「いじめ」
Side 陽鞠
「みんな、おっはよー!!」
私はみんなに次々と話しかけていく。
仲の良いグループ、悪いグループ関係なく話しかけることで、なんだか私がみんなの架け橋になっているみたいで気持ちがいい。
だけど、今日はみんなの反応が悪かった。
すぐにその原因はわかった。
クラスで1番権力を持っている、灯里のグループだ。
私がみんなに話しかけていくのが気に入らないらしく、ついに昨日、
「陽鞠って八方美人でうざいよね。あ、あんたの悪口もいってたよ?あんたも。」
とありもしないことを言いふらしたらしい。
ばっかだなぁ、と思いながら、他の子にも話しかけようとした。だけど。
「ねえ、あたしのこと陰で豚って言ってたんでしょ!?陽鞠ってほんとサイテー!」
まじでないわー、と周りの子もこそこそと話す。
「そんなことしてない!」
私は必死に言い返すけど、みんなは聞く耳を持たない。
私は、ただみんなと仲良くしたかっただけなのに。
なのに、こんな態度、ひどくない!?
「みんなこそ酷いよ!私はみんなと仲良くしたいんだよ?」
「いやいやいや。だからって、他の子の悪口を言うのはないよ、陽鞠?」
ここぞとばかりに灯里がニヤニヤしながらいう。
みんなもそれに賛同する。
その時ちょうど先生が入ってきたから良かったが、その日から私はみんなに無視されたり、陰口を言われたりした。
最初は言い返していたが、どんどんその度にエスカレートしていくので、諦めた。
私は、みんなに必要とされていなかったのだ。
私は、必要ないのだ。
Side 綾香
「綾香さん、付き合って下さい!」
今日はバレンタイン。私は他校に彼氏がいるので全員例外なく断っていた。
「すみません。」
これで何人目だろうか。さすがにうんざりだ。
次の日。
皆がコソコソ話を私が来た途端にやめた。
「あんた、塁が告ったのに断ったって?いくらあんたでもさすがにそれはないわー」
どこからその情報を仕入れたのかも意味不明だが、もっと意味不明なのは――
「だからなによ。あなたには関係ないでしょう?」
示し合わせたようにみんながクスクスと笑う。
「あんたのこと、前から嫌いだったんだよねぇ。ねぇ?」
そうそう、美人だけどうざいよね。それな?調子乗っててほんとうざい。
皆が賛同する声を、シャットダウンしたいのに全て頭に入ってくる。
そしてこのクラスは―――いや、この学年は、敵になった。
ハブる、物を隠す、階段から突き落とす。
男子は参加はしなかったが、止めもしなかった。
彼氏には心配をかけたくないから、その事は話していない。
一人でいることと孤独は違う、ということが分かった。
Side 麗華
私はずっといじめられている。
理由は知らない。
幼稚園の頃からずっとだ。
今は高2。
いじめられ歴十四年か、なんて思って虚しくなんてなりはしない。
そんな感情は捨てたからだ。
今は遺書を書いている。
といっても、特に未練はないから、あまり書くことはない。
最初はいじめっ子たちを殺してから逝こうかと思ったが、それもどうでもよくなった。
感情など、持ってはいけないのだ。
そうでもしないと、狂ってしまう。
ふと、時計を見る。
もう時間のようだ。
さようなら―――
「みんな、おっはよー!!」
私はみんなに次々と話しかけていく。
仲の良いグループ、悪いグループ関係なく話しかけることで、なんだか私がみんなの架け橋になっているみたいで気持ちがいい。
だけど、今日はみんなの反応が悪かった。
すぐにその原因はわかった。
クラスで1番権力を持っている、灯里のグループだ。
私がみんなに話しかけていくのが気に入らないらしく、ついに昨日、
「陽鞠って八方美人でうざいよね。あ、あんたの悪口もいってたよ?あんたも。」
とありもしないことを言いふらしたらしい。
ばっかだなぁ、と思いながら、他の子にも話しかけようとした。だけど。
「ねえ、あたしのこと陰で豚って言ってたんでしょ!?陽鞠ってほんとサイテー!」
まじでないわー、と周りの子もこそこそと話す。
「そんなことしてない!」
私は必死に言い返すけど、みんなは聞く耳を持たない。
私は、ただみんなと仲良くしたかっただけなのに。
なのに、こんな態度、ひどくない!?
「みんなこそ酷いよ!私はみんなと仲良くしたいんだよ?」
「いやいやいや。だからって、他の子の悪口を言うのはないよ、陽鞠?」
ここぞとばかりに灯里がニヤニヤしながらいう。
みんなもそれに賛同する。
その時ちょうど先生が入ってきたから良かったが、その日から私はみんなに無視されたり、陰口を言われたりした。
最初は言い返していたが、どんどんその度にエスカレートしていくので、諦めた。
私は、みんなに必要とされていなかったのだ。
私は、必要ないのだ。
Side 綾香
「綾香さん、付き合って下さい!」
今日はバレンタイン。私は他校に彼氏がいるので全員例外なく断っていた。
「すみません。」
これで何人目だろうか。さすがにうんざりだ。
次の日。
皆がコソコソ話を私が来た途端にやめた。
「あんた、塁が告ったのに断ったって?いくらあんたでもさすがにそれはないわー」
どこからその情報を仕入れたのかも意味不明だが、もっと意味不明なのは――
「だからなによ。あなたには関係ないでしょう?」
示し合わせたようにみんながクスクスと笑う。
「あんたのこと、前から嫌いだったんだよねぇ。ねぇ?」
そうそう、美人だけどうざいよね。それな?調子乗っててほんとうざい。
皆が賛同する声を、シャットダウンしたいのに全て頭に入ってくる。
そしてこのクラスは―――いや、この学年は、敵になった。
ハブる、物を隠す、階段から突き落とす。
男子は参加はしなかったが、止めもしなかった。
彼氏には心配をかけたくないから、その事は話していない。
一人でいることと孤独は違う、ということが分かった。
Side 麗華
私はずっといじめられている。
理由は知らない。
幼稚園の頃からずっとだ。
今は高2。
いじめられ歴十四年か、なんて思って虚しくなんてなりはしない。
そんな感情は捨てたからだ。
今は遺書を書いている。
といっても、特に未練はないから、あまり書くことはない。
最初はいじめっ子たちを殺してから逝こうかと思ったが、それもどうでもよくなった。
感情など、持ってはいけないのだ。
そうでもしないと、狂ってしまう。
ふと、時計を見る。
もう時間のようだ。
さようなら―――
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