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奇怪な生物や狂気的な奴が出てきたり、殺人の描写がちょっとだけあります。

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Requiem for His Spirit.

#1

First

「キャーッ‼」

「[漢字]日花[/漢字][ふりがな]ひばな[/ふりがな]ちゃ~ん‼カッコいいよ~っ‼」



 バスケ部の試合で、本来呼ばれるはずのない彼女の名が響き渡る。



 コートを快走するショートカットの彼女は[漢字]葵[/漢字][ふりがな]あおい[/ふりがな] [漢字]日花[/漢字][ふりがな]ひばな[/ふりがな]。助っ人である彼女は、他の部員を引っ張りつつ、誰よりも点を決めていた。



 試合の結果は20点突き離す圧勝。



 日花は陸上部と剣道部を兼部し、また水泳部の助っ人にも頻繁に足を向ける。それらを、1年生にしてエース並みの実力で勝利に導くのだ。彼女はその激務の中、少ない学習時間でも地頭の良さで勉強を余裕で乗り切る。成績優秀者の1人なのだ。

 しかも彼女は、美しい容姿の持ち主である。そして、なによりも人当たりの良さで彼女に勝る者は校内にはいない。



 そう。彼女は、老若男女問わず非常にモテる、完璧イケメン少女なのだ。



「葵先輩!」

 そう声をかけたのは、中学の後輩だ。助っ人の噂を聞きつけて来たのだろう。



「あぁ、山田くん。久しぶり」

「あの、えっと、今日、先輩かっこよかったです!あの……先輩!付き合ってください!」



 日花は、今まで幾度となくこのような告白を受けてきた。

 しかし彼女の返答はいつも変わらなかった。



「ごめんね。君とは付き合えない」

「……ですよね」



 巷では、日花に彼氏がいると噂されている。だが彼女は恋人いない歴=年齢である。



 見事にフラれた日花リアコ勢の一員は、とぼとぼと友人に励まされて帰っていった。



「日花ちゃん」

 そしてやっと、彼女の待ち望んだ声が後ろから聞こえた。



「[漢字]逢坂[/漢字][ふりがな]あいさか[/ふりがな]先輩……!」

「お疲れ様。頑張ったね」

「そ、そんなこと……!」

「いいんだよ、謙遜しないで。これ、あげるよ」



 そう言って、彼女の初恋を奪った男・[漢字]逢坂[/漢字][ふりがな]あいさか[/ふりがな] [漢字]夜空[/漢字][ふりがな]よぞら[/ふりがな]はドリンクを差し出した。



 彼もまた、容姿の優れた心優しい人である。しかし少々頭は弱い。



「いいんですか……⁉」

「うん、箱買いしたけど好きなのと間違えてたみたいで」



 夜空は今年受験生の3年だ。

 日花は自分の恋が彼の受験の邪魔になることを、僅かながら恐れていた。

 だから、告白は受験が終わるまでしないと心に誓っていた。



「ありがとうございますっ!」

「いいよ、大丈夫」



 そして、彼と別れ、短いミーティングを終え、皆とバスに乗る。



 あとちょっとで寮に帰れる。

 そこには、彼女の“至福”があった。

作者メッセージ

書き溜め消費週間に入りました☆
もう一応書き溜めではラスボス中盤戦まで来てますんで、途中で突っかかって失踪する可能性は低……い……はず……。
まぁ「またこいつ新連載始めてやがる」程度に温かい目で見守ってやって下さい(?)。

2025/04/17 20:55

◇Alice◇
ID:≫ 6.HwTpWbghe22
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