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最初の方は比較的そうでもないですが、後半に死の話になってきます。
その前の話くらいで再度作者コメントでお知らせさせていただきます。
そこまで続くのか謎ですが……汗
目的地には、赤ん坊が大声で泣きながら宙に浮いていた。心臓の辺りから黒い炎が上がっていた。
一体何が起こっているのか風花には一瞬理解しかねたが、すぐ凛亜の言葉を思い出して、
「この子なんですか?」
と聞いた。
「せや・・・・・・可哀想にな。あの子はきっと予備軍で憑かれたんやろな」
「私に行かせて」
明日華が言った。
[明朝体]「[漢字]羽呪[/漢字][ふりがな]うじゅ[/ふりがな] [漢字]火鎮風[/漢字][ふりがな]かちんぷう[/ふりがな]」[/明朝体]
そう唱えた声が聞こえたその瞬間、強い風が吹いた。タマシイは半ば炎と同じなので、風を起こせば消える。風花もそれをすぐ察した。しかし消えない。かなり強い炎のようだった。
「まさか、逆効果にはなってないよね……」
その時、東が叫んだ。
「避けろ‼攻撃だ‼」
ふと気づくと、もうその時には空気の刃が目の前まで来ていた。
[明朝体]「[漢字]霊呪[/漢字][ふりがな]りょうじゅ[/ふりがな] [漢字]透迷者[/漢字][ふりがな]すけめいじゃ[/ふりがな]」[/明朝体]
奈緒が唱えた。刃は皆を透かして通り過ぎていった。
「ふぅ……危なかった」
「2人とも、連携ナイスっ!」
香澄が親指を立てると、すかさず真希が、
「香澄に奈緒ちゃんを褒める権利はないよ」
とかなり酷いことを言う。
「奈緒ちゃんを褒めていいのは僕だけだもん♪」
「え~、ずるいよ~っ」
「喋ってないでなんかして」
理不尽は相変わらず。
「じゃあ、次、私行きますっ!」
香澄が大きく息を吸う。
[明朝体]「[漢字]花呪[/漢字][ふりがな]かじゅ[/ふりがな] [漢字]百合憐[/漢字][ふりがな]ゆりれん[/ふりがな]……」[/明朝体]
[大文字]「ちょ、待ぁっ‼」[/大文字]
南が止める。
「俺、猫だかんね⁉百合は毒だよ⁉」
「じゃあ、[漢字]百合憐花[/漢字][ふりがな]ゆりれんか[/ふりがな]じゃないなら……っ」
香澄、熟考ののち、はっと気づいたような顔をし、
[明朝体]「花呪 [漢字]鬼灯ノ守[/漢字][ふりがな]ほおずきのまもり[/ふりがな]」[/明朝体]
バリアが突如私たちを覆った。そしてすぐ爆ぜ、バラバラになった。
「間に合った……っ」
「まだ来る……‼[明朝体][漢字]鱗呪[/漢字][ふりがな]りんじゅ[/ふりがな] [漢字]鱗鎧[/漢字][ふりがな]うろこよろい[/ふりがな][/明朝体]‼」
真希が出した鱗はさっきの鬼灯ノ守リと同様に皆を覆ったが、簡単には壊れない。タマシイの連続攻撃は、そこそこの強度の鱗を徐々に粉砕していった。
「今だ!隙がある!」
南が東の手を引いた。
[明朝体]「[漢字]猫呪[/漢字][ふりがな]びょうじゅ[/ふりがな] [漢字]鋭爪刃[/漢字][ふりがな]えいそうば[/ふりがな]」
「[漢字]犬呪[/漢字][ふりがな]けんじゅ[/ふりがな] [漢字]鋭歯針[/漢字][ふりがな]えいししん[/ふりがな]」[/明朝体]
タマシイは前述のとおり、炎に近い存在である。しかし、だんだんと刻まれるように小さくなっていく。
「風花ちゃん、行かん?」
凛亜が風花の肩に手を置いた。
「え……私?」
風花が動揺したように言うと、
「まだ呪使ったことないやろ?それに……」
「それに?」
「あの子、風花ちゃんに助けてもらいたい言うてる気がするんや」
タマシイに憑かれた赤ん坊を見ながら、凛亜はそう言った。
「風花、気にしなくていい。凛亜は昔から勘でしか話ができない子だから」
すぐ明日華にそうツッコまれたが。
それでも、風花にはそう見えてきた。
(助けて……苦しいよ……)
そんな声が聞こえる気がしたのだ。
その架空の声と、風花の中の小さな正義感が、風花を突き動かした。
[明朝体]「[漢字]蝶呪[/漢字][ふりがな]ちょうじゅ[/ふりがな] [漢字]揚羽舞[/漢字][ふりがな]あげはまい[/ふりがな]」[/明朝体]
空から蝶の群れが戯れながら降りてくる。蝶たちは赤ん坊を優しく包んだ。
やがて群れが捌けると、そこにいた赤ん坊はタマシイが消え、静かに眠っていた。
「よかった……!」
8人で赤ん坊に駆け寄る。
「今回のは子供だったからすぐ倒せたけど、もう少し大きかったらこのメンツだと危なかったかも」
「半分初心者やからな……ま、そん時はそん時や、今回ちゃんとできたんだからいいやん」
3年生の2人はどこから持ってきたのやら、ノートを取り出して反省を記入している。
赤ん坊を抱き上げ、風花はその表情に心がいっぱいになった。
少し経つと、赤ん坊が目を覚ました。
