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奇怪な生物や狂気的な奴が出てきたり、殺人の描写がちょっとだけあります。
「キャーッ‼」
「[漢字]日花[/漢字][ふりがな]ひばな[/ふりがな]ちゃ~ん‼カッコいいよ~っ‼」
バスケ部の試合で、本来呼ばれるはずのない彼女の名が響き渡る。
コートを快走するショートカットの彼女は[漢字]葵[/漢字][ふりがな]あおい[/ふりがな] [漢字]日花[/漢字][ふりがな]ひばな[/ふりがな]。助っ人である彼女は、他の部員を引っ張りつつ、誰よりも点を決めていた。
試合の結果は20点突き離す圧勝。
日花は陸上部と剣道部を兼部し、また水泳部の助っ人にも頻繁に足を向ける。それらを、1年生にしてエース並みの実力で勝利に導くのだ。彼女はその激務の中、少ない学習時間でも地頭の良さで勉強を余裕で乗り切る。成績優秀者の1人なのだ。
しかも彼女は、美しい容姿の持ち主である。そして、なによりも人当たりの良さで彼女に勝る者は校内にはいない。
そう。彼女は、老若男女問わず非常にモテる、完璧イケメン少女なのだ。
「葵先輩!」
そう声をかけたのは、中学の後輩だ。助っ人の噂を聞きつけて来たのだろう。
「あぁ、山田くん。久しぶり」
「あの、えっと、今日、先輩かっこよかったです!あの……先輩!付き合ってください!」
日花は、今まで幾度となくこのような告白を受けてきた。
しかし彼女の返答はいつも変わらなかった。
「ごめんね。君とは付き合えない」
「……ですよね」
巷では、日花に彼氏がいると噂されている。だが彼女は恋人いない歴=年齢である。
見事にフラれた日花リアコ勢の一員は、とぼとぼと友人に励まされて帰っていった。
「日花ちゃん」
そしてやっと、彼女の待ち望んだ声が後ろから聞こえた。
「[漢字]逢坂[/漢字][ふりがな]あいさか[/ふりがな]先輩……!」
「お疲れ様。頑張ったね」
「そ、そんなこと……!」
「いいんだよ、謙遜しないで。これ、あげるよ」
そう言って、彼女の初恋を奪った男・[漢字]逢坂[/漢字][ふりがな]あいさか[/ふりがな] [漢字]夜空[/漢字][ふりがな]よぞら[/ふりがな]はドリンクを差し出した。
彼もまた、容姿の優れた心優しい人である。しかし少々頭は弱い。
「いいんですか……⁉」
「うん、箱買いしたけど好きなのと間違えてたみたいで」
夜空は今年受験生の3年だ。
日花は自分の恋が彼の受験の邪魔になることを、僅かながら恐れていた。
だから、告白は受験が終わるまでしないと心に誓っていた。
「ありがとうございますっ!」
「いいよ、大丈夫」
そして、彼と別れ、短いミーティングを終え、皆とバスに乗る。
あとちょっとで寮に帰れる。
そこには、彼女の“至福”があった。
「[漢字]日花[/漢字][ふりがな]ひばな[/ふりがな]ちゃ~ん‼カッコいいよ~っ‼」
バスケ部の試合で、本来呼ばれるはずのない彼女の名が響き渡る。
コートを快走するショートカットの彼女は[漢字]葵[/漢字][ふりがな]あおい[/ふりがな] [漢字]日花[/漢字][ふりがな]ひばな[/ふりがな]。助っ人である彼女は、他の部員を引っ張りつつ、誰よりも点を決めていた。
試合の結果は20点突き離す圧勝。
日花は陸上部と剣道部を兼部し、また水泳部の助っ人にも頻繁に足を向ける。それらを、1年生にしてエース並みの実力で勝利に導くのだ。彼女はその激務の中、少ない学習時間でも地頭の良さで勉強を余裕で乗り切る。成績優秀者の1人なのだ。
しかも彼女は、美しい容姿の持ち主である。そして、なによりも人当たりの良さで彼女に勝る者は校内にはいない。
そう。彼女は、老若男女問わず非常にモテる、完璧イケメン少女なのだ。
「葵先輩!」
そう声をかけたのは、中学の後輩だ。助っ人の噂を聞きつけて来たのだろう。
「あぁ、山田くん。久しぶり」
「あの、えっと、今日、先輩かっこよかったです!あの……先輩!付き合ってください!」
日花は、今まで幾度となくこのような告白を受けてきた。
しかし彼女の返答はいつも変わらなかった。
「ごめんね。君とは付き合えない」
「……ですよね」
巷では、日花に彼氏がいると噂されている。だが彼女は恋人いない歴=年齢である。
見事にフラれた日花リアコ勢の一員は、とぼとぼと友人に励まされて帰っていった。
「日花ちゃん」
そしてやっと、彼女の待ち望んだ声が後ろから聞こえた。
「[漢字]逢坂[/漢字][ふりがな]あいさか[/ふりがな]先輩……!」
「お疲れ様。頑張ったね」
「そ、そんなこと……!」
「いいんだよ、謙遜しないで。これ、あげるよ」
そう言って、彼女の初恋を奪った男・[漢字]逢坂[/漢字][ふりがな]あいさか[/ふりがな] [漢字]夜空[/漢字][ふりがな]よぞら[/ふりがな]はドリンクを差し出した。
彼もまた、容姿の優れた心優しい人である。しかし少々頭は弱い。
「いいんですか……⁉」
「うん、箱買いしたけど好きなのと間違えてたみたいで」
夜空は今年受験生の3年だ。
日花は自分の恋が彼の受験の邪魔になることを、僅かながら恐れていた。
だから、告白は受験が終わるまでしないと心に誓っていた。
「ありがとうございますっ!」
「いいよ、大丈夫」
そして、彼と別れ、短いミーティングを終え、皆とバスに乗る。
あとちょっとで寮に帰れる。
そこには、彼女の“至福”があった。