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また思想を肯定する意図はありません

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極夜の彷徨

#1

1日目

僕の記憶は母が泣いているところから始まる
_________________________

母は泣いている。静かに。確かに。
僕は心配している。母に声をかけている
母は言った

「どうして女の子じゃないの?」

僕は黙る。何で、どうしてと母は言葉を吐き出す
しばらく沈黙が続く
蝉の鳴き声が煩い。母の表情は薄れていく
兄が僕を呼んだ。母は無言で僕を見つめる
幼い僕は自分が母を慰められないことを知らない
暑さが僕と母を蝕む
僕はどうしようもなくなって兄の元へ走った…
_________________________

これは僕が3歳くらいのときのことだ。20年近く経った今でも母は僕のどこかで泣き続けている
僕は閑静な田舎で次男として生まれた。家はお店をやっていて、代々長男が継いでいる。
僕は父、兄、祖母、祖父、母と暮らしていた。田舎のため祖父母と暮らすのは珍しくなかった。
我が家にはしきたりがあった。それは長男は店を継ぐことと長女は婿を取り子を育てることだった。
僕にはよく分からない

公園のベンチに座り、文庫本を開く。これが日課だ
暖かな日差しの中で子供達が無邪気に遊んでいる
跳ねるポニーテールの尻尾や、全力で振られる手に可愛いという感情を覚えた。
この時間は心地よい。視線がない。無邪気な子供は僕を風景として認識している。
いつもの公園。それだけで僕は安心感を感じていた。

次の日、いつも通りの公園のベンチに座った。向かいのベンチを見た。そこには脅威が居た。
制服を着た女の子が座っている。僕は恐ろしく思った
日が暮れていく。本の内容はわからなかった
彼女はいつまで経っても公園にいる。親は?友達は?と疑問が浮かぶ。色素の薄い髪。染めているのかと憶測が飛び交う
僕は帰った。耐えられなかった。きっと1時間も経っていないのに。脅威に怯えた。
その日は母が泣いている夢を見た

2025/06/22 15:23

狛猫
ID:≫ 9pZu6LRhlKmoI
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