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とある雨の日

部活が終わった。
傘を開き、雨の中に足を踏み入れる。
すぐ前にいる同じ部活の人たちの集団の中には、私が好きな人がいる。
が、輪に入っていく勇気と、それが許される性格は持ち合わせていない。
道を挟んで向かい側に集団が行ったので、反対からなんとなくみる。
彼は楽しげに何か話をしている。
だけど、そのすぐ横には女子の先輩がもっと楽しげにしている。
彼がその先輩のことをどう思っているのかは知らないが、先輩はきっと好意を寄せているのだろう。
彼と2人で帰ることができたなら。
何度そう考えただろうか。
だが、現実は甘くないどころか、相当厳しい。
目を背けて、早足で歩きだす。
幸い、もう暗いし、雨が降っているため、しっかり見なければ私だと気づかないだろう。それに、私は影が薄いのだ。気づかれるわけがない。
急に情緒不安定になり、泣きそうになるのを堪え、もっと急いだ。
私の心情に合わせるかのように、雨がもっと強くなる。
きっと彼は私なんかじゃなくて、同じ部活のあの子が好きなのだろう。
私のことなんか、大嫌いだろう。
そんなことが頭の中を駆け巡り、堪えていた涙が雨と混じり頬を伝う。
素直に気持ちが伝えられず、冷たくしてしまう自分を、殺してしまいたい。
私が私じゃなければ。
もうこの雨に溶けて、なくなってしまいたい。
いっそ、車道に飛び出して轢かれてしまおうか―――
そんなことを考えても、足は家へと進み続ける。
そして、また迎えたくもない明日がやってくる。

作者メッセージ

どりーむです。
哀しいですね。
私は、「なぜすぐに終わる人生を、皆は血を吐くような努力をして豊かにしようとするのか?」とかと思ってしまうので、私には関係ないですが。
では、また次のお話でお会いしましょう!

2026/01/22 19:55

どりーむ
ID:≫ 26a0UP4RanvbA
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