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  短編集˚✧₊  

#3

  2  

@ [漢字]星亜[/漢字][ふりがな]せあ[/ふりがな]    [小文字][小文字]当時中1 / 7月[/小文字][/小文字]



最初は好きっていうより 、 怖かった 。


喋ったことなんてほとんどなかったし 。


[漢字]藍流[/漢字][ふりがな]あいる[/ふりがな]ちゃんとか[漢字]未憂[/漢字][ふりがな]みう[/ふりがな]ちゃんとかは話しかけてくれたけど 、 [漢字]晏[/漢字][ふりがな]あん[/ふりがな]ちゃんが話しかけてくれたことはなかった 。


いつも一歩引いて無言で居るって感じ 。


クールなんか無愛想なんかよく分からん 。


[漢字]未羅[/漢字][ふりがな]みら[/ふりがな]ちゃんたち三年生が引退して新しいキャプテンを決める時 。


無言で未憂ちゃんの服を握ってる晏ちゃんを見て 、 


「  次は晏ちゃんがキャプテンやな  」 って思ってしまった 。


キャプテンになる人って雰囲気で大体わかる 。


声出しいっぱいしとる人とか 、 いつも誰かに慕われとる人とか 、 ちゃんと周りを見れとる人とか 。


確かにプレイは誰よりも上手くて 『  完璧  』 やけど 。


感情がないっていうか 、 ロボットみたいな晏ちゃんにチーム任せられるなんて思わんかった 。


‥ なんてことばっかり考えてた中1の夏 。



[水平線]



[小文字]8月[/小文字]



クールとか 、 そんなことは一切なかった 。


めっちゃ騒ぐしテンション高いし 。


普通に藍流ちゃんたちは接しとるから 、 もとはそんな人やったんかも 。


「  星亜ちゃ〜ん  」


未憂ちゃんがあたしを呼んだ 。


「  ごめんなぁ晏が変なやつで  」


未憂ちゃんが見る先には藍流ちゃんと変顔しとる晏ちゃんがおる 。


「  もともとはこんな変な奴なんやよ晏は  」


未憂ちゃんが言った 。


やっぱそうやったんや 。 笑


「  遠慮しがちやから未羅とかの時はほんと無言やったけど  」


未羅なんかに遠慮しやんくていいのに 、 って未憂ちゃんが呟いた 。


未羅ちゃんは未憂ちゃんのお姉ちゃんや 。


「  とりあえずこの馬鹿きゃぷてんについてってもらえると嬉しい  」


未憂ちゃんがあたしに笑いかけた 。


ちらっと八重歯が覗く 。


やべぇ可愛い 。


「  ついてきますよ絶対 !  」


あたしの声に反応して晏ちゃんが振り向く 。


光に照らされた茶髪 。


くりくりの大きな目 。


晏ちゃんがあたしを見て笑った … 気がした 。


… 恋に堕ちた瞬間やった 。



[水平線]



[小文字]10月[/小文字]



♩ 恋に落ちる音が聞こえたら


スマホをスクロールして曲を選択する 。


インスタのノートにシェアする曲を選んどるあたし 。


晏ちゃんが大好きなバンド 、 SHISHAMOの曲 。


晏ちゃんはいつもあたしのストーリーにもノートにもいいねしてくれる 。


柚亞ちゃんとか藍流ちゃんとかはいっつもいいねしてくれるわけじゃないから 。


そのぶん嬉しかった 。


引退したら毎日部活で会えやんくなる 。


それでもいい 。


あたしはずっと 、 晏ちゃんが好き 。





[斜体] ᴱᴺᴰ[/斜体]

2026/08/11 09:32

せら㌨
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