ぴーんぽーんぱーんぽーん
『ガガッ…みなさん、2時間お疲れさまでした。すごいですね、2時間で犠牲ゼロとは』
司会者だ!
っていつの間に、もう2時間経っていたの!?
でも、犠牲ゼロってことは、合流できていない別班のみんな(夢幻さん、来夢さん、永夢さん、千尋さん、輝希さん、ラムレさん、涙さん、こはくさん、琉夏さん、遥さん、灰さん、泡影さん)は無事だったんだ。
[打消し]別班のみんななかなか出せずにいてごめんなさい! by 作者ねこみみ[/打消し]
『特別に、今から1時間の間はご褒美時間です。人狼は変身できません。安心して行動してください』
今思い出したけど、この中の誰かが人狼なんだよね。
「おい、司会者。俺のほうから別班のやつに連絡をとることは可能か?あと全員生きているんだな?」
『ええ、連絡は可能ですよ。ですが、どうやら氷室泡影と緋勇灰は無事じゃないようですがね。ククッ…』
目の前にモニターが下りてくる。そこには、ロッカーの中に閉じこもっている泡影さんと灰さんの姿があった。
「泡影さん、灰さん!?何があったんですか!?」
灰さんは一瞬驚いたような顔をした後、ちょっと顔を赤くしてこう言った。
灰さんが顔を赤くした気持ちはわかる。だって、ロッカー狭いからお互いに抱きついてるみたいになってるもん。
「え、零!?あー…瀾たちは大丈夫そ?」
「大丈夫ですけど、まずは自分たちの心配をしてください!2人とも血まみれじゃないですか!」
「平気平気ー、全然痛くないし~」
そう言って、灰さんは血で濡れた手をひらひらとさせる。
「…泡影さんは大丈夫なんですか?」
灰さんの表情が曇った。
灰さんは泡影さんの頭をなでながら、切ない眼差しを向ける。
「わからない。止血はできたけど、あの後また派手にやられたからねー」
「そんなっ…」
「まぁ、こればかりはラッキーだったよ。泡影がくらった攻撃、コウチョーのやつだったから」
「ちょっと待ってください、泡影さんコウチョーの攻撃くらって生き残ったんですか…?」
「そーだよ。俺がギリギリで泡影の腕引っ張ったから、直撃は防げた。まあ完全には回避できなくて、左腕にくらってるけど」
「おい。お前はどうなんだ、灰」
「あ、瀾じゃーん。俺は何ともないよ、人狼の攻撃かすっただけだから」
「顔にそろそろ限界って書いてあるぞ」
「え~、ほんと?俺ポーカーフェイス得意なんだけどなー」
「泡影を守るために無理して戦ったんだろ」
「っ…ねー、余計なこと言わないでよ~。俺ゴリ押し苦手だから突っ走るわけないじゃん」
「嘘つけ。普段なら冷静なお前がそんなに焦るわけないだろ」
「…あーあ、バレバレかぁ。瀾の言うことは正解だよ、俺は泡影守りたかった」
「『守りたかった』じゃない。守れただろ。実際、泡影は生きているんだから」
「でも、俺は…」
「自傷するな、お前は泡影を致命傷から守っただろ。止血もできた。今は生きていることだけに感謝しろ」
「わ、私も瀾さんに賛成です。泡影さんだって、灰さんのおかげで生きてるって言いたいはずですから」
「零の言う通りだよ…」
泡影さんの声が聞こえた。
「あっ!泡影、無理しないで!」
「大丈夫。ありがとう、灰。おかげて生きれてる」
「…」
「全部聞いてた。それに、灰がいなかったら、多分本当に死んでた。感謝しかないよ」
「…やめろよ、そういうの」
「え」
「……涙、出てくるだろっ…!」
「…!!」
泡影さんは、涙を拭う灰さんをそっと抱きしめた。
モニターが天井へと戻っていく。
瀾さんもみんなも、泣けるに泣けない顔をしていた。
…ただ1人、そぐもさんを除いて。
「やっばぁ~い♡なにこれ、めちゃくちゃ泣けるし良い展開♡」
「おい、なんかコイツだけテンションおかしくねーか…?」
多分、マキさんの言うことは正論なんだと思う。
だって、そぐもさん笑ってるのか泣いてるのかわからない表情をしているんですから。
