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奇怪な生物や狂気的な奴が出てきたり、殺人の描写がちょっとだけあります。

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Requiem for His Spirit.

#3

Third

 廊下からした物音で、日花は目を覚ました。



(なんの音……?)



 時計を見ると、深夜の2時半。

 土日の境、だとしても起きてていい時間ではない。



 こっそり扉を開けると、階段の方に人影。

 目を凝らすと、それは夜空だった。



(先輩……?なんでこんな時間に?)



 そう思うや否や、夜空のポケットから何かが落ちた。

 夜空はそれに気づかず、ゆっくりぼんやりと歩いていく。

 日花も部屋をこんな時間に出ていることがバレてはいけないので、そ~っと歩いた。



 そこに行くと、落としてあったのはハンカチだった。



(追いかけて、届けた方がいいよね……?)



 けど、走ったら即バレるので、抜き足差し足をしながら行くしかなかった。



 夜空を追いかけていくと、校庭まで来てしまった。

 そして日花は気づく。



(いや、私、めっちゃストーカーっぽくない⁉)



 ここまで来て彼の前に出るのを躊躇っていると、突然、爆破のような音が響き渡った。

 日花は、目を疑った。



「せんぱい……?」



 夜空の右半身が、奇怪な化け物に変わっていたのだ。



 腐ったように黒くて紫のものが人の形に造形されたような、命があるとは思えない塊。そこに、目や口が開いて、まわりを見まわしたり、何か奇怪なことばを発している。

 ぐちゃぐちゃと不快な音を立てるそのすぐ隣で、死んだように虚ろな左目をした夜空から、目を離せなかった。



「先輩!先輩‼」



 日花は叫んでいた。



 その途端、“それ”が日花をぎょろりと見た。数多の目玉で、日花を凝視した。

 背中を冷たいなにかが這うような感覚を覚える。



 日花は叫んだことを後悔した。

 強い殺気を感じた。



(殺される。確実に)



 1歩、1歩と後ずさりする。



 静かな風の音、騒ぎに気付いて避難し始める生徒たちの声。

 皆が日花とは反対方向に走る。誰も彼女の存在に気づいてはくれなさそうだ。



 気を抜いてしまっていた。

 気づいたときには、その気色悪い大きな右手がすぐ目の前まで来ていた。

作者メッセージ

展開早い。

2025/04/20 08:34

◇Alice◇
ID:≫ 6.HwTpWbghe22
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