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シャルル

[中央寄せ]すれ違って。
またすれ違って。
ねえ、僕らは本当に馬鹿だよね。

会いたい。
また会いたい。
けど、私たちはそれを許されない。

僕らは並んで歩いた。
道端に咲いたクロッカスを、君と見つめていた。
「春の匂いがするね」って、君は少しだけ笑った。

私たちは並んで歩いた。
道端に咲いたクロッカスを、あなたと見つめていた。
そんな私をふと見て、あなたは目を細めた。

君は僕のことを別に好きではないのだと思った。
でも僕は大好きだった。
君がふと見せる笑顔が。

あなたは冷たかった。
けれど、たまに優しさが見え隠れする。
そんなところが、大好きだった。

僕には婚約者がいた。
それなのに、君に惚れてしまった。
婚約者のことを隠して、君と付き合った。

私には婚約者がいた。
それなのに、あなたが好きになってしまった。
婚約者のことを隠して、あなたと付き合った。

いずれ君とは別れないといけないから、冷たくした。
別れるのがつらくならないよう。
好きなのに冷たくするって、おかしいよね。

いずれあなたとは別れないといけないから、あまり興味がないふりをした。
別れるのがつらくならないよう。
好きなのに興味がないふりって、おかしいよね。

ある日、僕らの仲は終わった。
お互い婚約者がいることがばれたんだ。
僕だって悪いのに、君を罵ってしまった。

ある日、私たちの仲は終わった。
お互い婚約者がいることがばれたの。
私だって悪いのに、あなたを馬鹿にしてしまった。

別れたあと、君が本当は僕が好きだったんだとわかった。
そうじゃなきゃ、あんなに怒らない。
ああ、婚約者なんていらないから、君とまた会えたら―――

別れたあと、あなたが本当は私が好きだったのだとわかった。
そうじゃなきゃ、あんなに怒らない。
ああ、婚約者なんていらないから、あなたとまた会えたら―――

その後、僕は婚約者と結婚した。
けれど、まだ心は鉛のように重い。
……騙し合うなんて、馬鹿らしかったな。

その後、私は婚約者と結婚した。
けれど、心は鉛のように重い。
……騙し合うなんて、馬鹿らしかったな。[/中央寄せ]

[明朝体]ほぼ同時期に、2人の自殺事件があったそうな。
確か2人ともクロッカスの咲く場所で、死んでいたという。[/大文字]

作者メッセージ

どうも、どりーむです。
どりーむはボカロ好きなので、また曲パロをしました。
シャルルという曲です。
みなさんも聴いてみてください。
ではでは、また次のお話でお会いしましょう!

2026/04/22 18:09

どりーむ
ID:≫ 26a0UP4RanvbA
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