みんなウルウルしているのに。
「なんかしんみりしてるとこ悪いんだけど、みんな白い長髪に猫耳オッドアイの女の子見なかった?」
「…誰だ、そいつ」
「わからないけど…なんか幼い女の子だったよ」
「私は見てないですね…」
「でもめっちゃ可愛かった!!」
その時。
『呼んだ』
「「「「うわああああああああっ!?」」」」
背後から急に、彼女が現れた。
「あーっ!さっきの女の子だ!」
彼女は白い長髪と猫耳を持ち、宝石みたいに光る眼はピンクと水色のオッドアイ。ふっくらとした白い顔が、幼い少女をイメージさせる。
『ワタシ、ハルル』
まるでコウチョーみたいなAIみたいな喋り方。
『外部から投入されたAI』
「質問だ。外部から投入されたってどういうことだ?」
『回答。ワタシは現実世界にいる人間から、あなたたちをこの世界から助け出すために投入されたAIロボット』
「その人の名前はわかりますか?」
『回答。白石 翠(しらいし みどり)』
「!!」
「零、お前そいつ知ってるのか?」
「…はい、知っています。同級生です。おそらく泡影さんも知っているかと」
「どんなやつだ」
「学校1の頭脳を持つ理系男子です。私と同じくハッキングもでき、前に助けてもらったことがあります」
白石 翠さん、私がアンドロイドだったのを治してくれた男の子だ。
私がアンドロイド実験体で、体が上手く動かずに捨てられた私を拾って助けてくれた男の子。
「…ムッ」
「あっれ~♡?瀾、嫉妬してる?可愛いとこあるじゃん♡」
「してねーよ!!!」
「わかりやすいねぇ~」
「うるせぇ黙れ!!」
「え、瀾さん誰に嫉妬しているんですか…?私別に彼のことが好きなわけじゃ…」
「~っ!!ぶっ殺すぞお前ら!!」
『イチャイチャするな』
「してねぇ!!」「してないです!!」
私と瀾さんの声がハモる。
ちょっと待って、今の感じだと瀾さんが嫉妬してるのって翠さんのこと?
ってことは瀾さんが好きな人は…!
やばい、どんどん顔が熱くなってる!
「あれ、零?顔赤くねーか?」
「えっ!?ほんとですか!?」
「風邪でも引いたんじゃねーの?」
「ち、ちちち違います!私は大丈夫です!」
マキさん余計なこと言わないでよー!!
『あなたたちの名前を確認してもいい?』
「確かに!いいよー、ウチは悪天みぃ!よろしくねん~」
「わ、私は古枕零です…」
「あたしは漣マキだ。よろしくな」
「俺は雨雫瀾。よろしく頼む」
「僕、天ノそぐも♡よろしく♡♡」
『みぃさん、零さん、瀾さん、そぐもさん…?覚えた。もう忘れない』
「ところで、君は何ができるの~?♡」
『回答。人狼の動きを一時的に止めることや、コウチョーのパンチを無効化するバリアを張ることが可能』
「え、それちょー有能じゃん!!」
「そのようだな。ただ、まずは合流が先だ」
「なんならあたしが行くわ。頭脳に自信はねーけど、この辺走り回ってたから場所は大体把握してる」
「あっ、じゃあお願いしてもいいですか?」
「任せな。足の速さじゃあたしに勝てるものはいねぇさ。とりあえず見つけた奴らはここに集めておく」
マキさんはそう言い、走っていった。
「暇だし疲れたからさ、昼寝しようよー」
「それもいいねー♡。あ、零ケガしてるよね。回復回復!♡」
そぐもさんはそう言い、私の足に包帯を巻いてくれる。
さっき走った時にくじいちゃったのが、なんでバレたんだろう。
「わざわざすみません…」
「大丈夫~♡僕医療系全般得意だから♡」
そぐもさん、意外と頼りになる人なのかも?
「てか瀾絶対零のこと好きだよね~♡あの視線は思い人にしか見せない特別なヤツ♡」
…前言撤回。やっぱり一言…いや二言余計だ。
『ガガッ…みなさん、2時間お疲れさまでした。すごいですね、2時間で犠牲ゼロとは』
司会者だ!
っていつの間に、もう2時間経っていたの!?
