はなび .
紫くん . 橙くん のみ出てきます ෆ ̖́-
他のめんばーさんは 名前のみ ୨୧
ིྀ ིྀ はなび ིྀ ིྀ
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -♡˖°
side:紫
最初は、軽い気持ちだった。
「紫」で調べると、りすなーさんからの言葉で溢れてるはずだった。
もう居ないと思っていた。
画面の奥に光る文字。
俺に向けられたたくさんの暴言。
死ね、なんて何回言われただろう。
全部俺が悪いけど。
もうあれから3年経っているのに。
小さく笑ってスマホを消した。
「紫くん?」
後ろで橙くんの声がした。
「…どうしたの、?」
バレないように声をつくって笑う。
[打消し]俺はいなくてもいい人間だ。[/打消し]
「花火見に行こや」
橙くんが言う。
「花火…?どこに?」
「奥多摩のほう。結構穴場らしいで」
行く、と生返事をして考えた。
このまま逃げれたら。
もう何もないところに、橙くんと。
応援してくれるりすなーさんの声と、それに重なる悪口。
[打消し]ちょっとだけ、悪いことしてみよっか。[/打消し]
ちょっとだけ。
ちょっとだけだから。
そう自分に言い聞かせた。
鞄を持ってオフィスを出る。
橙くんといる時間が、俺は大好きだ。
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
電車を乗り継いで海の近くの駅まで来た。
風がとても気持ちいい。
橙くんは俺の炎上のことは何も言わない。
俺が謝って、謝って、謝っても、橙くんは許してくれた。
[太字]「人やから、誰でも失敗するで」[/太字]
なんて笑って。
橙くんと電車を待つ時間は楽しい。
橙くんといろんな話をして、たくさん笑う。
気づいたら電車が来ている…なんてこともある。
「あと10分やな、電車」
「ね、そだね」
すっかすかの時刻表を眺める。
こんなの、時刻表って言えるのかな。笑
昔、6人で夏祭りに行ったことがある。
まだ結成して間もないころ。
桃くんがたくさん釣ったヨーヨーを俺にくれて、
青ちゃんがチョコバナナを俺たちに買ってきてくれて、
黄ちゃんが綿菓子を俺にくれて、
赤くんが照れながらも焼きそばをくれた。
橙くんは隣で俺と一緒に居てくれた。
それがとても安心できて。
だからいつも不安になると橙くんの隣に行く。
[太字]あの日、6人で見た花火は一生の宝物。[/太字]
みんなとの思い出を重ねたら少しは怖くない。
まだ、[太字][漢字]stxx[/漢字][ふりがな]ここ[/ふりがな][/太字]に居ていいんだって思える。
謝ったから済む問題ではない。
[太字]それ[/太字]は一生俺に憑いてくる。
「紫くん、電車来たで」
橙くんの言葉にハッとする。
夕焼けに照らされて電車が煌って見えた。
俺たち以外誰も乗っていない電車に乗り込んだ。
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
このまま2人で[太字]この世界から逃れたらいいのに。[/太字]
そんな夢を見ながらゆらり電車に揺られる。
橙くんは俺と目が合うとにこっと笑った。
夕焼けを眺めながら呟いた。
「きれいだね」
「やな。黄昏時や」
ちょっとだけ空が暗くなり始めた。
もう日が沈むのかな。
電車は俺たちを遠くに、知らないところに連れて行ってくれる。
橙くんと2人なら大丈夫。
明日のことは考えないでいよう。
[打消し]怖くない、怖くない…から。[/打消し]
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
小さい頃、よく考えたことがある。
このまま学校に行かなかったら両親は怒るだろうか、と。
将棋の大会で負けて学校になんか行く気力もなかった。
「頭痛い」って嘘ついたらほんとに頭が痛くなった日もあった。
将棋なんてやめてしまいたかった。
