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鬱っぽい部分があるかも?
たとえ一つしかなくても
私は夏奈だ。宇宙開発が進んだ現代は、「地球防衛隊」という仕事があり、私は学生なのでまだだが、家族や親族は皆この仕事に就いている。
今日もいつものように、登校前にニュースを見ようとした。が。
「速報です。アイーリ星人が『地球か地球防衛隊皆の命かを直ちに選べ』という声明を発表しました。何故このような発言をしたかは不明です。政府はこのことについて――」
何かのドッキリかと思った。だが、どのチャンネルに変えても、同じニュース。
これはきっと、彼らアイーリ星人達にとって、私達地球防衛隊は邪魔な存在だから消してしまおう、と言う事なのだろう。
だが、黙って見過ごすわけにはいかない。
このニュースを見た両親や兄は、すぐに家を飛び出していった。きっと政府と相談をするのだろう。
私は、友達に「今日は休む」とだけ送り、戦闘の準備をした。
アイーリ星人はとても強い軍隊を持っているので、普通に戦っては勝ち目がない。
正面きって戦う部隊と裏取り部隊に分かれるのだ。
それに、いざとなったら―――いや、それは本当に奥の手だ。
これは私の寿命を削るものだから、考えて使わなければならない。
ライフルの装弾チェック、完了。爆弾と大砲のコンディション、完璧。防弾チョッキ等の装備、点検完了。
全ての武器等のチェックを完了し終えたので、後は政府の指示を待つのみだ。
……やはり地球防衛隊とはいえ、初めての戦闘となるかもしれないので、緊張している。
ピロン♪
張り詰めた空気の中に気の抜けそうな音が響く。
…やはり、戦闘となるようだ。
私も隊員ではないが、補給部隊として緊急出動した。
だいぶ時間がたったようだ。気づけば、もう戦闘が始まっていた。
気は抜けない。なんてったって、相手は宇宙最強とも言われているのだ。
私達のほうも健闘しているが、やや劣勢になってきた。
しかも、裏取り部隊の存在に気づかれてしまった。
こうなれば総力戦だ。
私達も参加し、攻撃を加えようとするが、たいしたダメージにはなっていない。
ああ、もうだめだ。
最後の切り札を使うしかない。
皆がやられていくのを尻目に、私は意識を絶った。
目覚めると、あらゆる所にふわふわと光が浮く真っ白な世界。
ここにくるのは2回目だ。
私は[漢字]平行世界[/漢字][ふりがな]パラレルワールド[/ふりがな]を、寿命を代償にすることで、自由に行き来することができる。
そしてここは、どこの世界でもない、白紙の世界。
平行世界は無限にあるため、私は「地球防衛隊のみんなが助かる世界」を探しに来たのだ。
だが、自らが世界の結末を選ぶことはできない。
つまり、目当ての世界になるまで、探し続けないといけないのだ。
私は適当に光の一つに手で触れた。
世界が光で包まれていく―――
また目覚めると、あの日の朝で、アイーリ星人のニュースが流れていた。
私はすぐに行動した。
こんどは裏取り部隊の潜伏の場所をもっとわかりづらいところにした。
だが、結末は同じ。
そうとわかった瞬間に、私はまたあの白紙の世界に戻った。
何回も何回も、最善な結末の世界を探した。
そして、私は最悪な事実を知った。
地球か地球防衛隊か。
まるでトロッコ問題のような選択肢を、私は突きつけられたのだ。
地球を守ろうとすれば、地球防衛隊の命はない。
逆に地球防衛隊を守ろうとすれば、アイーリ星人と全面戦争となる。もちろん勝ち目はない。
神様がいるのなら、ひれ伏して懇願してもいい。
それなのに、何故こんな意地悪をする?
もう、可能性は無いのかもしれない。
それなら、いっそ―――
いや、だめだ。
私の寿命なんて、どうだっていい。
みんなが幸せになっている世界が見られるのなら、私は探し続ける。
それが、たとえ一つしかなくても。
今日もいつものように、登校前にニュースを見ようとした。が。
「速報です。アイーリ星人が『地球か地球防衛隊皆の命かを直ちに選べ』という声明を発表しました。何故このような発言をしたかは不明です。政府はこのことについて――」
何かのドッキリかと思った。だが、どのチャンネルに変えても、同じニュース。
これはきっと、彼らアイーリ星人達にとって、私達地球防衛隊は邪魔な存在だから消してしまおう、と言う事なのだろう。
だが、黙って見過ごすわけにはいかない。
このニュースを見た両親や兄は、すぐに家を飛び出していった。きっと政府と相談をするのだろう。
私は、友達に「今日は休む」とだけ送り、戦闘の準備をした。
アイーリ星人はとても強い軍隊を持っているので、普通に戦っては勝ち目がない。
正面きって戦う部隊と裏取り部隊に分かれるのだ。
それに、いざとなったら―――いや、それは本当に奥の手だ。
これは私の寿命を削るものだから、考えて使わなければならない。
ライフルの装弾チェック、完了。爆弾と大砲のコンディション、完璧。防弾チョッキ等の装備、点検完了。
全ての武器等のチェックを完了し終えたので、後は政府の指示を待つのみだ。
……やはり地球防衛隊とはいえ、初めての戦闘となるかもしれないので、緊張している。
ピロン♪
張り詰めた空気の中に気の抜けそうな音が響く。
…やはり、戦闘となるようだ。
私も隊員ではないが、補給部隊として緊急出動した。
だいぶ時間がたったようだ。気づけば、もう戦闘が始まっていた。
気は抜けない。なんてったって、相手は宇宙最強とも言われているのだ。
私達のほうも健闘しているが、やや劣勢になってきた。
しかも、裏取り部隊の存在に気づかれてしまった。
こうなれば総力戦だ。
私達も参加し、攻撃を加えようとするが、たいしたダメージにはなっていない。
ああ、もうだめだ。
最後の切り札を使うしかない。
皆がやられていくのを尻目に、私は意識を絶った。
目覚めると、あらゆる所にふわふわと光が浮く真っ白な世界。
ここにくるのは2回目だ。
私は[漢字]平行世界[/漢字][ふりがな]パラレルワールド[/ふりがな]を、寿命を代償にすることで、自由に行き来することができる。
そしてここは、どこの世界でもない、白紙の世界。
平行世界は無限にあるため、私は「地球防衛隊のみんなが助かる世界」を探しに来たのだ。
だが、自らが世界の結末を選ぶことはできない。
つまり、目当ての世界になるまで、探し続けないといけないのだ。
私は適当に光の一つに手で触れた。
世界が光で包まれていく―――
また目覚めると、あの日の朝で、アイーリ星人のニュースが流れていた。
私はすぐに行動した。
こんどは裏取り部隊の潜伏の場所をもっとわかりづらいところにした。
だが、結末は同じ。
そうとわかった瞬間に、私はまたあの白紙の世界に戻った。
何回も何回も、最善な結末の世界を探した。
そして、私は最悪な事実を知った。
地球か地球防衛隊か。
まるでトロッコ問題のような選択肢を、私は突きつけられたのだ。
地球を守ろうとすれば、地球防衛隊の命はない。
逆に地球防衛隊を守ろうとすれば、アイーリ星人と全面戦争となる。もちろん勝ち目はない。
神様がいるのなら、ひれ伏して懇願してもいい。
それなのに、何故こんな意地悪をする?
もう、可能性は無いのかもしれない。
それなら、いっそ―――
いや、だめだ。
私の寿命なんて、どうだっていい。
みんなが幸せになっている世界が見られるのなら、私は探し続ける。
それが、たとえ一つしかなくても。
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