閲覧前に必ずご確認ください
奇怪な生物や狂気的な奴が出てきたり、殺人の描写がちょっとだけあります。
突然、少年の声が聞こえた。
その瞬間、
「夜空っ‼」
御狛がこちらに走ってきて、夜空に触れようとした。
けれど――遅かったみたいだ。
今朝と同じ、いや、だいぶ強い爆風。
「……っ⁉」
日花は吹っ飛ばされそうになった。
かろうじて自分の身は守れたものの、レミたんの縫いぐるみや食料などが入った鞄はやすやすと吹っ飛んで、崖の下に落ちた。
夜空は、その場所で死んだように眠っていた。
「魔霊術 [漢字]視霊[/漢字][ふりがな]しれい[/ふりがな]‼」
御狛が日花の額にお札を投げた。
その瞬間――夜空の背後に、少年の姿が見えた。
(身体が透けている……?)
「……遅かったね、うすのろ狐さん」
少年は、御狛をあおるように言った。
「なんで……なんで結界を壊さずに入ってこれたミコ?」
御狛は震えながら、少年に訊いた。
「そっかぁ、狐さんはまだ子供だからわかんないか!結界ができた瞬間に、中にいただけだよ!」
「子供って言うなミコ!あとミコは御狛ミコ‼」
「あの爆風――!」
日花は気づいていた。
今朝、夜空が“呪壊”になった時と、よく似た匂い。よく似た空気感。
極めつけに、その背後の少年は、おそらく霊――。
恐らく夜空は、既に“呪壊”になっている。
「御狛!」
「わかってるミコ。でも、“呪壊”部分が出てきてないミコ。これじゃあどうにも……」
「ねぇ、すごいでしょ、俺のコントロール能力。例え“祓い霊”の御狛でもここまではできないないよね~っ?」
まるで嘲笑うような声の調子だ。
「……キミに訊きたいことがあるミコ」
御狛は、少年をまっすぐ見つめて言った。
「キミは、3年前くらいに死んだ人間ミコね。霊になってから日が浅くて、その程度しか霊力を感じないミコ」
「そうだよ?」
「そして、キミはそれに不相応な魔力を、夜空に憑いてから発し始めたミコ」
「へぇ?だから何?」
「キミは、[漢字]夜空と血が繋がっている[/漢字][ふりがな]・・・・・・・・・・・[/ふりがな]ミコね?」
御狛はそこまで言って、もう1度少年を睨んだ。
少年はそれを睨み返すことなく、先ほどのように嘲笑の目で御狛を見た。
「……ははっ、なんでそんな当てずっぽうなことが言えるの?」
「当てずっぽうじゃないミコ。基本は霊力と魔力は同程度なのに、キミから突然魔力を感じ始めたのは、紛れもない『例外』ミコ」
そして、少年を指差しながら、御狛はひと息で言い切った。
「『背後霊と宿主に血縁関係がある場合、背後霊の魔力は最大限まで発揮される』――!」
真剣な表情の御狛に対し、微笑を浮かべ続ける少年。
「……ふふ、ははははっ。バレちゃったかー」
そう言って、細い腕を胸に当てる少年。
「 俺は[漢字]逢坂[/漢字][ふりがな]あいさか[/ふりがな] [漢字]朝陽[/漢字][ふりがな]あさひ[/ふりがな]。正真正銘の、夜空の弟」
その瞬間、
「夜空っ‼」
御狛がこちらに走ってきて、夜空に触れようとした。
けれど――遅かったみたいだ。
今朝と同じ、いや、だいぶ強い爆風。
「……っ⁉」
日花は吹っ飛ばされそうになった。
かろうじて自分の身は守れたものの、レミたんの縫いぐるみや食料などが入った鞄はやすやすと吹っ飛んで、崖の下に落ちた。
夜空は、その場所で死んだように眠っていた。
「魔霊術 [漢字]視霊[/漢字][ふりがな]しれい[/ふりがな]‼」
御狛が日花の額にお札を投げた。
その瞬間――夜空の背後に、少年の姿が見えた。
(身体が透けている……?)
「……遅かったね、うすのろ狐さん」
少年は、御狛をあおるように言った。
「なんで……なんで結界を壊さずに入ってこれたミコ?」
御狛は震えながら、少年に訊いた。
「そっかぁ、狐さんはまだ子供だからわかんないか!結界ができた瞬間に、中にいただけだよ!」
「子供って言うなミコ!あとミコは御狛ミコ‼」
「あの爆風――!」
日花は気づいていた。
今朝、夜空が“呪壊”になった時と、よく似た匂い。よく似た空気感。
極めつけに、その背後の少年は、おそらく霊――。
恐らく夜空は、既に“呪壊”になっている。
「御狛!」
「わかってるミコ。でも、“呪壊”部分が出てきてないミコ。これじゃあどうにも……」
「ねぇ、すごいでしょ、俺のコントロール能力。例え“祓い霊”の御狛でもここまではできないないよね~っ?」
まるで嘲笑うような声の調子だ。
「……キミに訊きたいことがあるミコ」
御狛は、少年をまっすぐ見つめて言った。
「キミは、3年前くらいに死んだ人間ミコね。霊になってから日が浅くて、その程度しか霊力を感じないミコ」
「そうだよ?」
「そして、キミはそれに不相応な魔力を、夜空に憑いてから発し始めたミコ」
「へぇ?だから何?」
「キミは、[漢字]夜空と血が繋がっている[/漢字][ふりがな]・・・・・・・・・・・[/ふりがな]ミコね?」
御狛はそこまで言って、もう1度少年を睨んだ。
少年はそれを睨み返すことなく、先ほどのように嘲笑の目で御狛を見た。
「……ははっ、なんでそんな当てずっぽうなことが言えるの?」
「当てずっぽうじゃないミコ。基本は霊力と魔力は同程度なのに、キミから突然魔力を感じ始めたのは、紛れもない『例外』ミコ」
そして、少年を指差しながら、御狛はひと息で言い切った。
「『背後霊と宿主に血縁関係がある場合、背後霊の魔力は最大限まで発揮される』――!」
真剣な表情の御狛に対し、微笑を浮かべ続ける少年。
「……ふふ、ははははっ。バレちゃったかー」
そう言って、細い腕を胸に当てる少年。
「 俺は[漢字]逢坂[/漢字][ふりがな]あいさか[/ふりがな] [漢字]朝陽[/漢字][ふりがな]あさひ[/ふりがな]。正真正銘の、夜空の弟」