部屋に飾ってある賞状とか全部破って捨てたかった。
それをしなかったのは、あの頃の自分に言いたかったから。
[太字]『俺は強くなれるよ』[/太字]、と。
将棋を始めた6年生の頃の自分に。
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
そっか。
ちゃんと信じなきゃ、自分を。
あの日の俺に、『大丈夫だよ』って伝えるために。
前を向かなきゃ。
橙くんの手にそっと触れる。
あったかくて、安心できる。
もうすぐ着くと思う。
それでもいい。
俺は俺なんだから。
まだ歩いていける。
静かな車内に橙くんの声が響く。
「またさ、6人で笑おや」
きゅ、と胸が熱くなる。
涙が溢れそうで目を伏せる。
「…だね。来年は、絶対に」
橙くんは俺の手を握り返す。
今年の夏は4人だった。
青ちゃんが最年長。
黄ちゃんと赤くんがまとめ役。
橙くんがそっとサポートする係。
今までにない[太字]「stxx」[/太字]の形で、前代未聞の挑戦だった。
桃くんも俺も居ないけど、4人は頑張ってくれた。
俺だって今だにわからないことも沢山ある。
上手に笑えてるかわからない時もある。
それでもいい。
前を向いて、歩いていこう。
空がきれいに輝いた。
橙くんと目を奪われる。
「着いた!ここや、紫くんっ」
橙くんの声が少し弾んでいる気がして微笑む。
今度はちゃんと橙くんの手を握る。
橙くんも握り返した。
駅から出たら花火が俺たちの前で弾けた。
「きれいやなぁ…夏って感じやわ」
「ね〜。橙くんと来れてよかった」
橙くんは微笑むと俺に返した。
「俺も」
顔が熱くなるのを自分でもわかった。
「紫くん?」
返事しない俺を橙くんが心配そうに見る。
「…なんでもない」
「そっか」
明日はもう、怖くない。
橙くんと…、[太字][漢字]stxx[/漢字][ふりがな]みんな[/ふりがな]と一緒なら大丈夫。[/太字]
花火が、空で輝いた。
end.
他のめんばーさんは 名前のみ ୨୧
ིྀ ིྀ はなび ིྀ ིྀ
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side:紫
最初は、軽い気持ちだった。
「紫」で調べると、りすなーさんからの言葉で溢れてるはずだった。
もう居ないと思っていた。
画面の奥に光る文字。
俺に向けられたたくさんの暴言。
死ね、なんて何回言われただろう。
全部俺が悪いけど。
もうあれから3年経っているのに。
小さく笑ってスマホを消した。
「紫くん?」
後ろで橙くんの声がした。
「…どうしたの、?」
バレないように声をつくって笑う。
[打消し]俺はいなくてもいい人間だ。[/打消し]
「花火見に行こや」
橙くんが言う。
「花火…?どこに?」
「奥多摩のほう。結構穴場らしいで」
行く、と生返事をして考えた。
このまま逃げれたら。
もう何もないところに、橙くんと。
応援してくれるりすなーさんの声と、それに重なる悪口。
[打消し]ちょっとだけ、悪いことしてみよっか。[/打消し]
ちょっとだけ。
ちょっとだけだから。
そう自分に言い聞かせた。
鞄を持ってオフィスを出る。
橙くんといる時間が、俺は大好きだ。
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
電車を乗り継いで海の近くの駅まで来た。
風がとても気持ちいい。
橙くんは俺の炎上のことは何も言わない。
俺が謝って、謝って、謝っても、橙くんは許してくれた。
[太字]「人やから、誰でも失敗するで」[/太字]
なんて笑って。
橙くんと電車を待つ時間は楽しい。
橙くんといろんな話をして、たくさん笑う。
気づいたら電車が来ている…なんてこともある。
「あと10分やな、電車」
「ね、そだね」
すっかすかの時刻表を眺める。
こんなの、時刻表って言えるのかな。笑
昔、6人で夏祭りに行ったことがある。
まだ結成して間もないころ。
