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青景市立第二高等学校“魔法科”

#11

体育祭 後編

体育祭翌日。
体調がまだあまりよくないので、学校を休んでいた。
玲音は私の様子を見るため休む、と言い張っていたけど、よくあることだから、と私が半ば強引に学校へ送り出した。
スマホを見ると、玲音から心配するようなメッセージが送られてきていた。
「大丈夫?」
「昨日みたいに無理するなよ」
「やばかったら呼べよ」
休み時間のたびに送ってきているのか、複数回メッセージがきていた。
心配性だなぁ。
これ以上心配させないように、薬を……
っ、危ない……
ふらついて、ベッドに倒れ込んでしまった。
昨日みたいに、頭がくらくらする。
これじゃ、薬も飲めないよ……

Side 玲音
花織、大丈夫かな……
心配しながら教室に行く。
……は?
遅刻ギリギリだったのに、クラスの三分の一以上がいなかった。
クラスでも、その話題で持ちきりだ。
ふと、この前話した関のほうを見た。
だけど。
「関も、いないのかよ……」
「関さんたちはぁ〜、転校しましたよぉ?」
俺の呟きに答えるかのように、やってきた先生が言った。
「へぇ、お別れ会したかったなぁ」
「じゃあ、しかたないな。」
みんなは納得しているけど、違和感しかない。
みんながみんな、一斉に転校するわけがない。
花織にそのことをメールで伝えてようか迷ったけど、花織のことだから、きっと無理をしてでも教室に来るに違いない。
……仕方ない、放課後まで待つか。

Side 花織
放課後になったとたん、すぐに部屋に玲音と風雅が来た。
ベッドから降りようと思ったけど、やっぱりまだちょっとふらつく。
「まだちょっと体調は悪いみたいだな。」
「そのようだねぇ。」
と、急に手を私のおでこにあてて、熱を確認しだした。
「熱はあるねぇ」
「ちょ、風雅!?」
止めようとする玲音をスルーし、脈も測る。
「ふぅん。」
「いや、ふぅん、ってなんだよ!」
「ほらほら、病人の側で騒いだらだめだよぉ?」
風雅のせいだと思うけど。
まあ、軽い反応だったから、それほど酷くはないんだろう。
「……あ、そういえば。今日、クラスの三分の一以上がいなくなってたんだよ。先生は転校だって言っていたけど、明らかにおかしいよな。」
「え、そうなの!?」
「そう。関もいなかった。」
そんな……
「でも、なんでだろう?」
「きっと、みんな今ごろダンジョンにいるだろうねぇ。」
ダンジョン!?
「実技がある程度できる人たちは、もう教育の必要が無いからねぇ。」
「でも、なんでお前や花織は連れ去られなかったんだ?」
「そりゃあ、成績も優秀だからねぇ。どちらも優秀なら、長になれるかもしれないでしょう?」
だから、私は今ここにいるんだ。
「……なあ、じゃあ、今残ってるやつらは?」
「成績が良い人は、教育機関に入れられるだろうねぇ。」
うん?なら……
「成績も悪かった人は?」
そう聞いたけど、ニコニコ笑うだけで、返答は無かった。

その夜。
また、悪夢を見た。
ダンジョンで、みんなが私を守って、倒れていく。
何故か魔法が使えないから、敵を倒すことも出来ない。
最後に残っていた人も倒れたところで、敵が消え、闇野灯が出てきた。
「………危なかったわね。」
きっと、体育祭のことを指しているんだろう。
「本当にね。」
「………これからは、きっと危なかった、じゃあ済まない。」
確かに、そうだろう。
でも。
「私には、仲間がいる。」
闇野は少し寂しそうな目をした。
「………どうやら、いくら止めても無駄みたいね。」
そういうと、闇へ消えていった。

Side 闇野
止められなかった。
やっぱり、強情。
あの子も、母みたいに、ならないといいけど………
一度だけみた家族写真の母に、似ている女性が、今回もいた。
もう、その写真は捨てられているけど。

作者メッセージ

どうも、どりーむです。
せっかく登場した子、消しちゃいました☆
まあ、そのうちまた、出るんじゃないですか……?(知らんけど)
ではでは、また次のお話でお会いしましょう!

2026/05/16 16:34

どりーむ
ID:≫ 26a0UP4RanvbA
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