「良かった、無事だ!」
そんな声が上がる中、赤ん坊は風花の髪を一束引っ張って笑った。
この笑顔が、きっと私たちが戦う理由の一つ。
そう思って、風花は赤ん坊を抱きしめた。
一体何が起こっているのか風花には一瞬理解しかねたが、すぐ凛亜の言葉を思い出して、
「この子なんですか?」
と聞いた。
「せや・・・・・・可哀想にな。あの子はきっと予備軍で憑かれたんやろな」
「私に行かせて」
明日華が言った。
[明朝体]「[漢字]羽呪[/漢字][ふりがな]うじゅ[/ふりがな] [漢字]火鎮風[/漢字][ふりがな]かちんぷう[/ふりがな]」[/明朝体]
そう唱えた声が聞こえたその瞬間、強い風が吹いた。タマシイは半ば炎と同じなので、風を起こせば消える。風花もそれをすぐ察した。しかし消えない。かなり強い炎のようだった。
「まさか、逆効果にはなってないよね……」
その時、東が叫んだ。
「避けろ‼攻撃だ‼」
ふと気づくと、もうその時には空気の刃が目の前まで来ていた。
[明朝体]「[漢字]霊呪[/漢字][ふりがな]りょうじゅ[/ふりがな] [漢字]透迷者[/漢字][ふりがな]すけめいじゃ[/ふりがな]」[/明朝体]
奈緒が唱えた。刃は皆を透かして通り過ぎていった。
「ふぅ……危なかった」
「2人とも、連携ナイスっ!」
香澄が親指を立てると、すかさず真希が、
「香澄に奈緒ちゃんを褒める権利はないよ」
とかなり酷いことを言う。
「奈緒ちゃんを褒めていいのは僕だけだもん♪」
「え~、ずるいよ~っ」
「喋ってないでなんかして」
理不尽は相変わらず。
「じゃあ、次、私行きますっ!」
香澄が大きく息を吸う。
[明朝体]「[漢字]花呪[/漢字][ふりがな]かじゅ[/ふりがな] [漢字]百合憐[/漢字][ふりがな]ゆりれん[/ふりがな]……」[/明朝体]
[大文字]「ちょ、待ぁっ‼」[/大文字]
南が止める。
「俺、猫だかんね⁉百合は毒だよ⁉」
「じゃあ、[漢字]百合憐花[/漢字][ふりがな]ゆりれんか[/ふりがな]じゃないなら……っ」
香澄、熟考ののち、はっと気づいたような顔をし、
[明朝体]「花呪 [漢字]鬼灯ノ守[/漢字][ふりがな]ほおずきのまもり[/ふりがな]」[/明朝体]
バリアが突如私たちを覆った。そしてすぐ爆ぜ、バラバラになった。
「間に合った……っ」
「まだ来る……‼[明朝体][漢字]鱗呪[/漢字][ふりがな]りんじゅ[/ふりがな] [漢字]鱗鎧[/漢字][ふりがな]うろこよろい[/ふりがな][/明朝体]‼」
真希が出した鱗はさっきの鬼灯ノ守リと同様に皆を覆ったが、簡単には壊れない。タマシイの連続攻撃は、そこそこの強度の鱗を徐々に粉砕していった。
「今だ!隙がある!」
南が東の手を引いた。
[明朝体]「[漢字]猫呪[/漢字][ふりがな]びょうじゅ[/ふりがな] [漢字]鋭爪刃[/漢字][ふりがな]えいそうば[/ふりがな]」
「[漢字]犬呪[/漢字][ふりがな]けんじゅ[/ふりがな] [漢字]鋭歯針[/漢字][ふりがな]えいししん[/ふりがな]」[/明朝体]
タマシイは前述のとおり、炎に近い存在である。しかし、だんだんと刻まれるように小さくなっていく。
「風花ちゃん、行かん?」
凛亜が風花の肩に手を置いた。
「え……私?」
風花が動揺したように言うと、
「まだ呪使ったことないやろ?それに……」
「それに?」
「あの子、風花ちゃんに助けてもらいたい言うてる気がするんや」
タマシイに憑かれた赤ん坊を見ながら、凛亜はそう言った。
「風花、気にしなくていい。凛亜は昔から勘でしか話ができない子だから」
すぐ明日華にそうツッコまれたが。
それでも、風花にはそう見えてきた。
(助けて……苦しいよ……)
そんな声が聞こえる気がしたのだ。
その架空の声と、風花の中の小さな正義感が、風花を突き動かした。
[明朝体]「[漢字]蝶呪[/漢字][ふりがな]ちょうじゅ[/ふりがな] [漢字]揚羽舞[/漢字][ふりがな]あげはまい[/ふりがな]」[/明朝体]
空から蝶の群れが戯れながら降りてくる。蝶たちは赤ん坊を優しく包んだ。
やがて群れが捌けると、そこにいた赤ん坊はタマシイが消え、静かに眠っていた。
「よかった……!」
8人で赤ん坊に駆け寄る。
「今回のは子供だったからすぐ倒せたけど、もう少し大きかったらこのメンツだと危なかったかも」
「半分初心者やからな……ま、そん時はそん時や、今回ちゃんとできたんだからいいやん」
3年生の2人はどこから持ってきたのやら、ノートを取り出して反省を記入している。
赤ん坊を抱き上げ、風花はその表情に心がいっぱいになった。
少し経つと、赤ん坊が目を覚ました。
「良かった、無事だ!」
そんな声が上がる中、赤ん坊は風花の髪を一束引っ張って笑った。
この笑顔が、きっと私たちが戦う理由の一つ。
そう思って、風花は赤ん坊を抱きしめた。