__[太字]魔女[/太字] キミ達は魔女という存在を知っているだろうか。中世ヨーロッパでは強く恐れられてきた存在だ。魔女は嫌われ、恐れられ遂には魔女狩りが始まった。多くの魔女が無惨に殺され、この世から[下線]魔女[/下線]という存在は消えたと言われていた。
だがそうと上手くはいかない。殺しそこねた魔女達が未だに残り続けていたのだ。その一人が[明朝体]エル・シルバリエ[/明朝体] 2000歳をも超える高年齢。風になびく空色の長髪にキラッと輝く金色のジト目。エルの体に合っていないブカブカの囚人服。彼女の金色に光り輝く瞳の奥からはまるで誰も信じれない。かと言うかのように黒く濁っている。
には昔、彼女以外にも生き残った弟子が数人いた。魔女狩りの最中、弟子たちと森の中に逃げたエルは真剣な眼差しでこう言い放った。
[下線]エル・シルバリエ[/下線]
「...ッ絶対に自分たちで頑張ろう。絶対にッ..そう、絶対に...」
彼女は誓ったのだ。生き残った弟子たちのことだけは殺させたくない。この手で守ると。この日に誓ったのだ。
__だけれどもエルは裏切った。何千年も生きているということは沢山の信じてきた人、大切にしていた人を何度もなくしてしまう。自分よりも先に旅立ってしまう...[太字]遂にエルは国家に反逆した[/太字]
勿論、国家に反逆なんてしたらすぐに牢獄行きだろう。それぐらいもう分かっていた。エルは牢獄に連れて行かれる前に自分の異能力で最後の弟子を殺した。 [下線]そう、自分自らの手で殺したのだ[/下線] もうどうだって良い。どうせ自分もこの後弟子たちの元に行くのだから。
ピーピーピーピー__
[下線]国家の一人[/下線]
「うわぁああああ!!!ッ焼ける”ッ焼けるッ””!!」
[下線]国家の一人[/下線]
「きゃぁあッあああ!!!ッ助けてッ”!!誰かッ助けて!!」
大きなビルから聞こえてくるサイレンの音。数多くの悲鳴。ビルの中からはエルが異能力【ライトストリーム】を使って相手を極限状態まで致命傷にさせていた。
__結局反逆者として見られたエルは浮遊島である[明朝体]絶対領域[/明朝体]の巨大監獄に収容された。檻の中、二人の者と共に喋っている。端から見れば二人の者がエルをナンパしているようにしか見えてこない。どうやら彼女に脱獄しないかと話を持ちかけているようだ。二人からの必死のお願いに負けたのか渋々了承している。あ~ぁ..キミも駄目な[漢字]罪人[/漢字][ふりがな]反逆者[/ふりがな]ですねェ...
真夜中の浮遊島にある電波塔。未だにノイズの音が聞こえるこの場所で誰かが電波塔の上に立ってエルを見ているようだ。口元に不気味な笑みを浮かばせながら奇妙な笑い声で彼女に執着するかのように遠くからじぃっと観察する。
???
「あ~ァ...貴方も脱獄に加勢するのですねェ...貴方は脱獄せずにいるのかと思いましたが...でもこうして無意味だけどスリルのある脱獄話を観察するのも良いですねェ...
[太字]彼女の黒く濁った瞳の奥_[/太字]それが好きなんですよ♪」