『神様の引っ越し屋』 (―忘れられた祠の行き先―)
#1
第一話 祠のとなりで
学校からの帰り道 僕はいつも通道して家に帰る
理由は特にない早く帰ってもテレビついてないし話す相手もいないからだ。
いつもの帰り道 コンクリの壁 の下に 小さな祠だ いつからあったのかも正直わかっていない
でも気づいたらそこにあって気づいたら誰も気にしなくなっていた。
「__ ただいま 。」
いてから恥ずかしくなった何言ってるんだ…、俺
ー おかえり
(頭の中で声がした)
「え?」 僕は一瞬固まったよく耳を澄ましても風の音しか聞こえない
――そんなに驚くな。ここに来る人間は、もうお前くらいだ。 声は、じいさんみたいでもあり、子どもみたいでもあった。 祠
の中から、直接心に流れ込んでくる感じ。 「……ここ、しゃべるの?」 ――しゃべるのは、わしだ。 祠の奥が、ほんのり温か
くなる。 「神さま?」 口に出した瞬間、恥ずかしくなった。 中学生にもなって、何言ってんだって。 ――そう呼ばれていた
ともある。 しばらく沈黙が続いた。 俺は石をいじりながら、ぽつりと聞いた。 「……いなくなったり、しないよな?」 ――何
がだ。 「この祠。工事の人、赤い線つけてた」 昨日、ここにスプレーで×が書かれていたのを見た。 見なかったことにしようとしたけど、無理だった。 ――ああ。そうか。 声は、少し遠くなった。 ――なら、そろそろだな。
理由は特にない早く帰ってもテレビついてないし話す相手もいないからだ。
いつもの帰り道 コンクリの壁 の下に 小さな祠だ いつからあったのかも正直わかっていない
でも気づいたらそこにあって気づいたら誰も気にしなくなっていた。
「__ ただいま 。」
いてから恥ずかしくなった何言ってるんだ…、俺
ー おかえり
(頭の中で声がした)
「え?」 僕は一瞬固まったよく耳を澄ましても風の音しか聞こえない
――そんなに驚くな。ここに来る人間は、もうお前くらいだ。 声は、じいさんみたいでもあり、子どもみたいでもあった。 祠
の中から、直接心に流れ込んでくる感じ。 「……ここ、しゃべるの?」 ――しゃべるのは、わしだ。 祠の奥が、ほんのり温か
くなる。 「神さま?」 口に出した瞬間、恥ずかしくなった。 中学生にもなって、何言ってんだって。 ――そう呼ばれていた
ともある。 しばらく沈黙が続いた。 俺は石をいじりながら、ぽつりと聞いた。 「……いなくなったり、しないよな?」 ――何
がだ。 「この祠。工事の人、赤い線つけてた」 昨日、ここにスプレーで×が書かれていたのを見た。 見なかったことにしようとしたけど、無理だった。 ――ああ。そうか。 声は、少し遠くなった。 ――なら、そろそろだな。
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