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最終投稿プレビュー

再起動? 同盟国? 嫌な予感しかしない。あの世界を文字通り文字通りひっくり返そうとした、狂気と混沌のブラック組織(※身内)のことだろうか。

「日本〜! ドイツがまたリビングの隅で固まってるんね!」

ドアを勢いよく開けて入ってきたのはイタリアだった。手にはパスタの袋を握りしめている。日本が慌ててリビングの向こうを見やると、そこには頭を抱えて

「……計算が合わん。なぜ2026年になっても我が国の書類仕事は減らないんだ……」

とブツブツ呟く、すっかり現代の苦労人枠に収まったドイツの姿があった。
「ドイツさん、それどころではありません。これを見てください」

「ん? なんだ日本、その物騒な顔は……」

ドイツが画面を覗き込んだ、その瞬間。ピピピッ、と部屋のインターホンが鳴った。それと同時に、リビングの空間が不自然に歪み、バチバチと青い火花が散る。

「うわあああ!? パスタが焦げるんね!!」

「イタリア、落ち着け! パスタはまだ茹でてない!」

「二人とも、下がってください!」

日本が咄嗟に刀(※護身用)を構えた瞬間、光の中から「それ」は現れた。

「――ふはははは! 待たせたな、我が同盟国よ! 偉大なる我が帝国は、時空を超えてここに再起動を果たし……」

光の中から現れたのは、かつて世界を震撼させた「あの頃」の軍服をばっちり着こなした、威風堂々たる元・同盟国の姿。……だったのだが。

「……ん? なんだこの部屋は。狭いな。あと、妙に薄い板があちこちで光っている。おいドイツ、これは新型のレーダーか?」

復活した日帝は、日本の液晶テレビをペタペタと触り始めた。

「触るな!!! それは4Kテレビだ!!!」ドイツの怒号が響く。

「ほぅ、これが未来の技術か。素晴らしい。我が国の技術力なら、これを使って世界中の無線を傍受できるな」

「できません! ただの動画配信サービスを見てるだけです!」

日本が胃を押さえながら叫ぶ。感動の再会? そんなものは微塵もない。数分後、リビングのソファにふんぞり返った日帝は、手元のスマートフォン(※ドイツが予備で持っていたやつ)をいじりながら、不機嫌そうに眉をひそめた。

「おい、日本。この『すまほ』とやら、一向に世界の情勢が送られてこんぞ。画面の上がバツ印になっている」

「それはネットに繋がっていないからです。Wi-Fiのパスワードを入力してください」

「わいふぁい? パスワード?」日帝は不敵に笑った。

「なるほど、暗号鍵(コード)だな。よろしい、我が国の情報部が誇る最強の暗号を試してやろう。『1941...』」

「あ、待て、それはお前の――」

ドイツの制止も虚しく、日帝は適当にボタンを連打した。

『パスワードが違います。残り回数:あと1回』

「ぬうっ!? 我が国の暗号が破られただと!? 敵の攻撃か!?」

「違います、あなたが間違えただけです!」

「おのれ、ならばこれだ!」

カチカチカチ。

『認証に失敗しました。セキュリティ保護のため、この端末は24時間ロックされます。緊急通報のみ可能です』

「な、なんだと……!? 端末が我が軍を拒絶している……! これは敵の精神汚染兵器だ! 処分しろ! 爆破しろ!!」

「待て!! 爆破するな!! それは俺の個人スマホだ!!!」

ドイツの絶叫がリビングにこだまする。その横で、日帝は

「ふん、ならば直接本部に繋ぐまで」

と、何を思ったのかスマホの画面を連打。結果、勝手に「110番(警察)」へと発信が始まってしまった。

「あわわわわ! 日本、なんかスマホから『事件ですか、事故ですか』って声が聞こえるんね!」

「イタリアさん、それを今すぐ切ってください!! 早く!!」

「切り方がわからないんねぇぇぇぇ!!!!」

カオス。まさに狂気と混沌。日本は、額に青筋を浮かべながら、リビングの壁に貼られたルーターのパスワードを睨みつけた。

かつて世界を揺るがした同盟の、胃痛と笑いに満ちた現代ライフが、こうして最悪の形で幕を開けたのだった。

リレー小説「合作 【悲報】かつての同盟国が復活しました。」

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