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奇怪な生物や狂気的な奴が出てきたり、殺人の描写がちょっとだけあります。

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Requiem for His Spirit.

#10

Tenth

 その時。



 ぱこばこぱこっ、と、軽くて薄い音がした。



(……ペットボトル?)



 その時、日花に降ってきたのは、非論理的で論理的なアイデアだった。



(……いや、論理とか、こんな状況で言ってられない!)



 迷わずに鞄のジッパーを引き、自分が1/3ほど飲んだペットボトルの蓋を開けた。



「先輩!分かりますか⁉」

「ごめん……ごめん……」

「水!飲めますか⁉」



 日花が差し出したお茶がどういうものなのか、彼の状況では分からなかった。

 錯乱は続いたけれど、夜空はなんとかお茶を自分の手で飲むことはできた。



「……なんで……?」

「え、なんでって――」

「僕は、あさひを見殺しにしたのに……なんで優しくしてくれるの……?」



 顔色がよくなっていく夜空と対照に、日花の心は曇りガラスのように濁っていった。



「……先輩、私、あさひじゃなくて日花です」

「……あれ」



 そう言うと、夜空はゆっくりと日花を見つめた。



「なんか、弟と勘違いしてた。日花ちゃん、弟に似てるから」



 夜空は笑ってそう言うけれど、日花は笑えなかった。



 私は、先輩の死んだ弟に似ていた。

 そりゃ、弟には優しくしたいよね。

 弟に似てる後輩には……どうせ、弟の影を重ねて、あげるはずだった分の愛を注いで優しくしてくれてただけだ。

 私――勝手に、両想いだって勘違いしてた。



 心が押し潰されそう――。











「 隙ありっ!」

作者メッセージ

短いですねぇ。
やぁぁレミたんが助けてくれたぁぁ(棒)

2025/04/28 20:12

◇Alice◇
ID:≫ 6.HwTpWbghe22
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