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「はぁ」
私、[漢字]夜見[/漢字][ふりがな]よみ[/ふりがな] [漢字]凜祢[/漢字][ふりがな]りんね[/ふりがな]はため息をついた。
「お気に入りのカフェで昼寝しようと思ったのに…ヒーローいるじゃん」
私はヴィランチーム『ルナ・ノワール』の第1戦闘部員だ。
ヴィラン名・リンネ。
ヒーローは敵。
できるだけ出会いたくないし、戦いたくない。
[大文字]だって仕事が増えるから[/大文字]。
とりあえず本部に帰ってリーダーに連絡しようと思ったんだけれど、気づかれたみたいだ。
視線と殺気を感じる。
でもいつも通り間合いを詰めてこないとこから考えると、戦闘部員ではないのだろう。
正直、戦闘部員じゃなくてよかった。
街中で戦闘すると目立つし、なにより邪魔な観客が増える。
一般市民には攻撃を当てたくないから、できることなら2人っきりで戦いたい。
とりあえず私は気配を消し、街を通り抜け裏道へと入った。
そもそも戦ってるヒーローを見ることのなにが楽しいのだろうか。
こちとら自分のために必死で戦っているというのに。
「ヴィランなんて名前をつけられた人間を殺すヒーローの、どこが正義なんだか…」
私だって望んでヴィランになってるわけじゃない。
ヴィランという名前をつけられたからには、役目を全うしないと気がすまないだけだ。
私はもともとただのいじめられっ子で、ただの人間だった。
なにが「名前が珍しくて変」「目が気持ち悪い」だ。
名前も、顔すらも思い出したくないクラスメイト達が能力でいじめてくるから、私も能力で反撃しただけなのに。
作り出したガラスの破片は、あいつらを貫通し、私の心も貫通してしまった。
それから私はヴィランという名前の被り物を被った人間になった。
いつしかその被り物は形を失い、私と一体化して。
誰のことも信じられない私にしてしまった。
人間不信。
リーダーに出会って、私の人生は変わった。
ルナ・ノワールのメンバー達だけは信頼できる。
彼らは私がいくら堕ちても直してくれた。
親にまで虐げられ帰る場所すらなかった私に、居場所を作ってくれた。
今思うと、ルナ・ノワールメンバー以外の人間不信はいいことだ。
感情が揺らがないから、変な情をうつされることもない。
そんなことを考えているうちに、組織本部にたどり着いた。
街の裏にある、メンバー達しか知らない秘密の場所(にしては建物がデカいと私は思う)。
私は暗証番号を入力し、建物の扉を開ける。
開けた瞬間、メンバー達が私を呼ぶ声が聞こえた。
私が大好きな声。
あったかくて、優しくて、頼もしい声。
私は口を開いた。
「ただいま」
私、[漢字]夜見[/漢字][ふりがな]よみ[/ふりがな] [漢字]凜祢[/漢字][ふりがな]りんね[/ふりがな]はため息をついた。
「お気に入りのカフェで昼寝しようと思ったのに…ヒーローいるじゃん」
私はヴィランチーム『ルナ・ノワール』の第1戦闘部員だ。
ヴィラン名・リンネ。
ヒーローは敵。
できるだけ出会いたくないし、戦いたくない。
[大文字]だって仕事が増えるから[/大文字]。
とりあえず本部に帰ってリーダーに連絡しようと思ったんだけれど、気づかれたみたいだ。
視線と殺気を感じる。
でもいつも通り間合いを詰めてこないとこから考えると、戦闘部員ではないのだろう。
正直、戦闘部員じゃなくてよかった。
街中で戦闘すると目立つし、なにより邪魔な観客が増える。
一般市民には攻撃を当てたくないから、できることなら2人っきりで戦いたい。
とりあえず私は気配を消し、街を通り抜け裏道へと入った。
そもそも戦ってるヒーローを見ることのなにが楽しいのだろうか。
こちとら自分のために必死で戦っているというのに。
「ヴィランなんて名前をつけられた人間を殺すヒーローの、どこが正義なんだか…」
私だって望んでヴィランになってるわけじゃない。
ヴィランという名前をつけられたからには、役目を全うしないと気がすまないだけだ。
私はもともとただのいじめられっ子で、ただの人間だった。
なにが「名前が珍しくて変」「目が気持ち悪い」だ。
名前も、顔すらも思い出したくないクラスメイト達が能力でいじめてくるから、私も能力で反撃しただけなのに。
作り出したガラスの破片は、あいつらを貫通し、私の心も貫通してしまった。
それから私はヴィランという名前の被り物を被った人間になった。
いつしかその被り物は形を失い、私と一体化して。
誰のことも信じられない私にしてしまった。
人間不信。
リーダーに出会って、私の人生は変わった。
ルナ・ノワールのメンバー達だけは信頼できる。
彼らは私がいくら堕ちても直してくれた。
親にまで虐げられ帰る場所すらなかった私に、居場所を作ってくれた。
今思うと、ルナ・ノワールメンバー以外の人間不信はいいことだ。
感情が揺らがないから、変な情をうつされることもない。
そんなことを考えているうちに、組織本部にたどり着いた。
街の裏にある、メンバー達しか知らない秘密の場所(にしては建物がデカいと私は思う)。
私は暗証番号を入力し、建物の扉を開ける。
開けた瞬間、メンバー達が私を呼ぶ声が聞こえた。
私が大好きな声。
あったかくて、優しくて、頼もしい声。
私は口を開いた。
「ただいま」