でも、犠牲ゼロってことは、合流できていない別班のみんな(夢幻さん、来夢さん、永夢さん、千尋さん、輝希さん、ラムレさん、涙さん、こはくさん、琉夏さん、遥さん、灰さん、泡影さん)は無事だったんだ。
[打消し]別班のみんななかなか出せずにいてごめんなさい! by 作者ねこみみ[/打消し]
『特別に、今から1時間の間はご褒美時間です。人狼は変身できません。安心して行動してください』
今思い出したけど、この中の誰かが人狼なんだよね。
「おい、司会者。俺のほうから別班のやつに連絡をとることは可能か?あと全員生きているんだな?」
『ええ、連絡は可能ですよ。ですが、どうやら氷室泡影と緋勇灰は無事じゃないようですがね。ククッ…』
目の前にモニターが下りてくる。そこには、ロッカーの中に閉じこもっている泡影さんと灰さんの姿があった。
「泡影さん、灰さん!?何があったんですか!?」
灰さんは一瞬驚いたような顔をした後、ちょっと顔を赤くしてこう言った。
灰さんが顔を赤くした気持ちはわかる。だって、ロッカー狭いからお互いに抱きついてるみたいになってるもん。
「え、零!?あー…瀾たちは大丈夫そ?」
「大丈夫ですけど、まずは自分たちの心配をしてください!2人とも血まみれじゃないですか!」
「平気平気ー、全然痛くないし~」
そう言って、灰さんは血で濡れた手をひらひらとさせる。
「…泡影さんは大丈夫なんですか?」
灰さんの表情が曇った。
灰さんは泡影さんの頭をなでながら、切ない眼差しを向ける。
「わからない。止血はできたけど、あの後また派手にやられたからねー」
「そんなっ…」
「まぁ、こればかりはラッキーだったよ。泡影がくらった攻撃、コウチョーのやつだったから」
「ちょっと待ってください、泡影さんコウチョーの攻撃くらって生き残ったんですか…?」
「そーだよ。俺がギリギリで泡影の腕引っ張ったから、直撃は防げた。まあ完全には回避できなくて、左腕にくらってるけど」
「おい。お前はどうなんだ、灰」
「あ、瀾じゃーん。俺は何ともないよ、人狼の攻撃かすっただけだから」
「顔にそろそろ限界って書いてあるぞ」
「え~、ほんと?俺ポーカーフェイス得意なんだけどなー」
「泡影を守るために無理して戦ったんだろ」
「っ…ねー、余計なこと言わないでよ~。俺ゴリ押し苦手だから突っ走るわけないじゃん」
「嘘つけ。普段なら冷静なお前がそんなに焦るわけないだろ」
「…あーあ、バレバレかぁ。瀾の言うことは正解だよ、俺は泡影守りたかった」
「『守りたかった』じゃない。守れただろ。実際、泡影は生きているんだから」
「でも、俺は…」
「自傷するな、お前は泡影を致命傷から守っただろ。止血もできた。今は生きていることだけに感謝しろ」
「わ、私も瀾さんに賛成です。泡影さんだって、灰さんのおかげで生きてるって言いたいはずですから」
「零の言う通りだよ…」
泡影さんの声が聞こえた。
「あっ!泡影、無理しないで!」
「大丈夫。ありがとう、灰。おかげて生きれてる」
「…」
「全部聞いてた。それに、灰がいなかったら、多分本当に死んでた。感謝しかないよ」
「…やめろよ、そういうの」
「え」
「……涙、出てくるだろっ…!」
「…!!」
泡影さんは、涙を拭う灰さんをそっと抱きしめた。
モニターが天井へと戻っていく。
瀾さんもみんなも、泣けるに泣けない顔をしていた。
…ただ1人、そぐもさんを除いて。
「やっばぁ~い♡なにこれ、めちゃくちゃ泣けるし良い展開♡」
「おい、なんかコイツだけテンションおかしくねーか…?」
多分、マキさんの言うことは正論なんだと思う。
だって、そぐもさん笑ってるのか泣いてるのかわからない表情をしているんですから。
みんなウルウルしているのに。
「なんかしんみりしてるとこ悪いんだけど、みんな白い長髪に猫耳オッドアイの女の子見なかった?」
「…誰だ、そいつ」
「わからないけど…なんか幼い女の子だったよ」
「私は見てないですね…」
「でもめっちゃ可愛かった!!」
その時。
『呼んだ』
「「「「うわああああああああっ!?」」」」
背後から急に、彼女が現れた。
「あーっ!さっきの女の子だ!」
