないもの」
「何言ってんのさ。[漢字]危ないから[/漢字][ふりがな]・・・・・[/ふりがな]出したんだよ?」
そう言うと、朝陽は狂気じみた笑みで、落ち着いたような声色で言った。
「[明朝体][太字]それでひと思いに、胸刺しちゃいなよ![/太字][/明朝体]」
「――っ⁉」
「俺が呪い殺すより、ずぅっと楽だと思うんだけどね。それとも何?辛い方で死んで、赦されたいの?」
「『赦されたい』って……何を」
「あ、そっか!忘れちゃったか!兄ちゃん、[太字][明朝体]自殺未遂で記憶失っちゃったんだもんねっ![/明朝体][/太字]」
「自殺……未遂?違う、僕は……父さんに殴り殺されかけて――」
「大丈夫だよ、今思い出させてあげるから!そうすれば後悔せずに逝けるよ!」
そう言うと、夜空の頭に手を置いた。
「魔霊術 [漢字]花浜匙[/漢字][ふりがな]かひんし[/ふりがな]」
頭の中に、ガシャーンと何かが倒れる音が響き渡ったとき、夜空は目を見開いた。
日花は、御狛とは違って、“それ”を知っていた。聞いてしまっていた。
だから日花には、朝陽を名乗る少年の“悪意”がやすやすと理解できてしまった。
それでも、朝陽の笑みは純粋に見えてしまったのだ。残酷な程に。
「悪いけど、君たちに俺の計画は邪魔させられないんだ」
朝陽はそう言って、不敵な笑みを浮かべた。
「魔霊術 [漢字]茨檻[/漢字][ふりがな]しかん[/ふりがな]」
「御狛!避けて!」
「ふぁぁっ⁉」
ドドドド、と地鳴りが響き渡ったと思うと、地面から茨が生えてきた。
茨は、中が見えても入れないようになのか、わざとらしく絶妙な空き加減の間隔をとりながら檻に成った。
「――ん、」
丁度、夜空が目を覚ました。
「おはよ、兄ちゃん」
「……朝陽?今度こそ、本物の朝陽?」
「本物も何もないでしょ?」
夜空は、驚いたように朝陽を見上げた。
驚くほど自然な兄弟の会話。自然すぎて、いつの間にか日花と御狛の戦闘態勢は崩れていた。
「――そっか、僕、霊が見えるんだ」
「ねぇ兄ちゃん、俺、いいもの持ってんだ」
そう言うと、どこから出したのか、手に持っていたナイフを、座り込んでいる夜空の前に置いた。
「ナ、ナイフ⁉御狛、止めなきゃ!朝陽くんをなんとかして‼」
「どうにもできないミコ。見るミコ」
茨の隙間をよく見ると、薄いバリアのようなものが貼ってある。
「攻撃が効かないミコ。兄弟は、一番血が近いから、どんな弱い霊でもこんなことができてしまうんだミコ……」
「じゃあ、私たちはこれを黙って見てろって言うの⁉」
御狛は答えなかった。ただ、静かに彼らを見ていた。
「……なんでこんな危ないもの」
「何言ってんのさ。[漢字]危ないから[/漢字][ふりがな]・・・・・[/ふりがな]出したんだよ?」
そう言うと、朝陽は狂気じみた笑みで、落ち着いたような声色で言った。
「[明朝体][太字]それでひと思いに、胸刺しちゃいなよ![/太字][/明朝体]」
「――っ⁉」
「俺が呪い殺すより、ずぅっと楽だと思うんだけどね。それとも何?辛い方で死んで、赦されたいの?」
「『赦されたい』って……何を」
「あ、そっか!忘れちゃったか!兄ちゃん、[太字][明朝体]自殺未遂で記憶失っちゃったんだもんねっ![/明朝体][/太字]」
「自殺……未遂?違う、僕は……父さんに殴り殺されかけて――」
「大丈夫だよ、今思い出させてあげるから!そうすれば後悔せずに逝けるよ!」
そう言うと、夜空の頭に手を置いた。
「魔霊術 [漢字]花浜匙[/漢字][ふりがな]かひんし[/ふりがな]」
頭の中に、ガシャーンと何かが倒れる音が響き渡ったとき、夜空は目を見開いた。