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奇怪な生物や狂気的な奴が出てきたり、殺人の描写がちょっとだけあります。
廊下からした物音で、日花は目を覚ました。
(なんの音……?)
時計を見ると、深夜の2時半。
土日の境、だとしても起きてていい時間ではない。
こっそり扉を開けると、階段の方に人影。
目を凝らすと、それは夜空だった。
(先輩……?なんでこんな時間に?)
そう思うや否や、夜空のポケットから何かが落ちた。
夜空はそれに気づかず、ゆっくりぼんやりと歩いていく。
日花も部屋をこんな時間に出ていることがバレてはいけないので、そ~っと歩いた。
そこに行くと、落としてあったのはハンカチだった。
(追いかけて、届けた方がいいよね……?)
けど、走ったら即バレるので、抜き足差し足をしながら行くしかなかった。
夜空を追いかけていくと、校庭まで来てしまった。
そして日花は気づく。
(いや、私、めっちゃストーカーっぽくない⁉)
ここまで来て彼の前に出るのを躊躇っていると、突然、爆破のような音が響き渡った。
日花は、目を疑った。
「せんぱい……?」
夜空の右半身が、奇怪な化け物に変わっていたのだ。
腐ったように黒くて紫のものが人の形に造形されたような、命があるとは思えない塊。そこに、目や口が開いて、まわりを見まわしたり、何か奇怪なことばを発している。
ぐちゃぐちゃと不快な音を立てるそのすぐ隣で、死んだように虚ろな左目をした夜空から、目を離せなかった。
「先輩!先輩‼」
日花は叫んでいた。
その途端、“それ”が日花をぎょろりと見た。数多の目玉で、日花を凝視した。
背中を冷たいなにかが這うような感覚を覚える。
日花は叫んだことを後悔した。
強い殺気を感じた。
(殺される。確実に)
1歩、1歩と後ずさりする。
静かな風の音、騒ぎに気付いて避難し始める生徒たちの声。
皆が日花とは反対方向に走る。誰も彼女の存在に気づいてはくれなさそうだ。
気を抜いてしまっていた。
気づいたときには、その気色悪い大きな右手がすぐ目の前まで来ていた。
(なんの音……?)
時計を見ると、深夜の2時半。
土日の境、だとしても起きてていい時間ではない。
こっそり扉を開けると、階段の方に人影。
目を凝らすと、それは夜空だった。
(先輩……?なんでこんな時間に?)
そう思うや否や、夜空のポケットから何かが落ちた。
夜空はそれに気づかず、ゆっくりぼんやりと歩いていく。
日花も部屋をこんな時間に出ていることがバレてはいけないので、そ~っと歩いた。
そこに行くと、落としてあったのはハンカチだった。
(追いかけて、届けた方がいいよね……?)
けど、走ったら即バレるので、抜き足差し足をしながら行くしかなかった。
夜空を追いかけていくと、校庭まで来てしまった。
そして日花は気づく。
(いや、私、めっちゃストーカーっぽくない⁉)
ここまで来て彼の前に出るのを躊躇っていると、突然、爆破のような音が響き渡った。
日花は、目を疑った。
「せんぱい……?」
夜空の右半身が、奇怪な化け物に変わっていたのだ。
腐ったように黒くて紫のものが人の形に造形されたような、命があるとは思えない塊。そこに、目や口が開いて、まわりを見まわしたり、何か奇怪なことばを発している。
ぐちゃぐちゃと不快な音を立てるそのすぐ隣で、死んだように虚ろな左目をした夜空から、目を離せなかった。
「先輩!先輩‼」
日花は叫んでいた。
その途端、“それ”が日花をぎょろりと見た。数多の目玉で、日花を凝視した。
背中を冷たいなにかが這うような感覚を覚える。
日花は叫んだことを後悔した。
強い殺気を感じた。
(殺される。確実に)
1歩、1歩と後ずさりする。
静かな風の音、騒ぎに気付いて避難し始める生徒たちの声。
皆が日花とは反対方向に走る。誰も彼女の存在に気づいてはくれなさそうだ。
気を抜いてしまっていた。
気づいたときには、その気色悪い大きな右手がすぐ目の前まで来ていた。