文字サイズ変更

枯れてしまった花には綺麗な花瓶を。

#2

『酸素』になりたい

周囲から、役立たず、と言われて生きてきた。

勉強も運動も出来ず。

大勢を引き連れるほどのカリスマもなければ
誰かを笑顔にできる愛嬌もない。

別に容姿が整っている訳でもないし。

強いて言うなら家族がすごい人だってことぐらい。

よくわからないけどすごい人らしいお父さんや
テレビで見ない日はほぼないほど有名なお母さん、
登録者数100万のベテラン配信者のお兄ちゃん、
天才的な芸術的センスを持った妹。

私の家族はみんななにかしらのことを成し遂げている。

誰かの役に立ったり誰かの心の支えになったり
誰かの憧れになったり誰かの目標になったり。

とてもとても、立派な人間だ。

かくいう私は?

なにもかもを持ち合わせない私はなんなのだろうか。

一体、立派な人間サマと同じ屋根で過ごしていいのだろうか。

否、良い訳がない。

誰かの役に立つことはおろか、
自慢できることも何一つないのだから。

それなら、役立たずと言われても仕方がないというもの。

今すぐにでも消えしまいたい。

でも、こんな私でも、死んだら迷惑がかかってしまう。

父にも母にも兄にも妹にも、ネットで話題になったり
私を話のネタにして近づいてくる奴が現れたりするだろう。

それだけは避けるべきだ。

故に、私は死んではいけない。

かと言って、生きていていい訳ではない。

私は存在すること自体が、許されないのだから。


その点、酸素は羨ましい。

この星に住まうすべての生物に必要とされているから。

存在しているだけで人々の役に立っているから。

だから、もしも生まれ変われるなら、私は酸素になりたい。



「なんて。死んでから言えよって話だけどね」

私は二酸化炭素を深く吐き出して、[漢字]酸素[/漢字][ふりがな]憧れ[/ふりがな]を吸い込んだ。

作者メッセージ

意味わかんなくて草引っこ抜いて荒地。

2025/07/25 20:53

終夜 夜酔
ID:≫ 3pI3ywhDu8i1Y
コメント

この小説につけられたタグ

短編集夜もすがら君の名前を叫ぶよ

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権は終夜 夜酔さんに帰属します

TOP