桃くんがたくさん釣ったヨーヨーを俺にくれて、
青ちゃんがチョコバナナを俺たちに買ってきてくれて、
黄ちゃんが綿菓子を俺にくれて、
赤くんが照れながらも焼きそばをくれた。
橙くんは隣で俺と一緒に居てくれた。
それがとても安心できて。
だからいつも不安になると橙くんの隣に行く。
[太字]あの日、6人で見た花火は一生の宝物。[/太字]
みんなとの思い出を重ねたら少しは怖くない。
まだ、[太字][漢字]stxx[/漢字][ふりがな]ここ[/ふりがな][/太字]に居ていいんだって思える。
謝ったから済む問題ではない。
[太字]それ[/太字]は一生俺に憑いてくる。
「紫くん、電車来たで」
橙くんの言葉にハッとする。
夕焼けに照らされて電車が煌って見えた。
俺たち以外誰も乗っていない電車に乗り込んだ。
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
このまま2人で[太字]この世界から逃れたらいいのに。[/太字]
そんな夢を見ながらゆらり電車に揺られる。
橙くんは俺と目が合うとにこっと笑った。
夕焼けを眺めながら呟いた。
「きれいだね」
「やな。黄昏時や」
ちょっとだけ空が暗くなり始めた。
もう日が沈むのかな。
電車は俺たちを遠くに、知らないところに連れて行ってくれる。
橙くんと2人なら大丈夫。
明日のことは考えないでいよう。
[打消し]怖くない、怖くない…から。[/打消し]
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
小さい頃、よく考えたことがある。
このまま学校に行かなかったら両親は怒るだろうか、と。
将棋の大会で負けて学校になんか行く気力もなかった。
「頭痛い」って嘘ついたらほんとに頭が痛くなった日もあった。
将棋なんてやめてしまいたかった。
部屋に飾ってある賞状とか全部破って捨てたかった。
それをしなかったのは、あの頃の自分に言いたかったから。
[太字]『俺は強くなれるよ』[/太字]、と。
将棋を始めた6年生の頃の自分に。
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
そっか。
ちゃんと信じなきゃ、自分を。
あの日の俺に、『大丈夫だよ』って伝えるために。
前を向かなきゃ。
橙くんの手にそっと触れる。
あったかくて、安心できる。
もうすぐ着くと思う。
それでもいい。
俺は俺なんだから。
まだ歩いていける。
静かな車内に橙くんの声が響く。
「またさ、6人で笑おや」
きゅ、と胸が熱くなる。
涙が溢れそうで目を伏せる。
「…だね。来年は、絶対に」
橙くんは俺の手を握り返す。
今年の夏は4人だった。
青ちゃんが最年長。
黄ちゃんと赤くんがまとめ役。
橙くんがそっとサポートする係。
今までにない[太字]「stxx」[/太字]の形で、前代未聞の挑戦だった。
桃くんも俺も居ないけど、4人は頑張ってくれた。
俺だって今だにわからないことも沢山ある。
上手に笑えてるかわからない時もある。
それでもいい。
前を向いて、歩いていこう。
空がきれいに輝いた。
橙くんと目を奪われる。
「着いた!ここや、紫くんっ」
橙くんの声が少し弾んでいる気がして微笑む。
今度はちゃんと橙くんの手を握る。
橙くんも握り返した。
駅から出たら花火が俺たちの前で弾けた。
「きれいやなぁ…夏って感じやわ」
「ね〜。橙くんと来れてよかった」
橙くんは微笑むと俺に返した。
「俺も」
顔が熱くなるのを自分でもわかった。
「紫くん?」
返事しない俺を橙くんが心配そうに見る。
「…なんでもない」
「そっか」
明日はもう、怖くない。
橙くんと…、[太字][漢字]stxx[/漢字][ふりがな]みんな[/ふりがな]と一緒なら大丈夫。[/太字]
花火が、空で輝いた。
end.
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