__街全体が静けさに満ちる真夜中。綺麗に並べられたいくつもの街灯がまるで街の人、一人ひとりを照らすかのように灯火を上げている。そんな街に一人の堕天使が歩いてくる。よくよく見てみるとロアクスのようだ。軽いステップで歩いているロアクスがいつもにまして上機嫌なのには何かあったのだろうか。
[下線]ロアクス・デーモン[/下線]
「♪~やはり真夜中で散歩をするのも悪くないですねェ~!私もこの静けさを一回でも体験してみたかったのですよね~♪」
ウキウキな感情を抑えながら街から少し離れた暗闇に沈んだ森の中に入っていく。今日もロアクスは[明朝体]殺人鬼として[/明朝体]仕事を終わらせなくてはならないのだ。
森を数分歩いていくと見えてきたのは木で作ったであろう今すぐにでも壊れそうな脆く、そして小さな小屋だった。どうやらこの小屋はロアクスの秘密基地のようだ。さて家の中はと言うと...壁や床にまでに飛び散った大量の血、何年も放置されたであろう人間の骨らしきモノ、そこら辺に散らかっている殺人に利用していそうな血の付いた鎌や斧...明らかに人間が見たら吐き気100%な場所にしか考えられない。
そんな中、ロアクスが足を止めて下を向く。どうやら一人で何かブツブツと独り言を言っているようだ。
[下線]ロアクス・デーモン[/下線]
「ジジジッ...おやァ?[漢字]獲物[/漢字][ふりがな]人間[/ふりがな]が逃げてしまいましたねェ~...ニャハっ!!丁度良かったですよ。最近私もスリルあることをしていなかったもんで..[太字]とても良い夜になりそうだなァ..♪[/太字]」
ギラッと目を光らせながらマイクスタッフのようなモノを片手に小屋から出て森の中を探索し始める。本来静かな森からロアクスの不気味な鼻歌が聞こえてくる。一斉に木の葉たちが威嚇するかのように揺れ始め、森に住む小動物たちが逃げていく。それはまるで狂気に満ちた[明朝体]悪魔[/明朝体]にしか見えない。
__「はぁッはぁッ」
...遠くから誰かの息切れる声が聞こえる。見てみるとまだ幼い少女が誰かから逃げるかのように全力で走っている。途中転びそうにコケてしまいながらも絶対に立ち止まったりしていない。
[下線]ロアクス・デーモン[/下線]
「...おややァ~?そこにいるのは私の[漢字]獲物[/漢字][ふりがな]人間[/ふりがな]じゃないですかァ..♥やっと見つけましたよ?[太字]早くこちらに[漢字]帰りましょう[/漢字][ふりがな]戻れ[/ふりがな][/太字]」
ロアクスの瞳に少女が映り始め、徐々にロアクスの声がノイズがかってくる..と同時に尋常でもないスピードで森の中を瞬間移動する。まるでソニックブームが起こったかのように空気が一瞬歪んでいるように見えてくる。
そんなことを言っている間もなく少女の前に立ちはだかるロアクス。
[下線]ロアクス・デーモン[/下線]
「ニャハっ!♥やっと見つけましたよ?...全くですねェ~..貴方がいなければ私が生きれないのですよ?それぐらい貴方は大切な[漢字]獲物[/漢字][ふりがな]人間[/ふりがな]なんですよ?」
少女の前にロアクスがそっと手を伸ばす。ロアクスも[漢字]紳士[/漢字][ふりがな]自称紳士(w)[/ふりがな]だ。流石に少女に対して狂気的すぎることなどできない。少女は貴重な[漢字]獲物[/漢字][ふりがな]人間[/ふりがな]なのだ。
__表面はラジオスターであるロアクス。裏面はスリルを求める狂気的な連続殺人犯。__