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奇怪な生物や狂気的な奴が出てきたり、殺人の描写がちょっとだけあります。

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Requiem for His Spirit.

#8

Eighth

 道中のうたた寝がまさか日花の寿命を縮めているとも知らずに、夜空は日花、御狛と新幹線を降りた。



 ××市はとても自然が豊かで、桜の時期を過ぎた緑がよく映えていた。



「背後霊って、ほぼみんなについてるんだ」

「それが普通ミコ。でも今、夜空の背後霊枠は空席なんだミコ。変なのに憑かれる前に早く山に登るミコ!」

「まぁ……っ……待って……っ」



 先ほどの心拍で呼吸をなんとか堪えていたので、運動するよりずっとバテている日花。



「……御狛ちゃん、休ませたげて」



 それが自分のせいとは、彼はつゆとも知らない。そう。[漢字]罪な男[/漢字][ふりがな]鈍感馬鹿[/ふりがな]である。



「わかったミコよ、夜空はミコが見張っておくから、早めに戻るミコ」

「ありがと……」



 なんとか自販機まで歩き、お茶を買う。



(……え?田舎ってお茶110円なの?安くない⁉)



「先輩の分も買おうかな……あれ、御狛はお茶飲めるのかな?」



 日花は自販機の前で考え込んだ。

 結局、夜空の分は買って、持って行った。



「お待たせしました!あの、先輩、これ!」

「あれ、お茶?買ってくれたの?いいのに……」

「こ……っ、こないだのお礼で……っ」

「ありがとう。けど――」



 夜空はお茶を受け取り、日花の顔を見つめた。



「まだ、顔赤いよ?もう休まなくていいの?」



 澄んだ黒の瞳で、じっと見つめられる。



(……あぁ、もうっ、先輩のせいなのに――!)



 当分、日花の心拍数は元に戻らなさそうだ。











「あぁっ……‼」



 手を滑らせてしまった。

 今日は暑いから冷えるようにと、手や首元に水を塗っていたのが悪かったらしい。



 とぽとぽ、音を立てて、せっかく奢ってもらえたお茶を開けた瞬間にぶちまけたのは、山の3分目に差し掛かったあたりだった。



 夜空は、人間が容姿、性格、知能の3項目なら、容姿と性格は完璧で知能を著しく欠いた人間なのである。

 もっと分かりやすく言うと、見た目も中身もイケメンだけど馬鹿で鈍感でドジなのだ。



 この出来事には、そのうちの「ドジ」が強く出ている。



「ごめん……せっかく日花ちゃんがくれたのに……」

「大丈夫ですよ、これくらい……」



 夜空は半泣きのような表情で謝った。



 反して、日花の方は。



(待って半泣きの先輩可愛いんですけどっ‼)



 心を射抜かれていた。

作者メッセージ

ラブコメ回が続いておりますが、一応次からシリアス投下します。

2025/04/26 10:53

◇Alice◇
ID:≫ 6.HwTpWbghe22
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