彼女は白い長髪と猫耳を持ち、宝石みたいに光る眼はピンクと水色のオッドアイ。ふっくらとした白い顔が、幼い少女をイメージさせる。
『ワタシ、ハルル』
まるでコウチョーみたいなAIみたいな喋り方。
『外部から投入されたAI』
「質問だ。外部から投入されたってどういうことだ?」
『回答。ワタシは現実世界にいる人間から、あなたたちをこの世界から助け出すために投入されたAIロボット』
「その人の名前はわかりますか?」
『回答。白石 翠(しらいし みどり)』
「!!」
「零、お前そいつ知ってるのか?」
「…はい、知っています。同級生です。おそらく泡影さんも知っているかと」
「どんなやつだ」
「学校1の頭脳を持つ理系男子です。私と同じくハッキングもでき、前に助けてもらったことがあります」
白石 翠さん、私がアンドロイドだったのを治してくれた男の子だ。
私がアンドロイド実験体で、体が上手く動かずに捨てられた私を拾って助けてくれた男の子。
「…ムッ」
「あっれ~♡?瀾、嫉妬してる?可愛いとこあるじゃん♡」
「してねーよ!!!」
「わかりやすいねぇ~」
「うるせぇ黙れ!!」
「え、瀾さん誰に嫉妬しているんですか…?私別に彼のことが好きなわけじゃ…」
「~っ!!ぶっ殺すぞお前ら!!」
『イチャイチャするな』
「してねぇ!!」「してないです!!」
私と瀾さんの声がハモる。
ちょっと待って、今の感じだと瀾さんが嫉妬してるのって翠さんのこと?
ってことは瀾さんが好きな人は…!
やばい、どんどん顔が熱くなってる!
「あれ、零?顔赤くねーか?」
「えっ!?ほんとですか!?」
「風邪でも引いたんじゃねーの?」
「ち、ちちち違います!私は大丈夫です!」
マキさん余計なこと言わないでよー!!
『あなたたちの名前を確認してもいい?』
「確かに!いいよー、ウチは悪天みぃ!よろしくねん~」
「わ、私は古枕零です…」
「あたしは漣マキだ。よろしくな」
「俺は雨雫瀾。よろしく頼む」
「僕、天ノそぐも♡よろしく♡♡」
『みぃさん、零さん、瀾さん、そぐもさん…?覚えた。もう忘れない』
「ところで、君は何ができるの~?♡」
『回答。人狼の動きを一時的に止めることや、コウチョーのパンチを無効化するバリアを張ることが可能』
「え、それちょー有能じゃん!!」
「そのようだな。ただ、まずは合流が先だ」
「なんならあたしが行くわ。頭脳に自信はねーけど、この辺走り回ってたから場所は大体把握してる」
「あっ、じゃあお願いしてもいいですか?」
「任せな。足の速さじゃあたしに勝てるものはいねぇさ。とりあえず見つけた奴らはここに集めておく」
マキさんはそう言い、走っていった。
「暇だし疲れたからさ、昼寝しようよー」
「それもいいねー♡。あ、零ケガしてるよね。回復回復!♡」
そぐもさんはそう言い、私の足に包帯を巻いてくれる。
さっき走った時にくじいちゃったのが、なんでバレたんだろう。
「わざわざすみません…」
「大丈夫~♡僕医療系全般得意だから♡」
そぐもさん、意外と頼りになる人なのかも?
「てか瀾絶対零のこと好きだよね~♡あの視線は思い人にしか見せない特別なヤツ♡」
…前言撤回。やっぱり一言…いや二言余計だ。
- 1.だれか参加してー
- 2.最初に人探し
- 3.最初に人探し2
- 4.天ノそぐも&氷室泡影大暴走☆ いきなりハプニング
- 5.ゲームはまだ始まらない
- 6.ゲーム開始直前
- 7.人狼オニゴッコ〜初めの1時間〜 パート1 零視点
- 8.人狼オニゴッコ〜初めの1時間〜 パート2 零視点
- 9.人狼オニゴッコ〜初めの1時間〜 パート3 零視点
- 10.人狼オニゴッコ〜初めの1時間〜 パート4 零視点
- 11.人狼オニゴッコ〜次の1時間〜 パート1 瀾視点
- 12.ミニストーリー 瀾視点1
- 13.人狼オニゴッコ〜次の1時間〜 パート2 瀾視点
- 14.人狼オニゴッコ〜次の1時間〜 パート3 泡影視点
- 15.人狼オニゴッコ〜次の1時間〜 パート4 瀾視点
- 16.人狼オニゴッコ〜不思議な女の子〜 パート1 零視点 【特別長編】