「キャァァァァァァァァアアア!!!!!!」
叫び声。近い!
運動不足なりに声のする方へ全速力で走る。
間に合え…間に合え…!
角を曲がると人気の少ない小道。そこには、座り込んで後退りする女性が。
その視線の先に目をやる。
この数日間何度も見てきた顔が、苦しそうな表情で刃物を構えていた。
夢遊病連続殺人犯、その正体―。
やっぱり、な…
信じたくはなかった。でも、目の前には。
「おい!」
こっちを向いた。こっちに来た。良かった、新たな犠牲者が出る前で。
お前を止めるのは、俺の役目だ。
「ぁぅ……」
―?
腹が、猛烈に熱い。
何かが腹からこぼれていくような感覚。
生まれて初めての感覚。
変な汗が吹き出す。
俺は、どうなったんだろうか。
俺の目の前には夢の顔。
止めなきゃ。
これ以上その手を汚させはしない。
悴んだ手でソレを握りしめる。
サクッ
「なぁ、お前、名前、無いんだよな…?俺が、つけて、やるよ」
なん、だか…意識が…遠のいて…
「お前、は、ヒナ。しっかり、止めて、やったんだから、感謝しろ…よ…」
だめ…だ、意識が――。
消えゆく視界の中、最後に目に映ったヒナは涙を流していた、気がする。
「ありがとう…」
――地面に倒れ込んだ二人を守るように、雪が降り出した。
叫び声。近い!
運動不足なりに声のする方へ全速力で走る。
間に合え…間に合え…!
角を曲がると人気の少ない小道。そこには、座り込んで後退りする女性が。
その視線の先に目をやる。
この数日間何度も見てきた顔が、苦しそうな表情で刃物を構えていた。
夢遊病連続殺人犯、その正体―。
やっぱり、な…
信じたくはなかった。でも、目の前には。
「おい!」
こっちを向いた。こっちに来た。良かった、新たな犠牲者が出る前で。
お前を止めるのは、俺の役目だ。
「ぁぅ……」
―?
腹が、猛烈に熱い。
何かが腹からこぼれていくような感覚。
生まれて初めての感覚。
変な汗が吹き出す。
俺は、どうなったんだろうか。
俺の目の前には夢の顔。
止めなきゃ。
これ以上その手を汚させはしない。
悴んだ手でソレを握りしめる。
サクッ
「なぁ、お前、名前、無いんだよな…?俺が、つけて、やるよ」
なん、だか…意識が…遠のいて…
「お前、は、ヒナ。しっかり、止めて、やったんだから、感謝しろ…よ…」
だめ…だ、意識が――。
消えゆく視界の中、最後に目に映ったヒナは涙を流していた、気がする。
「ありがとう…」
――地面に倒れ込んだ二人を守るように、雪が降り出した。