―温かい香り。
今日も雪が降っている。
今となってはあの白い場所より、この雪の田舎のほうが馴染んだ風景だ。
だが、今日はいつもと違った。
畑一面に、美しい“赤い花”が咲いていたのだ。
「ぇ…」
思わず声が出る。
「綺麗でしょ」
隣では、いつの間にいたのか、やはり彼女が自慢げに微笑む。
「まさかここが花畑だったとはね…。野菜でも植えてるのかと思ってたね」
「綺麗な花だな…。あたり一面真っ赤じゃねえか」
「一斉にいきなり咲いたの。雪降ってるのに…」
「それはそうと…なんて花なんだ?これ」
「私もわかんない。ヒナタ起きたら調べといてよ」
「あーあーめんどくせぇなぁ」
「…ねぇ」
「…ん?」
「ここは夢の世界で、現実の私は寝たっきりだって話、信じてる?」
「…さぁな?」
「…もし!もしも現実の私が!何か悪いこと、とか、してたら」
「…」
「ヒナタはどうする…?」
「――俺が止めてやるよ。お前は、俺の唯一の友達だぜ?」
「そっか…。うん、確かにそーだよね、ヒナタ友達いないもんね!」
「どの口が言ってんだよ」
美しい赤の世界で、二人は楽しそうに笑った―。
今日も雪が降っている。
今となってはあの白い場所より、この雪の田舎のほうが馴染んだ風景だ。
だが、今日はいつもと違った。
畑一面に、美しい“赤い花”が咲いていたのだ。
「ぇ…」
思わず声が出る。
「綺麗でしょ」
隣では、いつの間にいたのか、やはり彼女が自慢げに微笑む。
「まさかここが花畑だったとはね…。野菜でも植えてるのかと思ってたね」
「綺麗な花だな…。あたり一面真っ赤じゃねえか」
「一斉にいきなり咲いたの。雪降ってるのに…」
「それはそうと…なんて花なんだ?これ」
「私もわかんない。ヒナタ起きたら調べといてよ」
「あーあーめんどくせぇなぁ」
「…ねぇ」
「…ん?」
「ここは夢の世界で、現実の私は寝たっきりだって話、信じてる?」
「…さぁな?」
「…もし!もしも現実の私が!何か悪いこと、とか、してたら」
「…」
「ヒナタはどうする…?」
「――俺が止めてやるよ。お前は、俺の唯一の友達だぜ?」
「そっか…。うん、確かにそーだよね、ヒナタ友達いないもんね!」
「どの口が言ってんだよ」
美しい赤の世界で、二人は楽しそうに笑った―。