枯れてしまった花には綺麗な花瓶を。

「 『  』になりたい 」

こんなこと願ったって無駄だってこと、
とっくにわかっている。

そんなこと望んだって無意味だってこと、
とっくにわかっている。

それでも、願わずには、望まずには、いられない。

その無駄で無意味な渇望が、
自分が自分であることを証明する唯一の証拠だから。

叶わなかった夢が儚い思い出と化すように。

枯れてしまった花には綺麗な花瓶が欲しいんだ。

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短編集夜もすがら君の名前を叫ぶよ

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