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奇怪な生物や狂気的な奴が出てきたり、殺人の描写がちょっとだけあります。
その時。
ぱこばこぱこっ、と、軽くて薄い音がした。
(……ペットボトル?)
その時、日花に降ってきたのは、非論理的で論理的なアイデアだった。
(……いや、論理とか、こんな状況で言ってられない!)
迷わずに鞄のジッパーを引き、自分が1/3ほど飲んだペットボトルの蓋を開けた。
「先輩!分かりますか⁉」
「ごめん……ごめん……」
「水!飲めますか⁉」
日花が差し出したお茶がどういうものなのか、彼の状況では分からなかった。
錯乱は続いたけれど、夜空はなんとかお茶を自分の手で飲むことはできた。
「……なんで……?」
「え、なんでって――」
「僕は、あさひを見殺しにしたのに……なんで優しくしてくれるの……?」
顔色がよくなっていく夜空と対照に、日花の心は曇りガラスのように濁っていった。
「……先輩、私、あさひじゃなくて日花です」
「……あれ」
そう言うと、夜空はゆっくりと日花を見つめた。
「なんか、弟と勘違いしてた。日花ちゃん、弟に似てるから」
夜空は笑ってそう言うけれど、日花は笑えなかった。
私は、先輩の死んだ弟に似ていた。
そりゃ、弟には優しくしたいよね。
弟に似てる後輩には……どうせ、弟の影を重ねて、あげるはずだった分の愛を注いで優しくしてくれてただけだ。
私――勝手に、両想いだって勘違いしてた。
心が押し潰されそう――。
「 隙ありっ!」
ぱこばこぱこっ、と、軽くて薄い音がした。
(……ペットボトル?)
その時、日花に降ってきたのは、非論理的で論理的なアイデアだった。
(……いや、論理とか、こんな状況で言ってられない!)
迷わずに鞄のジッパーを引き、自分が1/3ほど飲んだペットボトルの蓋を開けた。
「先輩!分かりますか⁉」
「ごめん……ごめん……」
「水!飲めますか⁉」
日花が差し出したお茶がどういうものなのか、彼の状況では分からなかった。
錯乱は続いたけれど、夜空はなんとかお茶を自分の手で飲むことはできた。
「……なんで……?」
「え、なんでって――」
「僕は、あさひを見殺しにしたのに……なんで優しくしてくれるの……?」
顔色がよくなっていく夜空と対照に、日花の心は曇りガラスのように濁っていった。
「……先輩、私、あさひじゃなくて日花です」
「……あれ」
そう言うと、夜空はゆっくりと日花を見つめた。
「なんか、弟と勘違いしてた。日花ちゃん、弟に似てるから」
夜空は笑ってそう言うけれど、日花は笑えなかった。
私は、先輩の死んだ弟に似ていた。
そりゃ、弟には優しくしたいよね。
弟に似てる後輩には……どうせ、弟の影を重ねて、あげるはずだった分の愛を注いで優しくしてくれてただけだ。
私――勝手に、両想いだって勘違いしてた。
心が押し潰されそう――。
「 隙ありっ!」